F+S Flash
(Vol.20)

   

============================= CONTENTS =============================
【F+Sメンバー紹介/第18弾】
  小宮 勝/富士通九州SE、松下 晴男/松下電器産業、福岡 博重/FKC
【経営とIT/「 演 技 」】       <寄稿> 戸塚 泰/Y&F
  人を感動させ動かす、それが経営管理者の最重要業務です。
【コラム/「私のターニング・ポイント」】<寄稿> 吉田 和彦/SDC
  私もあの時のJALに予約を入れていたので想いはひとしおです。
【BSCフォーラムだより】 《 Balanced ScoreCard Forum 》
  フェーズT最後となる第6回を開催しました。フェーズUを請うご期待!!
【人材募集】
  SSJ、メイソン、JSS、ソフティ
【F+S Forum/懇親ゴルフ大会】 9月7日(金)〜8日(土)<参加者募集中>
  今回は練習ラウンドも(オプションで前日プレイの格安プランです)
【F+S Forum/開催日程】
  東京:【第57回】 9月 5日(水)19:00〜
  大阪:【第14回】 9月??日(?)<調整中>
  福岡:【第 2回】 9月14日(金)19:00〜
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■=== 【F+Sメンバー紹介/第17弾】

1)小宮 勝/富士通九州SE

 福岡が本拠地なのに、今日は札幌、明日は東京と、全国を股に掛け
 飛び歩いています。仕事はいつやっているのだろう(?)不思議な人です。
 今回のF+S福岡開催の仕掛人です。お世話になります。

 <ご本人からの一言> komiya@fqs.fujitsu.com

(株)富士通九州システムエンジニアリングの小宮です。
 昨年の5月頃からF+S東京の方へちょくちょく参加させて頂いています。
 7月14日には、みなさんのご協力の元、F+S福岡も第1回目を開催でき
 ました。ありがとうございました。第2回も東京、名古屋、大阪、各地から
 のご参加をお待ちしています。

 私、生まれも育ちも九州で、今も九州です。大学は九州工業大学電気工学科、
 工学部ですが、あまりこっちの方は勉強せず雑学ばかりが得意だったような
 気がします。今も、営業やコンサルに近いところが得意分野です。卒業以来
 13年間今の会社にいます。社内では、部署を転々としておりますので
 ホームグランドはもっていません。社内では、特例で1人だけ部にも課にも
 所属せず広域ソリューション統括部という事業部の直下でパートナービジネ
 スを担当しています。
 ビジネスの話、SEが足りない、これ売ってくれまでよろずごとなんでも
 顔出します。気軽に声をかけて下さい。

 趣味の話しを少し。大学時代は、ラリーと写真にはまっていました。
 写真の方は写真部に所属してましたが、もっぱら、カメラマンのアルバイト
 に精を出していました。証明写真から宴会や集合写真まで幅広く手がけており
 一時期はこれで食っていけるかもと思ったぐらいですので、今でも腕には
 自身があります。

 写真で知り合ったのがラリーです。最初は、ナイトラリーの写真を依頼されて
 撮っていましたが、その内自分でも走りたくなり、古いFRのスターレットで
 野山を走り回っていました。競技は3戦2完走です。社会に出てからはラリー
 からは足を洗いましたが、そのころのスピード狂が染み付いていたらしく最近
 になりバイクに目覚めてしまいました。九州は、阿蘇方面に良いツーリング
 スポットがあり、毎週のように仲間を募って走り回っています。

 F+S沖縄も4月の良い気候に乗ってツーリングを楽しむ目的で参加しました。
 沖縄最北端からの日の出は中々素晴らしい眺めでした。沖縄では、酔った勢い
 から、F+S福岡開催を宣言しましたが、無事開催出来てほっとしています。

 福岡でF+Sみたいな単なる飲み会を開催したいと前々から考えていましたが、
 私個人の力だけではどうにもならずあきらめていたところの西嶋さんの
 バックアップにはたいへん感謝しています。
 まずは、大阪をタイトコーナーでかわせるよう頑張ってもりあげたいと思って
 います。最後に、東京には最低2〜3ヶ月に1回は参加できるように出張を
 捏造したいと思います。
 大阪にもそのうちに参加します。(決意表明ですがちょっと心配)

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2)松下 晴男/松下電器産業

 松下の松下さんです、という紹介になってしまいます。
 人間くさい若者(私からすれば40歳位以下は若者です)が少なくなりましたが
 期待できそうな気がします。思い切ってやりたいことをやって欲しいものです。

 <ご本人からの一言> PAN18461@pas.mei.co.jp

 はじめまして松下晴男と申します。
 所属は、松下電器産業(株)システム営業本部 関西支店 ITソリューション
 グループで、主に企業向けにネットワーク関係の営業を担当しています。

 生まれも、育ちも大阪でして、東京に7年ほどいたにもかかわらず、
 「関西風こてこての営業マン」を自称しています。

 仕事の方は、本年4月から従来の営業に兼務で、新規事業開発を担当しており、
 来年1月からサービス開始予定の「双方向蓄積型テレビ」の事業モデル開発・
 関西IT戦略会議への企業参画、大商のベンチャー企業育成プラン参画等など、
 支離滅裂な活動を行っております。

 プライベートでは、勤務地のOBP内野球部の監督として、年4回ほど
 開催される大阪市軟式野球連盟の大会に参加しています。
 昨年4月からは、作家の藤本義一主宰の学校に通い、拙文創作に励んでいます。

 F+Sへは西嶋様の人柄を慕い参加させて頂いておりますが、
 皆様のITに関する専門性の高さには、敬服するかぎりです。

 7月からは、活動拠点の中心が東京になりそうですが、皆様と刺激に満ちた
 出会いをこれからも続けていきたいと願っています。
 今後ともお付き合いを宜しくお願い申し上げます。

3)福岡 博重/フューチャーナレッジコンサルティング

 持っていたパッケージを取り上げたのが最初の出会いでした。
 もとERP業界の「ホラ吹き」の一人です。
 心を入れ替えたようで最近は少し真面目に仕事してる(ように見えます)。

 <ご本人からの一言> hfukuoka@tkf.att.ne.jp

 フューチャーナレッジコンサルティング(株)の福岡博重です。
 コンサルティング会社を設立して丁度1年になります。大学を卒業して
 IHIでクレーン、物流機器の設計、アメリカの大学院、経営コンサルティング
 会社、その後日本タイムシェアに1988年に入り初めてIT業界に入りました。

 入社直後に待っていた仕事は、日本タイムシェアが販売権をもっていた
 あるソフトウエアをアシストに移管する作業でした。その時に西嶋さんや
 鯨井さんに大変寛大な移行の条件をいただいたのがお付き合いのきっかけです。

 その後サイベースの日本立上げ、イラストラ(現在のインフォミックスの一部)
 の代理店、バーンの日本ビジネスの立ち上げと行ってきました。 
 その間に少なからずF+Sのメンバーに仕事でお世話になっています。

 織田さんにはF銀行のシステムで、関屋さんにはERPの評価で、佐藤さんとは
 K社商談で、諸星さんではS銀行のシステムで、荒川さんにはERP評価で、
 新山さんにはポーティングで、乾さんとは製品共同開発販売、等々、
 その他多くの方とF+Sに入る前からお付き合いさせていただいていました。

 縁はなかったのですが新会社を昨年設立しました。
 現在弊社では次の3分野をカバーしています。
  1)ヨーロッパ、アメリカのハイテク(IT,通信)製品、サービスの
   日本を含むアジア進出コンサル(ビジネス、マーケティング、
   販売、技術)、または逆のアジアからヨーロッパ、アメリカ進出のコンサル
  2)ERP,SCMを始めとするITとビジネスのコンサル
  3)ハイテク調査(日本、ヨーロッパ)
 私の仕事の変化と同じ位居住地も変化しており日本、世界の各地に移り住んで
 います。数えたら20回以上引越しをしています。
 (世間一般では住所不定と言われる状態です。)

 とにかく変化の中で仕事をするのが大好きです。
 趣味は、旅行、ガーデニング、組立、修理、修繕、ドライブ、ゴルフ、
 マウンテンバイクです。今後ともよろしくお願いします。

■=== 【経営とIT/「 演 技 」】   <寄稿>

                 戸塚 泰 ワイアンドエフ(株)顧問

 その昔、演劇好きの友人に薦められて、小山内 薫の「芝居入門」という本を読
 んだことがある。岩波新書から昭和14年に出版されたこの本は、戦後になって
 再版されたものだが、著者の小山内 薫は明治14年(1881)の生まれで、日本の
 新劇運動のリーダーとして「築地小劇場」を起こし、新しい演劇の確立に情熱
 を注いだ人として有名である。惜しくも病に倒れ、昭和3年(1928)に亡くな
 った。この本の原著は大正13年(1924)に出版(プラトン社)されたが、晩年
 の弟子の一人・北村喜八によって再編され、彼の「補稿」を加えて岩波から出
 されたという経緯をもつ。

 私は子供の頃からスポ―ツが苦手で、反対に落語とか歌舞伎とかに興味を持ち
 、近所の子供を集めて自作自演の紙芝居をやったりするのが大好きだった。そ
 んなことから、新劇運動勃興に情熱を傾けた著者の、演劇に関する一種の啓蒙
 的な内容に引かれて大変興味深く読んだ記憶がある。

 冒頭の章に「役者の芸」(今日の言葉でいえば「俳優の演技」)についての解
 説があり、「役者の芸は、自分の役として引き受けた人物が、脚本に書かれた
 ような境遇の下に、舞台の上で、実際に動いたり物を言ったりするように見せ
 る芸である」という記述がある。この「ように見せる」というところが極めて
 肝心で、北村は次のような例でこれを説明している。

 或る道化役者が豚の鳴き真似をして喝采を博したのを見て、観客の一人が自分
 ならもっと上手にやれると、本物の仔豚をこっそり外套の下にかくして、それ
 をつねって鳴かせたところ、観客からさんざん罵倒されたという。このように
 、舞台では現実そのものでなく、観客が現実だと感じさせるように演ずること
 が「舞台におけるリアリズム」なのである。いかにして観客に現実だと感じさ
 せることが出来るか、に役者は心血を注ぐのである。

 続いて著者は、「役者が他の芸術家と違う点は、役者は自分の演技を自分自身
 の身体で、しかもそれを公衆の面前でしなければならぬ、ということである」
 という点を強調し、やはり例を挙げて説明する。

 ある晩、イタリヤの役者が数人集まってレストランで食事をした際、一人がメ
 ニューをとって、この無意味な表でも読み方一つで十分人を泣かせることがで
 きると主張した。それではお前やってみろ、ということで彼は静かにそのメニ
 ューを読み始めたが、急に読み方を変えて威厳のある調子をつけ、続いてその
 役者の豊富な声は何者かを恐れるように震え出した。そして遂に、読み手の魂
 が非常な苦痛に突き刺されたようにぶるぶる震え始めた。もう言葉の意味など
 分からなくなった。ただ、声の調子が伝える感動のみが皆の頭を占領してしま
 った。そして、その役者がまだメニューを終まで読み切らない内に、一座はお
 互いに頬に涙がほろほろ零れるのを見た・・。

 この逸話は、素人には全く真似のできない「本当の芸とは何か」を想像させて
 くれる。この役者の持つ、プロの神髄ともいうべき芸の迫力が伝わってくるよ
 うに思える。

 さてここで、例によってマネージメント関連に話題を移すが、企業のような組
 織の社長とか事業部長とかの立場にある人が常に考えていなければならない事
 柄は、第一に組織のメンバーに対して将来の目標を示し、それを達成するため
 の基本的考え方を分かり易く説明して皆の理解・賛同を得ること。この場合の
 リーダーは「戦略家」としての顔を持つ。第二に、リーダーは言うだけでなく
 、戦略の方向を明示的にするために自ら「象徴的な」行動をとることが求めら
 れる。いわば「背中で語る」行為である。

 私の経験からすると、第一の方は私自身が「戦略とは何か」といったことに興
 味が強い性格だった上に、立案のスタッフにも恵まれていたので、かなりのレ
 ベルの方針書をまとめることが出来たと感じているが、第二の「自らの行動で
 示す」ことに関しては甚だ不満足な実感しか残っていない。これは俗にいう「
 リーダーシップ」の問題であり、「組織のメンバーを精神的に集中させるため
 の焦点を、一人の『人』という形で具現化すること」であるから、これはいく
 ら物の本を読んでも絶対書いてない、リーダー個人の個性そのもので実行しな
 ければならない性格のものである。

 ここで、前段に解説した「役者の芸」の話と重ね合わせてみると、何かはっと
 する符合を感じないだろうか。リーダーシップを発揮するための経営者の行動
 は、言うなれば社長とか事業部長とかの役割を果たすための「演技者」として
 の行動ではないのか。

 例えば、年に何回かメンバーを一堂に集めて「説示」を行うとき、或いは日常
 、職場に入って仕事の具合をみて回るとき、さらには社内外での重要な会議に
 おいて発言をするとき、等々の機会に、リーダーは常に部下から大きな関心を
 もってこれら行動が見つめられている。「言っていること」と「やっているこ
 と」との比較が厳しくチェックされているのである。逆にいえばこういう機会
 こそがリーダーシップを発揮できる絶好の場であり、「役者の芸」の見せ所で
 もある。こういう場で立派な「演技」ができるかどうかが、後になって非常に
 ものを言ってくると考えられる。

 普通、素人が演技をする、という言葉は「心にもないこと」をやるという意味
 に受け取られているが、ここで私がいう演技とは、役者がやるのと同じく、極
 めて真剣に、身体を張って行う立派な行為であり、それを通して部下に何らか
 の発見や感銘を促すという、リーダーに不可欠の行為である。前述のイタリヤ
 の役者の例までいかなくとも、言葉だけでは表わし切れない情熱とか「熱き思
 い」とかが滲み出るような行動こそ、リーダーシップの要諦ではないかと思う
 のである。

 経営者たるもの、もっともっと「演技」を勉強して、それをマネージメントの
 場面で大いに活用するべきではないか。 役者でない素人が、大勢の人の前で堂
 々と「演技」をすべき特権を持つのが経営者である。そうすれば、文字に書い
 た無味乾燥な「社長方針」も、人間臭く、生き生きとしてくるかも知れない。

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  戸塚 泰(とつか・やすし)
  1928年3月生まれ。53年東大工学部計測工学科卒後、オリンパス光学入社。
  82年取締役、85年常務、88年専務に就任、
  92年10月ユーバス(現オリンパス・システムズ)設立と共に社長兼任。
  96年5月 同社退任。 
  現在:ワイアンドエフ(株)顧問
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 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
   上記は、ワイアンドエフ(株)が発行運営するメールマガジン
 【はつらつ!IT経営企画室】VOL.37より同社の了解の元転載しました。
       http://www.yandf.co.jp/mlmg/mlmg.html 
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

■=== 【コラム/16年前に想う「私のターニング・ポイント」】 <寄稿>

                           吉田 和彦/SDC
      『私のターニング・ポイント』

 それは、「日航ジャンボ機消息絶つ」のテレビ・テロップから始まった。
 帰宅して間もない、1985年(昭和60年)8月12日の午後7時過ぎである。
 JALがまたヘマをした、と私は思っていた。
 午後9時過ぎ位から、乗客者名簿が乗務員を除く大半がカタカナ表記で流れ
 出した。その時「イケ」という名前を見たが、苗字だけで気にもしなかった。
 NHKとフジテレビ(関西テレビ)が早くから特番を流していたが、日付が変わる
 頃になりようやくマスコミ各社が特番を流し出した。

 しかし、この時点でも墜落現場が特定出来ていない。
 日付が変わった頃に、住所付きの名簿が流れ出した。
 「イケ 奈良市・・・」
 まさか、と思った。
 そして、程なく「イケ コウゾウ 奈良市・・・」と出た。
 社長だ!
 早速、自宅に電話を入れるが繋がらない。
 その日は、まんじりもせず明け方を迎えた。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 彼の愛用のジュラルミン製アタシュと手帳は、ほとんど無傷状態で1週間程
 して見つかったが、遺体は一部の部位のみで、最後まで判らなかった。
 42年の人生の終わりだった。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 5つ年上の池孝三氏とは、ある人の紹介で出会い、程無く「アイク・コンピュ
 ーター」を設立する事となる。
 彼が社長で、私が専務。マンション事務所からのスタートだ。
 私は、長年勤めていたソフトハウス(SMC:ソフトウエアマネジメント)を辞め
 本格的にコンサル・ビジネスへ進む第1歩であり、彼はパソコン(その当時は、
 マイコンと言っていた)ビジネスを切り開こうとしていた。

 幸い、日本電気時代にお付き合いが有った近鉄百貨店外商部殿へパソコン教室の
 企画を持ち込んだ所、快諾していただき、シャープさんの協賛でMZ80B(当時は、
 NECのPCより名機)を使った文化教室の一講座として、本格的な「パソコン教室」
 が開設出来た。

 これが、呼び水となり日経の事業部殿主催の「マイコン革命」をタイトルとする
 セミナーを、連続開催する事となる。
 最盛期は、一度に300名程の参加者が有るなど現在のITブーム以上でした。
 そしてこの時期、3人のキーマンと出会う事になる。
 一人は、シャープ殿の紹介で会った孫正義氏、もう一人は上新電機の藤原部長
 (現カノープス副社長)そしてダイエーの中内社長である。

 孫さんとは、大阪でのエレクトロニクス・ショーで日本初のソフトバンク旗揚げ
 のブースに協同出展したのが始まりでした。藤原さんとは、マイコン時代へ
 向けて新しい店舗(後のJ&Pとなる)開発コンサルやパソコン教室展開の件で
 お世話になり、後に上新電機と共同出資でソフト開発会社を興す程、蜜月時代が
 始まりました。

 中内さんにパソコンの手ほどきをしたのは、恐らく池さんと私(補助員)が
 最初ではないでしょうか。これがご縁で、ダイエー向けにソフト卸をさせて戴い
 たり、芝の大門でMEDIABUM(パソコンショールームと教室を合体させた複合施設)
 運営やダイエー店のパソコン教室を引き受ける事になりました。

 また同時期、立石電機(現オムロン)殿からも銀座にパソコンショップ
 「マイコンベース銀座」を作るので手伝って欲しいとの依頼が有り、
 店づくり・教室運営をコンサルする事になります。

 この辺から、池さんと私が毎週交互に東京と大阪を行き来する事になります。
 業態が大きくなるにつれ、ダイエー向けのソフト卸は荷が重くなり孫さんの所に
 営業権を売却し、ソフト流通で得たノウハウを活かしパッケージソフトの開発・
 販売に進出する事になります。

 丁度、パソコンOSがCP/MからDOSに変わろうと言う時、米国Osborne社の日本側
 スポークスマンとなり本体(底を開くとキーボードとなる最初のポータブル型
 コンピュータ)と面白いソフト、dBASEを拡販する事になりました。

 しかし、間もなくOsborne社は強気の営業策が裏目に出て倒産してしまったので、
 それならば、日本で最初の本格的なパソコン・データベース言語を開発しようと
 事業方針を決定しました。

 台湾の外注先と協力して突貫作業6ヶ月位で完成させたのが、「DBASEW
 (後のDBASEシニア)」です。
 Basicライクなプロ向けの言語で、開発会社や企業向けには好評でしたが、
 一般ユーザには高価格で素人向けでないため普及には至りませんでした。
 その打開策として、池さんは旧知のミロク経理の鈴木社長、dBASEでお付き合い
 の有った日本SEの小林社長と日本統合ソフトウエアを設立したのです。

 しかし、設立3年時のこの頃にはアイク・コンピューター設立時の理念は
 吹き飛び、私には、売るための拡大路線をひた走るようにしか見えませんでした。
 当時の財務顧問の会計士と私とで、事業縮小を提言したのですが時遅く、
 私は、アイクのコンサル部門を独立する形で離れ、現在のシステムズ・デザイン
 を設立するに至りました。

 そして、設立1年後にこの大惨事を見る事になったのです。

 中小企業の主が亡くなれば、余程でない限り存続は無理です。
 アイクもその後のミロク経理倒産、日本統合ソフトウエアの解体に伴い、
 間もなく解散しました。
 あの事故は、アイクにとっては正念場の時期であり、かけがえの無い社主と
 日本のパソコンソフト業界の重鎮を無くした事は事実でした。
 彼が生きていれば、少しは今のパソコンソフト業界も変わっただろうにと、
 今でも残念でなりません。

 振り返って見ると池さんと私との共通点は、
 「商売がヘタ」と「コンピュータが好き」の2点でした。

 システムズ・デザインも最盛期には、東京・大阪・米国にそれぞれ会社を設立し、
 社員も60名近く擁していましたがバブルの崩壊とともに縮小を余儀なくされ、
 現在はシステム・コンサルに集約しています。

 「吉田君、君は未だそんな事をしているのか?」と、
 天国の池さんには言われそうです。
 しかし、自分の人生は自分の経験でしか全う出来ません。
 今、暫く「池さん、見守っていてください!」

  16年目の夏を迎えて、合掌
                  システムズ・デザイン(株)
                  吉田 和彦 fwgc9124@mb.neweb.ne.jp

■=== 【《BSCフォーラム》だより】

 『バランス・スコアカード・フォーラム』が第6回を開催しました。
 フェーズT全6回の最終回を飾る今回は51名の方々にご参加いただき、
 交流会も17名の方々で相変わらず大いに盛り上がりました。

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

   ■■■ 第6回:BSCフォーラム 開催概要 ■■■

【開催日】 2001年7月19日(木)

【会 議】 15:00〜18:00 「三菱総合研究所」1階AVルーム
【交流会】 18:15〜20:00 「てん亭」

【内 容】 (プレゼンテーションと討議)

1)< BSCのための“組織の学習能力測定”の実験 >

   小倉 昇  筑波大学 大学院 ビジネス科学研究科 教授
 -----------------------------
 経営戦略の実行を支援するためには組織がどのような能力を
 持たなければならないのか(これこそKnowledge Managementの課題なの
 ですが)、学界では、まだ抽象的な議論に終始して、具体的な評価尺度を
 提供できていません。筑波大学の私の研究室では、BSCのフレームワーク
 の中で使えるような“組織の学習能力測定”メニューを開発する実験を
 始めていますので、そのデータの解析結果について紹介します。
 -----------------------------

2)< BSCに関するソフトウェアについて >

 榊 俊作  東京国際大学 商学部 非常勤講師
       SAPジャパン(株) アカウンティング ソリューションズ
                 シニア マネジャー
 -----------------------------
 バランス・スコアカードの自動化ツールとしての
 ソフトウェアの有すべき一般的なシステム要件、
 ソフトウェアの利用上の留意点、代表的製品のプロファイル等
 -----------------------------

3)< BSCフォーラム/フェーズU活動企画(案)  >

 松原 恭司郎 QMコンサルティング  代表
 西嶋 陽一  TRUソリューションズ 代表取締役
 -----------------------------
 秋以降に計画されている第2段階の活動へ向けて
 現段階で検討されている各種の活動企画・計画案等をご報告するとともに
 実施に向けて会員の方々へのご協力をお願いします。
 -----------------------------
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

  ようやく計画のフェーズT(全6回)が終了しました。
  運営委員会の方々には大変お世話になりました。感謝!!
  いよいよフェーズUの準備に入ります。請うご期待。
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・《BSCフォーラム》 セミナーと情報交換会
  =活動趣旨 =活動計画 =幹事・組織 =会費等
  上記についての詳細は下記URLをご参照ください。
  http://member.nifty.ne.jp/TRU-Solutions/bsc_forum.htm
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  BSC概念とその活用方法を分かりやすく書いた本の出版準備が
  10月の出版予定へ向けメンバーの協力のもとに進んでいます。
  内容の概要を次回にご紹介します。

■=== 【人材募集】

1)エスエスジェイ: http://www.ssjkk.co.jp
   基幹業務・会計パッケージの開発SE・PGを大募集!
   PowerBuilder、PL/SQL、C++、VB、SQL-Windows/Centura等の
   経験のある方を求めています。
   問合先:recruit@ssjkk.co.jp 担当:石井
2)メイソンシステム: http://www.mayson.co.jp/
   生産管理のコンサルタント&SEを募集中
   詳細はメイソン/早川さんまで、hayakawa@mayson.co.jp
3)JSS: http://www.jsscorp.co.jp/
   ソフトウエア開発技術者(SE,PG)を募集中!!
   詳細はJSS/西田さんまで、t-nishida@jsscorp.co.jp
4)ソフティ: http://softy.co.jp
   関西拠点の技術者を募集。勤務地は大阪
   オブジェクト指向を理解してるSE、システム分析者ほか
   詳細はソフティ/工藤さんまで、kudo@softy.co.jp

■=== 【F+S Forum/懇親ゴルフ大会】 <参加者募集中>

   第13回【F+S Forum】懇親ゴルフ大会

 今回は幹事特権として下田カントリークラブで「らくらくゴルフパック」を
 企画しました。夏涼しく冬暖かい下田で、料金はたいへんリーズナブル、
 そして、ゴルフの後は温泉と楽しい計画です。
                       今回の幹事、日置、中村

 日時、場所 2001年9月7日(金)、9月8日(土)両日とも下田CCでの
 プレイとなります。どちらか1日のみに参加いただいても結構ですが、
 両日の参加を大歓迎致します。
 (両日プレイの方には、2日目のプレイ料金を大幅割引致します)

 F+Sでは、8日(土)のセカンドラウンドを従来のオネスト方式と
 させていただき、次回幹事を選ぶ公式戦とします。前日7日(金)の
 ファーストラウンドは練習ラウンドとしてフリーゲームと致します。

@ 9月7日(金)☆☆練習ラウンド☆☆
  12時集合 12時30分スタート スループレイ 18ホール
  おにぎり、飲み物などの昼食付きで \10,000(税別)
  17時終了 18時〜20時 蓮台寺クラブロッジにてディナーパーティー
A ロッジ宿泊の方はディナー、飲み物、翌日の朝食付きで \8,000
B 家族連れ他の理由でホテルへの宿泊を希望の方は、
  下田東急ホテルなど他の宿泊施設にご希望があれば予約致します。
  上記パーティーのみ出席の方は食事代、飲み物付きで \4,000  
C パーティーには間に合わないロッジ宿泊組は1泊朝食つきで \5,000
D パーティーには間に合わないホテル宿泊組はホテルの予約だけ受付ます。
E 9月8日(土)★★F+Sゴルフコンペ★★
  8時集合 8時30分スタート スループレイ18ホール 13時終了
  14〜15時 表彰パーティー、食事、飲み物付きで \15,000(税別)
  但し、特別割引として前日もプレイした方は \10,000(税別)
  なお、当日パーティー会場にて景品代として、別途\2,000 を
  徴収させていただきます。

 上記の組合せは自由ですが、
 上記以外に前泊、後泊ご希望の方は別途お申し出下さい。

注)@プレイには9:00東京発、9:22横浜発「踊り子101」でも間に合います。
  踊り子でおいでの方は下田の1つ手前「蓮台寺」で下車してください。
  下田カントリークラブのマイクロバスがお迎えに行きます。
  1日目はスタートが遅く、2日目はホールアウトが早いので、
  車でも楽な日程です。

    責任者  総支配人  日置 憲二郎
         http://www.shimoda-cc.co.jp
    下田カントリークラブ  18H P72 6037Y
    〒413-0713 静岡県下田市加増野646−1
    電話:0558-28-1111 FAX:0558-28-1108
                                     
 本件に関するお問合せは、TRU/西嶋(GGD02470@nifty.ne.jp)まで。

 ............................................................
 <<下田カントリークラブ>> http://www.shimoda-cc.co.jp
 この夏も各種割引プランが提供されるようです。
 家族連れ、??連れ、温泉手配、??手配まで、何でもお任せください。
 詳細は『F+S Flash』を見たと言って日置支配人までお問合せください。
 ............................................................

■=== 【F+S Forum/開催日程】

・月例会開催予定:

 毎回中部地区(名古屋)での開催の話題は出るのですが
 どなたか手伝ってくれる方を募ります。

 東京単身赴任の増加のため大阪のメンバーが増えません。
 オリンピックがダメでも我々で関西を盛り上げましょう!!
 是非ともお友達へ声を掛けてください。

 さて、F+Sも8月はお休みします。次回は9月の各地開催です。
 (Fさんのせいで、今月は幹事が疲れ気味のため)

  東京:【第57回】 9月 5日(水)19:00〜
  大阪:【第14回】 9月??日(?)<調整中>
  福岡:【第 2回】 9月14日(金)19:00〜
  GOLF:【第13回】 9月7日(金)〜8日(土)<参加者募集中>

・月例会開催結果

 今月はもう既に猛暑で夏ばてか?、久しぶりに参加者が減少しました。

  東京:【第56回】 7月25日(水) 37名参加
  大阪:【第15回】 7月 6日(金) 15名参加
  福岡:【第 1回】 7月13日(金) 28名参加

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 「人が創る」を合い言葉に、「F+S Forum」を通じてより良い社会へ
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編集後記:

 今月もバタバタと過ぎようとしています。各種情報を掲載している我社の
 HPの更新も遅れ気味です。人に仕事を押しつけて自分はさっさと海外へ
 夏休みをとるヤツがいるので...などとぼやきながら編集後記を書いて
 います。テレビ中継の墨田川の花火がむなしく綺麗に輝いています。
 また、今週もまたまた今日から出張です。暑くなりませんように。
 今回の吉田さんの文をいただいて、自分でも当時を振り返り、あの時に
 予約を入れていたあのJAL便に予定通り乗っていたらどうだったろう?
 などと感慨深く読ませていただきました。本書の読者の中にも会社の同僚
 や親族がお亡くなりになった方もおられると思います。人生一寸先は闇、
 ですから一期一会、思い残すことなく今日できることは今日やりましょう。
 お盆を前に少し暗い話で締めくくります。8月は、頑・張・る・ぞ〜!!

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