F+S Flash
(Vol.13)

   

============================= CONTENTS =============================
【謹賀新年/祝・新世紀開幕】
  新年のご挨拶、20世紀は大変お世話になりました
【F+Sメンバー紹介】
  今まで30名の方々をご紹介してきました
【経営とIT/「企業のIT化」傾向考察】  <寄稿> Y&F
  2000年を振り返り「企業のIT化」の変化を展望
【経営とIT/発足間近!「ITコーディネータ」試験】 <寄稿>
  実施が迫ったITC制度を解説します   斎藤 尚志/NECソフト
【コラム/「広告は景気を占うバロメータ」】 <寄稿>
  好調だった2000年の広告市場     神門善三郎/MRS広告調査
【経営とIT/21世紀「Linux」動向】 <寄稿>
  2001年の「Linuxの動向」を展望します  林 香/SRA
【経営とIT/活発さが増す「バランス・スコアカード(BSC)」研究】
  研究会もいくつか発足予定でBSC関連活動が活発になりそうです
【セミナー紹介/日本情報システム・ユーザー協会】
  セミナーイベント等(1月〜3月)のご紹介です
【GOLF/F+Sコンペ開催決定(3月9日)】 参加者募集開始!!
  第12回の開催日程が決定しました。《 藤代ゴルフ倶楽部 》
【F+S Forum/開催日程】
  東京:【第51回】 1月24日(水)19:00〜
  大阪:【第11回】 1月31日(水)19:00〜
  GOLF:【第12回】 3月 9日(金)藤代ゴルフ倶楽部
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■=== 【謹賀新年/祝・新世紀開幕】

 新年明けましておめでとうございます。

 昨年はY2Kで出勤だった方も多かったのですが、
 お正月はゆっくり過ごされたのでしょうか?

 新年とともに寒くなり北国では雪の日が増え
 東京でも初雪を経験することと相成りました。
 皆様方とも重要な地位におられる方々ですので
 ご健康には留意されご活躍されるように祈念致しております。

 今回の特別増刊号では、本年2001年を展望するための
 各種の記事を中心として構成させていただきました。

 本年も(といわず、21世紀もズ〜ッと)
 ご指導・ご鞭撻・ご協力・・・のほど、お願い申し上げます。

            西嶋陽一/TRUソリューションズ


■=== 【F+Sメンバー紹介】

 昨年の発刊以来、以下の30名の方々をご紹介して参りました。
 ご興味の方は各バックナンバーをご参照ください。
 本年も引き続きご紹介していく予定ですので、
 自己紹介の原稿作成依頼が行きましたら宜しくお願いします。

 Vol.2  田口 忠明 ユニコスモ
 Vol.2  広瀬 和市 リベロネットワークス
 Vol.3  辻  久彦 エフタイム
 Vol.3  西田 拓二 JSS
 Vol.4  佐藤 祐次 SSJ
 Vol.4  高橋 秀典 タスクシステムプロモーション
 Vol.4  氏部 辰雄 TIS
 Vol.5  山田 明寿 松下電器産業
 Vol.5  仲山 勉 日本電子計算
 Vol.5  中塚 一雄 ENICOM
 Vol.6 ☆伊東 由紀江 さくら情報(現在は、アトムシステム)
 Vol.6  織田 敬三 NTTデータ先端技術
 Vol.6  難波 圭一 トスコ
 Vol.7  北田 勝久 オフビート
 Vol.7  中村 史夫 ユニコン
 Vol.7  新本 幸司 アシスト
 Vol.8  荒川 滋 しんきん情報システムセンター
 Vol.8 ☆北橋 房枝 ビーエスアイ
 Vol.8  小林 晃 帝人システムテクノロジー
 Vol.9  宇田川 清 日産車体CS
 Vol.9 ☆石村 弘子 シンコムシステムズ
 Vol.9  蕭  烱森 NIT
 Vol.10☆叶  迎春 富士化水工業
 Vol.10 宮口 家治 トーキン
 Vol.10 紙岡 巧至 HAL
 Vol.11 新山 哲 センティアス
 Vol.11 神門 善三郎 MRS広告調査
 Vol.11 大和 幸男 マイルストーン
 Vol.12 工藤 保 ソフティ
 Vol.12 西嶋 陽一 TRUソリューションズ


■=== 【経営とIT/「企業のIT化」傾向考察】 <寄稿> Y&F

[ 2000年を振りかえって ]
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 昨年、弊社(Y&F)に寄せられた業務案件をもとに
 2000年の「企業のIT化」に関して振り返ってみます。

・2000年は全体として「企業のIT化」への拡充が非常に積極的な年でした。
 1999年は2000年問題がありました。そのため企業は既存システムの改善に
 工数を投入していたのですが、2000年に入ってからはインフラを含め、
 抜本的な見直しが図られるようになったようです。この傾向は今年に
 入ってからも継続的に行われるものと考えられます。

・システム化の内容としては数年前から引き続き「ERPを導入して全社を
 統合的に管理したい」とするものが多く見られます。又、ERPの導入要求が
 大企業中心から中堅企業へと広がりを見せています。ERPという言葉が
 一般的に認知されたことと、従来ERPといえばSAPのR3に見られる
 大企業向けソフトの印象であったものが、ここ数年で比較的安価な
 国産パッケージが出回ったことも背景にあります。企業はERPの導入に
 よってBPRを実現し、リストラを進めていきたいと考えているといえます。

・また、家電やパソコン、精密機器などのメーカーを中心にSCMを導入して
 いきたいとする企業も多く見られました。「現在の調達スタイルを見直し、
 よりローコストな生産体制を築きたい」とする企業が多く、結果として
 物流のアウトソーシングやファブレスを掲げる製造業も現れました。
 SCMはモノの流れのコストダウンを実現しつつ、供給リードタイムの
 短縮を図るツールとして期待されています。

・化粧品やアパレル、フードサービス業など生活者と密着した企業からは
 「顧客管理をもっと有効活用したい」とする要求が多く見られます。
 顧客情報は登録している、ポイントカードは発行している、しかし、
 目標とする「固定客獲得」に結びつかないというものです。現状の顧客
 管理は単なるディスカウント販売の手段として使われているだけとの
 認識から脱却させたいと考えているのです。

・一方、インターネットマーケティングやオープン調達を実施したい
 とする企業は予想に反して余り多くありませんでした。これは潜在的な
 要求がないのではなく、インターネットを企業経営の中でどのように
 位置づけるべきかが構想されていないことが原因のようです。
 現在の販売チャネルや調達先との関係性を配慮しているのです。

・中小企業ではASPに対する期待感が大きいようです。新たなシステムを
 導入したいが導入費用もかかるし、維持コストもかかる。このような
 悩みを解決する手段として情報システムのアウトソーシングの実施により
 TCOを削減したいと考えているのです。システムは所有することに
 価値があるのでなく、使用することに価値があります。重要なのは
 情報システムで何をするべきかを議論することです。ASPは経営に役立つ
 情報システムを低コストで導入する手段として大きく期待されます。

[ 2000年総評 ]

 全体としていえることは、多くの新聞や雑誌などで取り上げられる
 企業の先端的IT化への取り組みは、実態としてはやや遅れていることです。

 例えば「SCMやe-コマースとERPの統合化が進んでいる。」と書いていても
 実態はそう簡単にはいきません。比較的汎用的な業務が多い「経理」や
 「人事」などのバックオフイス業務と「ロジスティックス」に見られる
 業界や事業規模によって異なる経営戦略が必要なフロントオフイス業務を
 統合することは、多くの議論と仮説検証を必要とします。すぐに
 パッケージ化して導入、横展開できるものではありません。

 ですから、皆さんの企業でIT化が進んでいないからといってそれ程あせる
 ことはありません。今、自分の企業で何が実現出来るかを考えて、着実に
 ステップを踏んでいくことが重要だと思います。

 *******
 上記は、ワイアンドエフ(株)が発行運営するメールマガジン
 【はつらつ!IT経営企画室】VOL.31より同社の了解の元転載しました。
 http://www.yandf.co.jp/mlmg/mlmg.html
 *******


■=== 【経営とIT/発足間近!「ITコーディネータ」試験】 <寄稿>

                      斎藤 尚志/NECソフト

 新世紀明けましておめでとうございます。

 今回は、新世紀の幕開けに相応しい、日本の直面する課題である
 「IT革命」の一旦を担うであろう、経産省ITSSPにより
 進められている「ITコーディネータ」制度についてご紹介します。

 昨年9月6日IMDの国際経済競争力ランキングが発表され、
 日本は21位と1999年の14位から大幅に後退しました。
 1996年から1999年までは12位から14位の間であったのですが、
 評価が大きく下がりました。この要因としてITの活用に遅れていること
 があります。

 また、2000年7月の経済同友会「企業の経営革新に関するアンケート
 調査」の結果を見ても、1位「情報技術活用の遅れ」、2位「規制緩和が
 進まない」、3位「先送り体質」、4位「経営者のリーダーシップ不足」、
 5位「税制・会計制度が時勢に合わない」となっています。

 更に、IT国家戦略としてのいわゆる「IT基本法」も2000年
 11月29日に参議院で可決、2001年1月6日から施行されています。

 以上のような背景から、本年春以降に開始される
 「ITコーディネータ」制度は好スタートすると思われます。

1.目的
 ・現在の中堅・中小企業に最も不足している戦略立案を含めた
  情報化計画からその導入までを一貫して担当できる人材を
  提供できる仕組み(ITコーディネータ制度)を作ること。
 ・ネットワークによる支援およびITコーディネータによる支援により、
  戦略的情報武装した中堅・中小企業を輩出させ、
  我国の経済の活性化を図ること。

2.ITコーディネータの定義
 ITコーディネータ(ITC)とは、CSO(Chief Strategic Officer)
 の戦略的情報化ビジョンの策定を支援し、戦略的情報化ビジョンに
 基づく情報システムの企画および調達を行い、システムインテグレータ等
 がシステム構築を実施する場合にもアドバイザー的に働き、また監理し、
 これが無事に稼働するまで一貫して関与し続けるような経営戦略と
 情報システムをつなぐことを行う人材である。

3.人的資格要件
(1)知識要件
  ・経営に関する知識(ビジネスプロセスを含む)
  ・IT技術に関する知識
(2)能力要件
  ・合意形成のためのヒューマンコミュニケーション能力
  ・情報システム構築のプロジェクト監理能力
(3)経験的要件
  ・経営とITに関してビジネス視点で回答出来る
  ・ビジネスプロセス分析および情報システム青写真構築
  ・専門的な質問に回答できる専門家への人脈
(4)人格的要件
  ・誠実性
  ・前向きな姿勢

4.資格体系
 ITコーディネータを目指す受験者に対して以下の研修体系が
 用意されている。
 @前提知識研修(60時間〜100時間の研修内容)
   経営管理、販売管理、財務管理、人事労務管理、
   販売物流管理、生産管理等の基礎知識
 A専門知識研修(250時間の研修内容)
   全体概要、プロジェクトマネジメント、コミュニケーション、
   モニタリング/コントロール、経営戦略策定、戦略情報化
   企画、情報化資源調達、情報システム開発・テスト・導入、
   運用サービス・デリバリーなど49単元の内容
   ※これらはグローバルな内容であり、PMBOK、JQA、
    IFAC、APQC、COSO、COBITの内容を参照
    している
 Bケース研修(15日間の研修内容)
   ITCのステップを通しで全て実施するケースによる研修

 ITコーディネータを目指す受験者は、以上の研修を受講し
 「ケ−ス研修」修了後に「ケース研修修了レベル試験」を受験し
 合格すると「ITコーディネータ補」に認定される。その後、一定
 期間の実績を積んだ後に「ITコーディネータ」に認定される。
 更に、上位のITコーディネータ・マスターも計画されている。

 以上のステップにてITコーディネータを取得できる訳だが
 「@前提知識研修」、「A専門知識研修」は相当レベルであれば
 必須ではない。「Bケース研修」も受けずに「ケース研修修了
 レベル試験」を受験するパスもあるが、相当厳しいことが予想さ
 れるので「Bケース研修」だけは受講することが望ましい。
 また、ITコーディネータの資格を維持するために毎年の継続教育が
 義務付けられる予定である。

5.組織体系
 ITコーディネータを取り巻く組織体系は以下のものがある。
  ・ユーザ企業(CSO)
  ・ITコーディネータ
  ・ITベンダー
  ・ITコーディネータ協会(2001年3月発足予定、NPO)
 「ITコーディネータ協会」は、ITコーディネータが環境変化に
 柔軟にすばやく対応するために、知識・経験を共有し自己研鑚を
 行なえる組織的な仕組みを提供するものである。

6.アプローチ体系
(1)経営戦略策定フェーズ
  企業の経営状態および経営環境を分析し、コンセンサスを得た経営
  目標を策定するフェーズ
(2)戦略情報化企画フェーズ
  策定された経営戦略にもとづき、それを情報化面で実現する企画を
  行うフェーズ
(3)情報化資源調達フェーズ
  情報化企画にもとづいて提案依頼書(RFP:Request For Proposal)
  を作成し、新しい情報システムに必要な機材、ITプロダクト、
  開発および導入の人的パワー等を調達するフェーズ
(4)情報システム開発/試験/導入フェーズ
  情報システムの開発、試験、業務運営組織への導入を行うフェーズ
(5)運用サービス・デリバリーフェーズ
  情報システムの運用を含めた業務運用フェーズ
(6)情報システムのモニタリングフェーズ
  情報システムの戦略立案から運用までを通してのそのチェック体制を
  モニタリングするフェーズ

7.サービス内容
 ・経営システムの現状分析/評価
 ・経営カウンセリング/診断
 ・あるべき経営システムの姿の策定/支援
 ・業務改革デザイン導入支援
 ・情報化デザイン/調達支援
 ・組織/体制デザインアドバイス
 ・情報化プロジェクト監理(モニター)
 ・改革定着化支援
 ・導入効果評価アドバイス
 ・経営システムライフサイクルマネージメント支援

8.他の試験との関係
 ITコーディネータ資格試験の受験対象者は情報業界のIT系人材の
 受験者以外に税理士、経営コンサルタント等の経営系人材の受験者、
 ユーザー企業自身を含む一般からの受験者を想定している。
 特に、情報系の資格との関係については以下の通りである。経産省の
 「情報処理技術者試験」の「高度情報処理技術者試験」である「シス
 テムアナリスト」、「上級システムアドミニストレータ」、「プロジェ
 クトマネージャ」等の上位の資格との位置付けである。また、技術士
 の情報工学部門、旧中小企業診断士の情報部門の上位の資格とも位置
 付けられている。

9.おわりに
 ITコーディネータ制度はその支援制度として、
 現在の中小企業施策の助成制度の一部を組み込むなど、
 経産省が相当力を入れており
 情報処理資格以来の久しぶりの大型資格である。
 本資格は日本経済の現状、厳しい経営環境といった背景を受け、
 欧米、シンガポールといったIT先進国に一気に追いつくための
 国を上げての運動と言っても過言ではありません。

 皆さんも「ITコーディネータ資格」にチャレンジしてはいかがですか。

   ※ITSSP http://www.itssp.gr.jp/top.htm

                     NECソフト(株)
                   ビジネスソリューション事業部
                   ERPソリューション部
                 斎藤 尚志 saitou-t@mxr.nes.nec.co.jp


■=== 【コラム/「広告は景気を占うバロメータ」】 <寄稿>

                  神門善三郎/MRS広告調査

  〜 好調・2000年の広告市場 〜

 世紀末、2000年の広告・マスメディア業界は、デジタル社会化の
 進展という環境変化の中にあって、企業業績は絶好調に推移した一年と
 なる見込みです。

 19世紀最後の年、2000年ミレニアムに始まり、衆議院議員選挙、
 シドニー・オリンピック、プロ野球日本シリーズON対決といった
 ビッグイベント特需とパソコン、通信機器、自動車、海外旅行・金融と
 いった業種の広告出稿や宣伝活動の活発化が大きく寄与したのである。
 また、今夏の猛暑という季節要因も広告景気にはプラスに作用したものと
 考えることができます。

 第五のNewMedia「Webサイト広告」市場が急拡大すると共に、
 既存のマス4媒体である「テレビ広告」「ラジオ広告」「新聞広告」
 「雑誌広告」分野も伸長し、業績は順調に成長路線を走りつづけることと
 なったのです。
 この結果、2000年の年間広告費の総額は、1997年のこれまでの
 最高額を上回り、史上初の6兆円の大台乗せがほぼ確実視されるまでに
 なっています。まさに、景気回復の先行指標としての役割を充分に担う
 だけの活躍ぶりと云えるのです。
 そうした中、一方では、企業の危機管理体制の欠如から発生した欠陥
 ブランド商品の後始末や不祥事による「お詫び広告」の出稿増も特筆
 すべき出来事でありました。

 新世紀2001年の広告市場は、前半まではプラス成長が可能な
 状況で推移するものと思われます。企業業績はリストラによる利益額の
 浮上、各種の21新世紀イベント、本格化するBSデジタル放送、
 IT産業分野の特需、参議院議員選挙(衆参同時選挙の可能性も)など、
 引き続き広告需要の先行きは活発であり続けるようです。
 しかし、一方で広告・メディア業界をとりまく企業環境はビックバンに
 突入し、確実に激変期を迎えています。つまり、構造改革の大波が
 そこまで押し寄せて来ているのです。

 Webやモバイル広告市場の拡大、BS/CS放送のチャネル数と双方向
 機能の拡充、新聞・雑誌のe−出版化の加速、放送と通信の融合、
 地上波TVのデジタル化など、これまでの世界と全く異なったマーケット
 や機能を持った社会が明日にも出現しょうという状況にあります。

 21世紀では、社会の生活構造が多様化し、消費者・生活者のライフ
 スタイルはますます個性化していく時代を迎えています。この現実は、
 広告メディアが持つ機能や価値観を大きく変化・変革するマグマになる
 ものと考えられています。
 この潮流を的確に捉え、消費者・生活者に対して明日の「ライフ・
 ステージ」を提供できる企業だけが大競争に勝ち残ることになるのでは
 ないでしょうか。

 「広告」は、景気の動向を計る重要なバロメーターとなっています。
 日本経済が活性化し、成長するためには広告活動が活発化し、消費を
 拡大するという効果が期待できます。
 21新世紀が私達にとって豊かな社会になるためにも「広告」産業は
 発展しなくてはならない存在なのです。

          神門善三郎/MRS広告調査 kando@mrs-ads.com


■=== 【経営とIT/21世紀「Linux」動向】 <寄稿>

   「Linux の動向」             林 香/SRA

 Linuxは現在,主にWeb アプリケーション・サーバとして利用されています。
 インターネット・オークション、インターネット・ショップ、会員向けの
 情報提供など、ウェブ・ブラウザーを介してインターネットにアクセス
 するだけでサービスを受けることができるインターネット・ビジネス用の
 サーバとして急速に普及しています。一口にWebアプリケーション・サーバ
 と言っても、wwwサーバ、DNSサーバ、DBサーバ、アプリケーション・サーバ
 などさまざまな利用形態があり用途は豊富です。

 Linuxの第一のメリットはオープンソースのライセンスフリー・ソフト
 であることです。その上、PCをターゲットにしたOSですので、
 ハード、ソフト両面で 低価格なサーバ構築が可能となります。しかも、
 情報が全て公開されているため、ソースコードの共有による迅速なバグの
 調査・対応、セキュリティー・ホールの早期発見・対処が可能になるため、
 信頼性も高くなります。また、コンパクトで高性能なため、応答性も高く、
 その結果として、多種多様なインターネット・ビジネスに利用されています。

 現在構築されているWeb アプリケーション・サーバとしての規模は2、3台、
 多くても十数台であり、大規模な利用とは言えません。しかし、近年の
 インターネット・ビジネスでの成功事例の結果、今後は大規模な企業利用が
 計画され始めています。全国数千店規模のチェーン店での店頭サーバに
 Linuxが採用されたと言う話もあり、広域分散システム用のOSとして
 Linuxを採用する企画が動き始めています。

 数年の内に、全国規模のレストラン・チェーンやスーパーのPOS端末用サーバ、
 銀行や証券、生保などの各支店のサーバ・マシンでLinuxが稼動することに
 なると期待しています。

 また、企業でも分散システム化が進み、部門毎にサーバを用意し、それを
 イントラネットに接続した新システムの構築が計画され始めているようですが、
 部門サーバ用OSの最有力候補は、やはりLinuxだと言えます。このような
 動きからすれば、Linux利用は加速度的に進んでいくものと予想されます。
 実際、IDC Japanの統計によれば、国内でのLinuxの出荷台数は、
 1999年で4%、2000年で8%と一年に2倍の速度で急増しています。
 また、全世界的に見ると2002年にはWindowsNT(もしくは2000)の出荷台数の
 半分以上の台数でLinuxが出荷され、サーバOSシェアの第2位を占める
 であろうと予測する日経コンピュータの記事もあります。

                 林 香
             (株)SRA オープンソースビジネス部長
              公式公開ページ (http://osb.sra.co.jp/)
              問い合せ窓口: osb-info@sra.co.jp

 <<展示会出展のお知らせ>>

 2001年2月7日〜2月9日に日本コンベンションセンター(幕張メッセ)で
 開催される『Linux Exibition(NET&COM併設)』に出展を致します。

 今回の展示会では『Linux+PostgreSQLソリューション』をテーマとし
 システム開発や導入サービスをPRするとともに、ビジネス分野でのオープン
 ソースの本格的な利用を推進するためにソフトウェアの障害対応を含んだ
 保守支援サービスの提供についてPRを行います。


■=== 【経営とIT/活発さが増す「バランス・スコアカード(BSC)」研究】

 昨年の後半から徐々に「バランス・スコアカード(BSC)」が雑誌等の
 誌面に出てくる場面が増加してきたが、本年に入り研究会がいくつか
 発足する計画であり、BSC関連活動も活発さが増加の方向である。

 社会経済生産性本部(BSC協議会)やビジネスモデル学会(ネット上
 http://www.biz-model.org/ バランス・スコアカード研究フォーラム)で
 取り上げられるようであり、また、『F+S Flash』でも昨年紹介した
 QMコンサルティングの松原さんをリーダーとした勉強会(交流会)も
 《BSCフォーラム》として具体的な活動を2月より開始しようとしている。

 ・《BSCフォーラム》 セミナーと情報交換会
   http://member.nifty.ne.jp/TRU-Solutions/bsc_forum.htm

※BSC関連情報サイト:

 ・BSC用語集 NEC総研
   http://www.nepr.co.jp/six/balance/keywords.html
 ・ビジネスキーワード 朝日監査法人
   http://www.asahiaudit.or.jp/b_info/keyword/top.html
 ・金融業における「バランスド・スコアカード」構築に関する研究
   島崎 高行/筑波大学大学院 経営システム科学専攻
   http://www.netlaputa.ne.jp/~shima/bsc2.html
   http://www.netlaputa.ne.jp/~shima/toppage1.htm
 ・BSC関連情報各種 QMコンサルティング
   http://www2.ocn.ne.jp/~qmc
 ・戦略的経営管理実現とERPの活用  朝日ネット
   http://www.asahi-net.or.jp/~ry9m-YMMT/erp.htm

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▼「バランス・スコアカード」(BSC)とは?

 売上高や経常利益などの財務会計的な項目に加えて、経営戦略から
 導き出した「顧客満足度」、「業務プロセス」などの項目についても、
 現状やその改善度合いを数値で把握。自社が掲げる理想の将来像に向けて、
 正しい経営判断を支援する業績評価法のこと。92年にロバート・カプランと
 デビット・ノートンが提唱した

 もうすぐ各社が一斉に決算を発表する時期です。既にご存知のように
 2000年からは会計制度が変更され、連結決算がメインになったり、
 キャッシュフロー計算書の作成が必要となりました。
 これを機会に連結会計システムを新たに構築したり、すでに連結決算を
 実施していた企業でも、管理会計情報の算出をさらに早めるために
 システムを改良するケースが多数見られるようになりました。

 企業の「通信簿」ともいえる決算の会計数値を素早くつかむことは
 重要です。しかし、会計処理のスピードをいくら上げても、財務的な
 数値は「過去の結果」であり、財務的な数値に表れなくても
 「自社の将来」にとって重要性の高い項目や指標があるはずで、
 そのためは経営者が財務的な数値ばかりに目を向けていると、
 自社の舵取りの方向性を誤る可能性は大きいのです。

 「バランスト・スコアカード」(BSC)は、そうした問題意識から
 出てきた新しい業績評価の手法です。財務的な項目と同様に、
 「非」財務的な項目についても数値化して評価します。

 最も重要なのは「自社はどのような企業になりたいか」という企業戦略です。
 それが明確でなければ、評価項目を設定できません。例えば、製造業が
 生産技術で世界ナンバーワンを目指すなら、商品の歩留まり率や、
 技術革新に必要な特許申請の数といったものが評価の対象になるでしょう。

 例えば特許は、「今日」の売上高や利益には直結しないかも知れませんが、
 「明日」の技術革新には欠かせない要素です。このようにBSCは、
 「将来」に向けて取り組むべき項目、「現在」の課題として取り組むべき
 項目、そして「過去」を表す財務数値を、企業戦略に応じて重み付けをして、
 総合評価するのです。

 つまり、「バランス・スコアカード」(BSC)の基本は、
 「四つの視点」(財務、顧客、内部業務プロセス、学習と成長)の明確化と
 各々の視点や指標間の因果関係の追求が挙げられます。


■=== 【セミナー紹介/日本情報システム・ユーザー協会】

 @個人情報保護基本法の方向とその影響
   2001年1月23日(火)13〜17時、中大記念館
   内閣総理大臣官房内政審議室
     個人情報保護担当室 室長補佐 江崎禎英氏
   NTTテレマーケティング協会理事 藤野武彦氏
   (社)日本通信販売協会 理事 万場徹氏
   グローバルセキュリティエキスパート(株)
              専務取締役 山崎文明氏

 AITコーディネータ認定試験とその対策
   2001年2月22日(木)10〜17時 JUAS
   テクノロジーオブアジア(株) 代表取締役 福田修氏ほか

 BCeBIT2001視察と先端コミュニケーション・システム展開企業訪問ツアー
   (2001年3月21〜30日) 8泊10日 ヨーロッパ視察
   訪問都市:パリ、ハンブルグ、ハノーバー、ボン、フランクフルト

 ※上記各セミナーの問合先:
   (社)日本情報システム・ユーザー協会
   TEL:03-3249-4101 FAX:03-5645-8493
   詳しくは右記JUASホームページで  http://www.juas.or.jp/


■=== 【GOLF/F+Sコンペ開催決定(3月9日)】 参加者募集開始!!

 今回の幹事は、北田さん(オフビート)です。

 第12回 【F+S Forum】 懇親ゴルフ大会

  開催日程: 2001年3月9日(金)
  開催場所: 藤代ゴルフ倶楽部(下記参照)
  参加人数: 6組(24名)限定
  費用概算: 15,000円+パーティー(5,000円)・カード可

《 藤代ゴルフ倶楽部 》

 〔コースガイド〕 http://www.e-golf.co.jp/fujishiro-gc/
  常磐道/谷和原I.Cから19q 30〜35分、柏I.Cから22q
  取手(6号)から12q 約20分
  JR常磐線/藤代駅:北口関鉄バス乗場から路線バス利用
            (ゴルフ倶楽部玄関前下車)無料
  すごく近くて、フラットで芝も綺麗です。
  所在地: 〒300-1534 茨城県北相馬郡藤代町渋沼1393
  電 話: 0297-82-7300(代)
  練習場: 屋根付き15打席 120Y・アプローチ用有

 参加ご希望の方は、至急ご連絡ください。
 TRU/西嶋陽一 E-Mail:GGD02470@nifty.ne.jp

※お願い: 賞品を提供いただけるボランティアを募集しております。
      ご協力の程お願い申し上げます。


■=== 【F+S Forum/開催日程】

・月例会開催予定: <21世紀の最初の開催です!>

  東京:【第51回】 1月24日(水)19:00〜
  大阪:【第11回】 1月31日(水)19:00〜
  GOLF:【第12回】 3月 9日(金)@藤代ゴルフ倶楽部

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
 「人が創る」を合い言葉に、「F+S Forum」を通じてより良い社会へ
    http://member.nifty.ne.jp/TRU-Solutions/tru-04.htm/
  参加者のご紹介や【F+SFlash】のバックナンバーは上記URLで
 各種有益な情報提供やイベント等の告知があればお知らせください
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

編集後記:
4日には、大阪からの帰りに帰省からのUターンと降雪のため関ヶ原近辺
の大渋滞にはまってしまいました。その結果11時間以上かかって東京に
たどり着きました。と思ったら、7日にはまたまた夕方から降り出した
雪で渋滞した中央高速を勝沼から戻ってきました。今年は久しぶりに雪に
祟られた冬になりそうな雰囲気です。でも、さすが四駆、周りでチェーン
を装着する車が増えていく中何とかノーチェーンで帰ってこられました。
でも、目の前で大型トラックがスッ〜と横滑りされるとゾッとしますね。
さて、ようやく新年(新世紀)記念増刊号が完成できました。
本当は(本音を言いますと)本増刊号は1月1日に発信する計画でしたが、
いつものサボリ癖とネタ探しでほぼ2週間遅れでの発行となりました。
次回の(Vol.14)からは、また通常の内容となります。
どうせ送るのですから少しでも皆様のお役に立つような内容にしようと
無い知恵を絞りながら頑張って参りますので、宜しくお願い申し上げます。

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