F+S Flash
(Vol.88)

 

============================= CONTENTS =============================
【F+Sメンバー紹介/第77弾】
  渡辺 宏美 (Sherry)/USボーカル教室    <東京>
  徐 振源/ハンディソフト           <東京>
  前田 英行/日立公共システムエンジニアリング <東京>
【コラム/『県民性におけるBSC的考察 <特別編>』】 <寄稿>
  マドリードという街に見るBSC的考察 高橋 義郎/日本フィリップス
【コラム/『【スポマネ】第1回 野球編 K監督 』】 <寄稿>
  スポーツから学ぶプロジェクトマネジメント  前田 英行/日立公共SE
【コラム/『売り手側から見た「内部統制」』】 <寄稿>
  終わったでは終わらないJ-SOX対応  佐藤 正明/ブレインズ・ワークス
【セミナー/『J-SOX:本当は何をどこまで行うべきか?』】 6月1日開催
  企業統治の要諦と内部統制  経営情報戦略研究会、(株)ハンディソフト
【F+S Forum/開催予定】
 名古屋:【第24回】  5月24日(木)@名駅.エスカイアクラブ
 大 阪:【第39回】  5月25日(金)@梅田.エスカイアクラブ
 東 京:【第119回】 5月30日(水)@西麻布.JACKPOT
 福 岡:【第27回】  6月15日(金)〜16日(土)@未定+GOLF
 広 島:【第8回】   6月22日(金)〜23日(土)@未定+GOLF
 東 京:【第120回】 6月27日(水)@赤坂・エルカミーノ
 <<<< 6月27日:F+S特別編成バンド「ONE-Chance」ライブ >>>
======================================================================

■=== 【F+Sメンバー紹介/第77弾】

1)渡辺 宏美 (Sherry)/USボーカル教室   <東京>

F+Sバンド「ONE-Chance」のボーカルとして昨年12月のクリスマス
パーティーで皆さんにははじめてお披露目になりました。
実は、F+SメンバーM氏の奥様なのです!(*^_^*)!

 <ご本人からの一言> 

はじめまして。ボーカルのSherry(シェリー)と申します。
東急東横線学芸大学駅、徒歩1分の場所でボーカルスクールを
経営しております。

私は、幼少期の頃から音楽が大好きで、
いつも人前で歌を歌っていました(^^)
小学校4年生の時に、初めて真剣に聴いた洋楽、“ABBA”のチキチータ。
感動して涙が出てきたのを覚えています。
それからというもの、50年代から70年代のアメリカンポップスを
聴くようになり、小学生なのに深夜のラジオ番組“JETストリーム”に
はまっていました(笑)

時は過ぎ、ボーカルになりたい!という夢が膨らみ、
アメリカンポップスを歌うために英会話スクールに通い、
ライブハウスに出入りしながら
色々な音楽関係の人たちと知り合いました。

今でも忘れられない、あるプロデューサーの方からの言葉、
「君のボーカルネームは“Sherry”オールディーズの楽しさを、
人々に届けてあげなさい」
それからというもの、ライブハウスで歌うことを目標として
一生懸命頑張りました。

初めてライブハウスで歌った時はとても緊張しましたが、
プロの方たちに励まされ、スタートはとても良い経験になったことを
覚えています。また、本格的なトレーニングの為、ニューヨークや
ロンドンのボーカルスクールにも通いました。
厳しいトレーニングでも、音楽の楽しさには変えられませんでした!
今ではその経験を十分に生かしていますよ♪

歌は心、心の歌は人に届く、歌は人々の心に届けるもの、
楽しんでいただくもの。
私は講師として、今でも多くの生徒様にこのことを伝えています。
これからも音楽の素晴らしさ、歌うことの感動をより多くの人に
知って頂き、魅力あるボーカリストを育て一人ひとりの夢を叶えて
いきたいです♪
どうぞよろしくお願いいたします(^^)

 ♪USボーカル教室:学芸大学駅前校♪  http://www.us-vnet.com

2)徐 振源/ハンディソフト    <東京>

昔、韓国でヒットしたグループウエアを今は無きY1証券の方々と
視察に行きました。その時からワークフローを実現していた
数少ない商品でした。

 <ご本人からの一言> 

はじめまして、(株)ハンディソフトの徐 振源(そう じんうおん)です。
私は、1991年に韓国石油化学業界の大手企業に入社し、最初は技術開発
を担当していました。その後、インドネシア、中国、あるいはメキシコ等で、
大規模な大型工場建設プロジェクトを企画し、PMとして参加しました。
特にインドネシアでは、95年から3年間にわたり、フィジビリティスタディ
から投資承認、用地選定、資金の執行管理等を行う責任者を務めました。

このプロジェクトの終了後、本社の経営企画室で全社の経営管理を担当し、
2001年から3年間は、日本法人の責任者として、“左前”になっていた
経営の立て直しを図りました。しかし、これが後に私の人生を狂わせる
大きなキッカケになるとは、その時は思いもしませんでした。

それは、2005年のとても暑い日のことでした。
同じように経営が傾いていた、ハンディソフトの日本法人を立て直して
もらえないだろうかという話が、突然飛び込んできたのです。
ハンディソフトといえば、韓国では名の知れたソフトウェアベンダーです。
アメリカでも、中央官庁を中心に多くの導入実績を持っています。
このF+Sを主宰している西嶋さんも、わざわざ韓国まで視察に訪れた
ことがあるほどの会社です。

・・・にもかかわらず、上陸して8年も経つのに、この日本では
成功していない、というのです。私の気持ちは揺れました。
「何とかしたい」とは思っても、私にとっては未知の業界だったからです。
チャレンジしたい気持ちと不安とが、0コンマ3秒おきに交錯しました。

しかし、実はハンディソフトの創業者でもある現会長は、私の大学の先輩
にあたります。ご存知のように、韓国では日本以上に地縁・血縁を大事に
する文化があり、また、長幼の序も大切にします。
先輩の頼みを無碍に断るわけには行きません。
そしてトドメは、
「君は日本法人の責任者として、ただ座っていればよい」
という口説き文句です。

それは、
「他に優秀なブレーンを用意するから心配するな」
という意味だと・・・理解しました。

その言葉を信じて“一本釣られ”されたまではよかったのですが、
実際に赴任すると、そこは「なんもなし」の状態でした。
2005年の暑い夏、ゼロからの再スタートが始まりました。
そうです。私は、「騙された」のです!(涙)

あれから2年が経ちました。
ERPの限界に気づいたユーザ企業が、私たちの主力商品であるBPMに
注目し始めてくれています。
アメリカでは、SAP R/3やOracle EBSと同様、多くのお客様で採用されている
ソリューションです。

「業務の可視化」や「フローのモデリング」といったキーワードで、
日本でもこの新しいビジネス領域が、少しずつ開けてきたことを
ヒシヒシと感じます。一部には、「BPMはポストERP」などと
言っている人たちもいるようですが、
あながち、的外れとも言えないと思います。

さらに、BPMのワークフローエンジンをベースに、
内部統制プロジェクトの運用フェーズを支援する製品もリリースさせて
いただき、多くのお客様からの引合に嬉しい悲鳴を上げています。
この4月から、日本のユーザもようやくJ-SOX対応の重い腰を上げ始め
ましたが、内部統制で先行しているアメリカと韓国で持っている
私たちの実績が、日本のお客様でも必ずお役に立てると信じています。

まだまだ、日本における知名度が高いとは言えませんし、実績も充分では
ありませんが、少しずつパートナー企業も増えており、今年が勝負の年と
位置づけ、飛躍のための基礎作りをしたいと考えています。
そして、“騙された”ことが幸いして、「人間万事塞翁が馬」と言えるように
頑張りたいと思っています。

最後になりますが、このF+Sの皆様にも、ぜひハンディソフトのビジネスを
お助けいただけないか、と思っておりますので、BPMやJ-SOX関連ビジネス
にご興味がございましたら、ご連絡を頂戴できれば幸いです。

3)前田 英行/日立公共システムエンジニアリング <東京>

ひょんなキッカケでコラムを連載で掲載させて頂くことになりました。
大変楽しいコラムですので期待して読んでください。

 <ご本人からの一言> 

皆様はじめまして、日立公共システムエンジニアリングの前田と申します。
今まで、東京の月例会で音楽が聴けるときを中心に出席をさせて頂いて
います。ピアノ、シャンンソン、ギター、アコーディオンなどなど
すばらしい音楽に生で接することができるのは至福の時ですね。

この会には、F+Sバンド「ONE-Chance」の持田さんのご紹介で、
参加させて頂きました。隣に座った方とすぐ仲良しになれ、一晩で5人も
10人もの方と知り合いになれる素敵な会ですね。西嶋さん皆さん
本当にありがとうございます。

ビジネスは、会社の名前のとおり、メーカ系のSEとして、
官庁・自治体等の公共のお客様の、ITシステムの構築を行っています。
この3月に皆さんがお使いになった税金の電子申請はじめ、特許の出願、
年金の受け取り、公共料金の支払いなどなど、社会インフラシステムの
構築に携わっています。

システムのアウトプットを非常に多くの方が利用する、間違えると
むちゃくちゃ怒られる、健常者以外の方もお使いになることを配慮する
などが特徴ですね。多くのステークフォルダーと規模の大きさが
チャレンジのしどころです。

プライベートは、30分でいけるゴルフ場が20以上はある茨城県牛久市
に住んでおります。家族は、奥さん1人、子供3人、猫1匹、このごろ
冬眠から覚めた亀1匹です。上野まで55分、通勤が大変なのはお父さん
だけのいいところです。

3番目の息子が小学校、中学校と少年野球をやっています。このチームの
追っかけをしながら、監督さんのチーム編成や選手のやる気の引き出し方、
コミュニケーシのノウハウに関心しています。

仕事でやっているITシステムの構築現場と比べると、選手から元気な声が
出ていて、全員がひとつの勝利に本気で、そして何より楽しく心満たされて
いるよう見えます。うらやましいと思いました。

この経験から『【スポマネ】スポーツから学ぶプロジェクトマネジメント』
というブログを書いています。西嶋さんのご好意で「F+S Flash」に
今月号から連載していただくことになりました。皆様からのコメントや
お叱りを受けると書く意欲が継続しますので、よろしくお願いします。

過去と人の心は変えられない、未来と自分を前向きに変えて行く。
必ず生き残る、心満たされることをする、自分らしい貢献をする。
明るく、楽しく、かっこよく行こうぜ。が信条です。今後ともお付き合い
よろしくお願いいたします。(まずはゴルフから・・・)

PS:
このごろ脳科学が面白いです。光トポグラフィーで自然な活動をしながら
脳が計測できるようになったら、ビックリです。
野球でA:バットを振ると意識する、B:脳から筋肉へ振れと信号を出す、
C:筋肉が動く、・・・さて順番は?
(正解は maeda@gp.hITachi.co.jp までお問い合わせください。)

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■=== 【コラム/『県民性におけるBSC的考察 <特別編>』】<寄稿>

   〜〜 「マドリードという街に見るBSC的考察」の巻 〜〜

                       高橋 義郎
              (株)フィリップスエレクトロニクスジャパン
                  yoshiro.takahashi@philips.com

3月29日から2日間、担当する業務の社内会議があって、スペインの
マドリードにはじめて来た。日本との時差は7時間である。
朝夕はまだ肌寒く、朝は8時を過ぎないと外は明るくならない。
フィリップスのオフィスは、空港からハイウエーで市内に向かう中間点
くらいにある高台に立っていて、そのビルの上部に社名の看板が掲げて
あった。しぜん、ホテルはその近くに予約されていて、オフィスまでは
坂道を歩いて昇ると3分ほど。その坂道の途中にあるビルの入り口には、
リコーの看板もある。今回のグローバル会議を主宰するフィリップス
マドリードの女性社員が、透きとおるような青い目でメンバーを
迎えてくれた。

イベリア半島の中心に位置するスペインは、多くの民族に征服された
複雑な文化と歴史を持つ国である。

ギリシャやローマ、さらにアフリカやアラブの影響を長く受けた歴史が、
独特な文化を生み出しているという。スペインには今も残るどこか
アラブ的な意匠は、複雑なスペインの歴史を物語っていて、
大航海時代の栄光と衰退、悲しい内戦と、近代以降も常に歴史に
翻弄されてきた。

マドリードはその首都で、人口は約494万人。
会議終了後、会社差し回しの観光バスに乗って、メンバー15人が1時間
ほど市内を案内された。セントロと呼ばれる、目抜き通り沿いに大きな
建物が並ぶマドリードの中心地区でバスを降り、夕食は夜9時から始まり、
終了したときは、すでに翌日。いかにもスペインらしい優雅な会食だ。

マドリードで楽しみにしていたのは、バル(BAR)でタパスを食べること
だった。私たちはよく「バー」と言うが、スタンド形式のこじんまりした
居酒屋風の飲食店で、ビールやワインを飲みながら、小皿で出される
つまみ料理を食べるのである。中華風にいうと、飲茶のような感じ
だろうか。結構ボリュームがあるから、地元の人たちは夕食代わりにも
利用するらしい。バルで飲んだビールはまことにうまく、つまみの多くは、
少し酸っ味のするものが多かった。

今回の旅には、司馬遼太郎の「街道をゆく・南蛮のみちU」を携えて
きた。マドリードとリスボンの紀行記である。彼のマドリード記は、
サン・セバスチャンの空港からマドリードに向かう飛行機に乗るところ
から始まるこの本で紹介されている彼の観察と、ホームページに掲載
されていたマドリードの新都市計画の記事を横目で見ながら、
以下のようなBSCを作ってみた。識者の意見を待ちたい。 

−−−−−−−−−−−−−−−−
<目指す価値創造>
・“新”と“旧”の融合による新生マドリードの実現
<顧客・社会>
・卓越した価値提供の観光都市の実現
・より高い文化・芸術の価値向上の実現
・市街の住環境改善の実現
・失った森を取り戻す環境政策の実現
<プロセス>
・大規模新都市総合計画の実現
・旧市街地の再開発計画の実行
・蓄積されなかった金融と特産技術への回帰
・森林を浪費した歴史的懺悔と再認識
<学習と成長>
・大規模新都市総合計画の立案
・住環境・環境保護・輸送交通活性化へのアプローチ
・森林を浪費した歴史的懺悔と再認識教育の浸透
・欧州の代表的都市としての政治・経済・文化の役割認識
−−−−−−−−−−−−−−−−

<高橋さんのHP: http://www007.upp.so-net.ne.jp/y-takahashi-27/ >

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■=== 【コラム/『【スポマネ】第1回 野球編 』】<寄稿>

            前田 英行/日立公共システムエンジニアリング
                    maeda@gp.hITachi.co.jp

 〜スポーツから学ぶプロジェクトマネジメント/プロのマネジャ〜

  《 第1回: K監督は、試合中決して選手を批判しません 》

私の3番目の子供は、いま中学2年生。小学校4年生から野球をやって
います。小学校時代の監督さんはKさん。練習は厳しいが子供達からの
信頼は絶大でした。この方の子供達に接する態度、試合での采配から
多くのことを学びました。

--- --- ---

K監督は、試合中決して選手を批判しません。選手同士にも許しません。
エラーしても怒りません。三振しても、バントを失敗しても、試合中は
決しておこりません。試合に勝つためには、プラスにならないからです。

失敗した子供は、自分で一番しまったと思っていて心が下向いています。
そこに、監督から怒鳴られたり、仲間からなじられたら沈んでいくだけです。
心が楽しくなくなり、体の動きがちじこまってしまいます。
これでは、前向きなのびのびとしたプレーは決して出来ません。

悪いことに、この気持ちはチーム全体に伝染してしまうんです。最悪です。
チームの勝利には大きなマイナスなんですね。

試合後の反省会は、グランドのすみの草の上です。
試合に勝っても負けても、ゆっくりおにぎりを食べた後に
小さな選手18人が監督を囲んで輪になってやります。

「今日うまくいったことは、3回目にヒットがうてて嬉しい。
うまくいかなかったことは、バントがうまくできなかった。
今度はうまく出来るように、土曜日に練習たくさんします。」

子供達全員が自分で考えて話しをします。レギュラーでない子供は
応援のこと、バット引きのことを話します。自分がチームに貢献できる
大切な役割があるから、控えでも野球は楽しいんです。

いいでしょう。すばらしいと思いませんか。!!!

小学生が、自分で楽しいところを探し、自分で反省点を探し
自分で未来をどう変えるかみんなの前で言うんですよ。
監督は試合後の気持ちが熱いうちに、この場を作るだけでいいんですね。

息子の小学校6年生のときのチーム成績は、25勝23敗2引き分けでした。
勝った時の楽しくはじけた反省会、逆転負けしたときの悔し泣きの反省会を
見てきました。

一年間に50回も、自分達自身で、泣いたり笑ったりするほど本気で、
PDCAサイクルをまわしたんですね。K監督はこの場を作り聞き役に回り
ひと言ほめたり、適格な指導したり出来る人なんです。

もっと、すごいと思ったのは、6年も夏を越すころには、監督抜きでも
反省会が出来るようになったんですよ。
すごくないですか?子供が自立したんですよ。

あなたの職場・プロジェクトは、
この少年野球チームと比べるとどうでしょうか???

少年野球でも監督・コーチ・選手同士が、試合中に味方の選手に
「何やってんだ。」というチームはあります。
私は1回戦でしたか見たことはありません。

私の職場・プロジェクトでは、改善すべき点が多々あります。
早速、この少年野球チームに負けないように、自分で職場の楽しいところを
探し、自分で反省点を探し、自分で未来をどう変えるかを、誰かに今日
言ってみることから始めます。
                             ・・・つづく
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
<筆者プロフィール> 前田 英行(まえだ ひでゆき)
福島県生まれ。家族は妻、子供3人、猫一匹と亀一匹。牛久市在住。
SE、プロジェクトマネジャとして大小数多くのITシステム構築に従事。
プロジェクトマネジメント学会評議委員、PMP、ITC、システム監査
技術者。趣味は芸術と脳科学、発展途上中のゴルフとスポーツ観戦。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

■=== 【コラム/『売り手側から見た「内部統制」』】<寄稿>

                 佐藤 正明/ブレインズ・ワークス
                  masaaki.sato@brains-works.com

いよいよ日本でも、来年4月から金融商品取引法(J-SOX)への対応
が求められることになり、タイムリミットまであと1年となりました。
そして、すでに様々なベンダーから、数多くの“ソリューション”が販売
されています。

おそらく、それらの企業の多くでは、「内部統制特需」を期待していた
のではないかと思いますが、今のところ、その皮算用は見事に外れ、
一部の例外を除く大半のベンダーで、売上予算を大幅にショートした
実績しか残すことができずにいる、というのが現状ではないでしょうか。

私はその光景を見て、8年前の「ある出来事」を思い出しました。
8年前というのは1999年のことですが、勘のよい人なら、それだけで
「ハハン」と気が付いて頂けると思います。

そう、『Y2K狂想曲』のことです。

あの時、巷では
「2000年1月1日の午前0時に、PCから大型メインフレームまで、
世界中のコンピュータというコンピュータが一斉に誤作動を起こし、
ガスも電気も止まり、電車は動かず、空では飛行機事故が多発する」
と言われていました。

それを、IT関連の業界誌はもちろん、ITには何の関係もない一般の
雑誌や新聞、果てはニューズウィークのようなクォリティペーパーに
至るまで、次々と書き立てていたのを覚えています。
テレビでも、この問題は何度も取り上げられました。
それはまるで、どこぞのカルト教団の終末思想を聞いているようにさえ
感じられたほどです。

そこで、IT関連企業の多くでは、「Y2K特需が来る」と本気で考えて
いたものです。

しかし、結果は今さら申し上げるまでもありませんが、Y2K特需で
蔵を立てた人を、私は知りません。

なお、このY2K特需を、ERPバブルのことだと勘違いしている人を
時々見かけるのですが、ERPバブルはその後に起きた現象です。
私は、1999年にはSAPジャパンに在籍していたので、よく覚えて
いますが、当時の見込み客の多くが、この2000年問題への対応を
理由に、その年、軒並み検討を中断してしまいました。

Y2K問題が片付いた2000年以降、ペンディングになっていた商談が
一気に決まった、というのが「ERPバブル」の正体です。

話が脱線してしまいましたが、このY2K問題と、今回のJ-SOXの
話に共通しているのは、以下の3点です。

 1)メディアが「大問題」として騒ぎ立てた。
 2)ベンダーがそれに踊って、大きなビジネスチャンスを期待した。
 3) 結局ユーザ企業は、ベンダーにあまりお金を落とさなかった。

これは、あくまでも私が感じた「印象論」に過ぎませんし、J-SOX対応
については、これからどのように推移して行くのかが分かりませんから、
結論を出すのはまだ早いと思いますが、少なくとも現時点では、
「当たらずと言えども遠からず」
ということはできると思います。

では、なぜユーザは、これらの問題にコストをかけたがらないのか
と言えば、そこに「何の価値も感じていない」からです。
あずさ監査法人が昨年行ったアンケートを見ると、68.4%の企業で
「対応作業に割り当てる要員がいない」と回答し、45.9%の企業で
「コストをかけられない」と答えています。

これは、別の言い方をすれば
「そんなものに人も金もかけていられるか!」
と、多くの企業経営者が考えている、ということではないでしょうか。
組織として「積極的に対応する」という意思があれば、そのために
人も予算も投入できないはずがないからです。

要員をアサインできないということは、文書化作業を各事業部門の
人たちに依頼するしかありません。
ヒアリングした結果を事務局が一手に文書化する、という選択肢は
そのためのリソースがなければ、選択できないからです。
また、「最新の便利なITソリューション」の導入は、現場への展開が
困難です。

必ずしもITリテラシーが高いとは言えない「現場の人たち」には、
1度や2度のトレーニングで使い方を理解してもらえるとは限らず、
結局、事務局の負担が増えてしまうことが危惧されるからです。
もちろん、そもそも会社がそれほど多くの予算を付けてくれないため
道具にコストをかけられない、ということも考えられます。

かくして、多くのユーザ企業では、誰もが使い慣れたEXCELを使い
(せいぜいVISIO程度で)、シコシコと手作業で文書化を進めている
というのが、2007年4月現在の、上場企業の実態です。
それでも、対応を進めている企業はまだマシです。
私が2月から3月にかけて訪問したユーザ企業では、
「4月以降に対応を始めることになり、ようやく情報収集を始めた」
という人たちのてんこ盛りでした。

見方を変えれば、この4月以降、勝手に「木の根っこ」にぶつかって
くれるウサギたちが次々と現れるのではないか、という皮算用をする
こともできます。
しかし、前述したように予算はあまりなさそうです。
また、ユーザ企業が求めているのは、ITソリューションなどではなく、
「智恵」だ、ということも見逃せません。

つまり、この問題で市場が求めているのは、法律とガイドラインに
精通したコンサルタントであって、ツールや作業員ではありません。
そのことを、多くのITベンダーは見事に見落としています。

では私たちIT関連企業は、今回も8年前と同様、「待ちぼうけ」で
終わってしまうのでしょうか?

先ほど、Y2KとJ-SOX対応との共通点について言及しましたが、
それとは逆に、両者には異なる点があります。
それは、Y2K対応が一過性のものであったのに対して、J-SOXは
今後、毎年付き合わなければならないものである、という違いです。
つまり、対象となる企業では、これから毎年、同じ作業を継続して
行う必要がある、ということです。
つまり、そこには「運用」というフェーズが存在することになります。

現在、どの企業でも、最初のフェーズの「文書化」で悪戦苦闘して
いるため、“文書化後”の運用まで目が向いていないだけであって、
一応の文書化が終了した後、
「それをどうやって回すんだ」
という話になるはずです。

統制の範囲を決め、その文書化を終えた後、それをどのように運用
するのか、という問題が必ず発生します。

評価や承認の依頼を、メールに添付して回したり、ましてや「紙」で
運用していたのでは、漏れやミスが起きるだけでなく、作業が膨大で
煩雑になってしまうからです。
また、進捗状況も把握できませんし、証跡を残すことも困難です。

つまり、時間が限られる中、すべてのプロセスで必要な人たちの作業を
完全に終えるためには、一連の流れを効率化・自動的することが必須
条件である、と言っても過言ではないと思います。
とすれば、ここで初めて、ITソリューションのニーズが顕在化するのでは
ないか、というのが私の仮説です。
そして、その仮説に基づけば、内部統制プロジェクトの運用を支援する
ためのソリューションにこそ商機がある、という結論が導き出されます。

運用ツールのような「毎年使い続ける」という前提の道具であれば、
現場への展開でトレーニングに多少の手間をかけても意味がありますし、
予算も割き易いはずです。

また、最初に道具立てを決めた上で運用ルールを確定しておけば、
退職や人事異動などで担当者が代わったとしても、組織が混乱する
ことはありません。

要するに、本当に必要なのは、一過性の作業に過ぎない「文書化」を
支援する道具ではなく、その後の長きに渡り、経営者が“お縄”に
ならないよう、きちんと内部統制の仕組みを回すための運用ツール
なのではないでしょうか。

だから、このJ-SOX対応では、バカ高い“トータルソリューション”を
売り込んだり、プロジェクトの全工程をカバーするためのアライアンス
作りに血道を上げるより、ユーザ企業が本当に必要としているものを、
必要な時に必要なだけ、そしてフトコロ具合に合わせて提供することを
考えた方が、よほどビジネスの現実解になるのではないか、と考える
きょうこの頃です。

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■=== 【セミナー/『J-SOX:本当は何をどこまで行うべきか?』】

いよいよ日本でも、金融商品取引法(J-SOX)への対応が求められる事業
年度が始まりました。しかし、世の中に溢れる内部統制対応セミナーに
参加しても、抽象的な総論に終始するばかりで、結局のところ、
「何をすればよいのか」という肝心な点は分からずじまいだった、
という笑えない話が聞こえてきます。 

また、外部のコンサルタントの提案は、後々の責任問題を恐れているためか、
安全係数の“のりしろ”を広げたものが多く、それをそのまま採用したの
では、組織の硬直化を招きかねません。

そこで、経営情報戦略研究会では、「この問題を乗り切るための現実解を
提供できないか」という視点から、今回のセミナーを企画致しました。
ぜひ、ふるってのご参加をお持ち申し上げております。

     経営情報戦略研究会エグゼクティブ・セミナー
 ◆◆◆『J-SOX:本当は何をどこまで行うべきか?』◆◆◆
       〜企業統治の要諦と内部統制の意味〜

【日時】 2007年6月1日(金)14:00〜17:00(開場:13:30)
【会場】 大手町 サンケイプラザ 3階
【共催】 経営情報戦略研究会、(株)ハンディソフト
【対象】 企業経営者、内部統制対応責任者
【定員】 100名 (お申込み多数の場合、抽選となります)
【費用】 無料
【申込】 (株)ハンディソフト セミナー事務局/佐藤、溝渕
     Tel:03-5283-8761  Fax:03-5283-8763 sales@handysoft.co.jp

<プログラム>

内部統制の評価および監査を行うにあたり、実施基準の公開草案を読んで
みても、「重要性が僅少な拠点」とか、「売上高等の一定の割合」などと
記載しているだけで、何をもって”僅少”なのかや、“等”とは何を示して
いるのか、といったことは書いてありません。
そこで現場では、“聖典の解釈”に紛糾し、「念のために」と言って
保守的・網羅的に、範囲を広げてしまいがちです。
その結果、作業量は増加し、費用はかさみ、米国の二の舞に近づいている、
というのが現状ではないでしょうか。
そこで、本セミナーでは、組織を硬直化させないための、内部統制
プロジェクトの“粗粒度“のあり方を中心に、検証したいと思います。
また第2部では、先行企業の対応プロジェクトでは実際に何が起きている
のかについて、複数の内部統制プロジェクトで、お客様と間近に接してきた
ニッセイ情報テクノロジー殿の“実体験”をご紹介させていただき、
「本当に考慮すべき点は何か」について考えたいと思います。

第1部「J-SOX:本当は何をどこまで行うべきか」
     〜企業統治の要諦と内部統制の意味〜

  マトリックス(株) 代表取締役
  ブーズ・アレン・ハミルトン(株) エグゼクティブ・ディレクター
   松田 千恵子 氏

第2部「J-SOX:文書化がゴールではない!内部統制評価作業の試練」
     〜2年目以降も効率的に監査を進めるためのポイント

  ニッセイ情報テクノロジー(株) ビジネスソリューション事業部
  上席ソリューションデザイナー
   久保 昭一郎 氏

■=== 【F+S Forum/開催日程】

◆開催予定:  <最新日程はHPをごらんください>

※<開催予定>

 名古屋:【第24回】  5月24日(木)@名駅.エスカイアクラブ
 大 阪:【第39回】  5月25日(金)@梅田.エスカイアクラブ
 東 京:【第119回】 5月30日(水)@西麻布.JACKPOT
 福 岡:【第27回】  6月15日(金)〜16日(土)@未定+GOLF
 広 島:【第8回】   6月22日(金)〜23日(土)@未定+GOLF
 東 京:【第120回】 6月27日(水)@赤坂・エルカミーノ
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◆開催報告:

 東 京:【第118回】 4月25日(水)@六本木.センチュリーコート
       41名の参加で終了しました。

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  「人が創る」を合い言葉に、「F+S Forum」を通じてより良い社会へ
       http://www.TRU-Solutions.jp/F+S_Forum.htm
   参加者のご紹介や【F+S Flash】のバックナンバーは上記URLで
  各種有益な情報提供やイベント等の告知があればお知らせください
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編集後記: あっという間にGW(5月)です。でも寒暖の差が大きく体調を
崩す方が多いようですね。冬が暖かかったので夏は冷夏になるのでしょうか?
温暖化環境問題、2007年問題、等々が騒がれてはいますが本当のところは
どうなるのでしょうか?考えているほど大きな問題ではない?騒いで対応する
から大きな問題にならない?本当はとんでもないことが起こる?・・・ はてさて
一般人には推し量ることも出来ない問題です。人間通しが殺し合う戦争やテロ
などが無ければ何とかなりそうな気もしますが、天変地異が起こったら人類な
んてひとたまりもありません。「日本沈没」は実際に起こるのでしょうか??
なんて事を書いてるわりには、お気楽な私です。オ・ヤ・ス・ミ・ナ・サ・イ

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