F+S Flash
(Vol.112)

 

============================= CONTENTS =============================
【F+Sメンバー紹介/第99弾】
  荒川 滋  / ネットマークス     <東京>
  池永 泰夫 / パナソニック      <大阪>
  稲津 孝秀 / エフタイム       <大阪>
【コラム/『経営や歴史の著名人に見るBSC的考察 』】   <寄稿>
  <No.12> 〜「井伊 直政」の巻〜        高橋 義郎/VWJ
【コラム/『【脳マネ】第28回 脳って面白い 』】     <寄稿>
  人を「励ます」言葉、自分を「励ます」言葉  前田 英行/日立公共SE
【F+S Forum/開催予定】 (以下は仮日程です。最新日程はHPをご覧ください)
 広 島:【第14回】 5月29日(金)〜30日(土)@銀山町.シサァール
 名古屋:【第30回】 6月 5日(金)@ノリタケの杜「クラシックの夕べ」
 東 京:【第138回】6月10日(水)@赤坂見附.エスカイヤクラブ
 大 阪:【第46回】 6月12日(金)@梅田OSビル.エスカイヤクラブ
======================================================================

■=== 【F+Sメンバー紹介/第99弾】

※自己紹介バックナンバーは以下のURLでご覧ください。
 http://www.tru-solutions.jp/F+S_Home.htm#『F+S Flash』

1)荒川 滋/ネットマークス      <東京>

どうも私の中ではいまだにNCRの(ATTではない)荒川さんです。
e-Mailというのはありがたいです。
私のような筆無精にはe-Mailが無かったら再会もなかったでしょうに・・・
でも、全然変わってなかったですよ!何で???

 <ご本人からの一言> 

皆様、大変ご無沙汰いたしております。と言っても、ご存知の方は、少ない
と思いますが、荒川滋@ネットマークスです。

先日、西嶋さんから、自己紹介のコラムに執筆を依頼されたのですが、
最初の回答は「こんな出席率の悪い私でもよろしいのでしょうか?」
ということででしたが、是非ともということで自己紹介させて頂きます。

実は、この自己紹介シリーズに登場するのは、2回目となり、1回目は、
何と、調べてみると2000年のVOL8で、9月頃と思われます。

・・・あれから9年です:

あれから9年ということは、西嶋さんに最初にお会いしたのは、
16〜17年前であったと記憶しております。
それ以降、F+Sに、数年に1度くらいの参加で、ここ5〜6年は
全くのご無沙汰状況です。誠にすみません。

現在、ネットマークスという、ネットワークインテグレータの会社に
4年前に転職を致しました。当初、赤坂見附に本社を構えておりましたが、
一昨年の4月に、日本ユニシスの子会社となり、昨年6月より、
江東区豊洲の移っております。
これは、全くの想定外で、こんなことならと思っております。

・・・自己紹介をします:

ネットワークの会社に勤め、商品企画、マーケティングを担当しております
が、ネットワークのことは全く理解できておりません。
自分の、コアコンピータンスは、社会人になって初めて勉強させられた、
MRPシステム(ERPの昔の姿)にあります。このMRPシステムを基に
考えれば、それ以降経験した、「データウェアハウス」、「金融勘定系」、
「サーバ、ストレージ」等に関しては、何とかなる領域であると思います。

そういう意味では、MRP(ERP)というのは、本当に偉大なシステムで
あるというのが、今になって気付かせられた実感です。
 
当業界は、インフラを生業としてきており、これまでは、SIer、
キャリアとの住み分けをおこないながらビジネス推進をしてまいりましたが、
IPも標準化され、会社・業界として特徴を打ち出していくのは非常に
難しい時代になってまいりました。
また、「クラウドコンピューティング」の時代には、ネットワークの設計・
構築は、ハイレベルな領域を除くとほとんど不要になるとも思われ、
これから何をもとにして、食べていくかを真剣に考える必要があると
思っております。

悩み多き、50代となっており、
皆様のお知恵を是非とも拝借したい状況に直面しております。
 
・・・最後に:

今年の、F+Sの目標は、既に4月ではありますが、西嶋さんの「お祝い」
からはじめて、子年少なくとも2回は関連イベントに参加しようと思って
おります。

F+Sの皆様とは、今後とも末永くお付き合いできればと考えております
ので、何処かでお会いしましたら何卒宜しくお願い申し上げます。

2)池永 泰夫/パナソニック      <大阪> 

同じ松下でも私は家電畑、半導体の市場のことは良く分かりません。
完成品を売るのと部品を売るのと、どっちが難しいんでしょうかね?
たぶん、部品を売る方が難しいんでしょうね。
オンリーワンの技術や製品ならともかく、各社がしのぎを削る競争社会の中で
メーカのメガネにかなう製品とサービスを提供し続けるのはタイヘンです。
そういえば、松下歴史館、新入社員の時に連れて行かれました。
SONY歴史館、はF+Sで行きましたね(*^_^*)

 <ご本人からの紹介文> 

パナソニック(株)セミコンダクタ−社の池永泰夫と申します。
F+S大阪に2007年から参加させて頂いております。

私は現在、パナソニックの半導体をセットメ−カ−様(EX.三洋電機様、
シャ−プ様)に販売する仕事をしております。
オフィスは、大阪ビジネスパ−クのツイン21にございまして、
西日本地区のお客様に販売を行っております。

この半導体というビジネスの特徴として、景気の先行指標的な所があると
感じております。と申しますのも、半導体の生産には長期の生産リ−ド
タイムがかかります。

一般的に、生産リ−ドタイムが3カ月近くかかるものが大勢でありまして、
お客様からのご注文(フォ−キャスト)も先行して手配頂ける場合が
一般的であります。
そういうわけで、今回の金融危機を受けた大幅な受注減も
昨年の9月には兆候が見えておりましたし、
ここに来て多少の回復の兆しも3月には情報が入ってきていた
というような特徴を持っている業界です。

ここで、折角の機会ですので、パナソニックの紹介を少しさせて頂きたい
と思います。昨年の10月に松下電器産業からパナソニックに社名変更を
致しました。従来、『松下』『パナソニック』『ナショナル』といった
多くの呼び方が存在し、ブランドランキング調査ではどのブランドも
下位のポジションに低迷しているという状態で、
ブランド戦略をどうしていくのかという事がここ数年の大きな課題に
なっておりました。

そこで、昨年パナソニックに思い切って統一に踏み切ったということで
あります。半年たって、ようやく冷蔵庫のような家電製品もパナソニック
というブランドが理解いただき始めたのかなと感じております。

当社は松下幸之助さんの会社という見方をされる事が多いのですが、
昨年の社名変更を通して、冠に松下の名前がつくことはなくなりました。

しかしながら、
松下の伝統というか松下哲学の経営理念という部分については決して
変わる物ではありません。そこで、この経営理念というものを、
誰もが理解し実践していく為に、松下幸之助と松下の歩みをまとめて
展示している『歴史館』という建物と、幸之助の事業観や世界観や
人材育成の考え方等を過去の講演テ−プ等で振り返る『資料館』と
言うものがございます。

 ・松下資料館 http://www.matsushita-library.jp/index.html
 ・松下歴史館 http://panasonic.co.jp/rekishikan/

普段は即断即決の私なのですが、時には右へ行くべきか・左に行くべきか
判断に迷う場合がございます。
そんな時には、半日ぐらい時間を取って資料館に足を運び、
瞑想にふけりながら考え方を整理に出かける場合がございます。

この2施設共に外部の方にも見ていただけるようになっておりますので、
ご興味を持たれた方は一度足をお運び頂ければ幸いでございます。

私自身の性格は、回りからみると『いらち→関西弁でせっかちのこと』
『わがまま』『負けず嫌い』というように見えているようです。
あまり『いらち』ですと血圧が高くなるのでできるかぎりゆっくり
生きたいなと思っているのですが、中々そうもいきません。

最近、仕事を通して感じるのは変化のスピ−ドが日々早くなっていっている
ような気がします。変化に対応するといったような、変化が起こってから
動いていたのでは、とてもついていけないと感じる事が多々ございます。

変化が起こる事を当たり前の事として、時には変化を待ち伏せする
ぐらいの気概を持って仕事に取り組まないと、
とても市場で勝ち残っていけないのだろうなと感じている次第です。

きっと今の時代勝ち残っていけるものとは、
強いものでもなく、賢いものでもなく、変化し続けているものだけ
なのだろうなと感じております。

口ではえらそうな事を言っておりますが、現実は何もできておりません。
せめて、思いだけはそんな気持ちを持ち続けられたらうれしいなと
思っております。

現在、単身赴任をしておりまして、夜のお誘い・ゴルフ・マ−ジャン・・・
何でもお誘い頂ければ大変うれしいです。何せ一人ぐらしなものですから。

3)稲津 孝秀/エフタイム      <大阪>

エフタイムに移ってから、まだ一度も会えていません。
F+Sの継続運営も結構骨が折れますが
「たつべ〜杯」を引き継ぎ運営されていることはタイヘンご苦労様です。

 <ご本人からの紹介文> 

はじめまして、(株)エフタイムの稲津孝秀と申します。
ここ最近(数年?)はF+S大阪にも顔を出せておらず、
このように自己紹介を投稿させていただくのは非常に恥ずかしいのですが
西嶋さんのご好意ということで、少し書かせていただきますので
お付き合いのほどよろしくお願い申し上げます。

私は、昨年10月にエフタイムと言うhp社の製品販売に特化した
一次代理店に入社いたしました。本社が東京・品川の会社なのですが、
稲津は主に関西地区をウロウロさせていただいております。

西嶋さんとの最初の出会いは、多分10年以上も前になるのでしょうか?
当時の上司であった氏部さん(TIS→現在はクオリカ)に半ば強制的に
F+S大阪に連れて行かれ、ご紹介いただいたのがお付き合いをいただく
きっかけだったと記憶しています。

今のエフタイムにお世話になるきっかけも、
氏部さんが当時(今も)開催されていた「たつべー杯」という
ゴルフコンペに社長の辻を大阪まで呼んで来て一緒にプレーしたことが
物語の始まりです。

何だかこうやって書いていると、氏部さんって偉大な方だなぁ〜って
思えてくるから不思議です。
一緒に仕事していたときは、ホワイトボードに現状と課題と解決策を
書けば日本でもトップクラスの切れ味、
だけど夕方からは単なる酔っ払いのオヤジ(エロエロ)で大酒飲み
という印象しかなかったのですが。。。

稲津も氏部さんの後を引き継ぎ、
「たつべー杯」改め「ITチャレンジカップ」というお気楽コンペを
年に2回継続的に開催させていただいております。
おかげさまで4月も第11回目を無事開催することができました。
毎回、関西のメーカーさんやベンダーさんSierさんに幹事をお願いして
60名〜80名ぐらいの方々に集まっていただいております。

もちろん「氏部魂」は引き継がれていて、
人気の商品は全員がじゃんけんで奪い合うという壮絶な戦いが
毎回のように繰り広げられております。
若いメンバーがまだまだ少ないということで、ゴルフが大好きで、
細かい事は気にしないタイプの若手男女を大募集中です。
皆様のお近くでそんなメンバーがいらしたら是非ともご紹介下さい。

あ、全然自分の自己紹介が少なかったですね。

稲津は昨年まで21年間TISという会社に在籍しておりました。
50歳になる前に卒業しようと自分で決めていたのですが、
ドコに転職するか?相当悩みました。

今でもTISは大好きで、今の自分があるのはTISの先輩方や周りの
稲津を支えて下さったメンバーのおかげなので、
みんなから「なるほど〜!」と言われ、長いお付き合いができる会社で
<そこそこ給与もいただける>という会社を必死に考えた結果、
社長の辻に自ら面談を申し入れて承諾いただき入社したという経緯です。

多分、辻への相談が半年遅かったら今の自分は無いと思います!
この市況で、手に職の無いおっさんの転職は厳しいです〜!

今はエフタイム大阪のメンバーと一緒に、過去お付き合いをいただいた
方々を中心に毎日靴を減らして歩き回っています。
「現場100回」「一期一会」をモットーに、色々な方々と会って話して、
その時間を下さった方々に感謝し、今という時を大切にするということを
心がけて活動しています。

エフタイムに転職して嬉しいのは、TIS時代は競合先だった会社の方々に
ドンドン会って色々なお話をさせていただける事と、TISメンバーとも
気楽に会える事ですね。一気にお会いいただける方が増えた気がします。

またウチの会社も良いのですよ〜。社長のポリシーなのかも知れませんが、
実直で前向きなメンバーばかりなので心が癒され、やる気が出ます。

みなさん〜hp製品ご購入をご検討の際は
「エフタイムにも一声!」おかけいただけますと嬉しいです〜 
よろしくお願い申し上げます!

ボチボチ終わりに。。。

ここ数ヶ月ゴルフが全くヘタクソです!昨年までは90台前半を推移して
いたのですが、ここのところ110前後で推移しています。。。
全てはゴルフを甘く見て、いい加減にやっていた結果です!大反省です。
慣れとか慢心とか、人生もビジネスもゴルフも同じですね。

いつも楽しく拝読しておりますが、
諸先輩方を差し置いて稲津がダラダラ書いて申し訳なく思っております。

またどこかで皆様にお会いさせていただいた節は、
是非ともよろしくお願い申し上げます。

最後に西嶋さん〜、ウチの社長に比べたら「まだまだ若い!」です。
健康には十分ご留意いただき、これからも精力的な活動に期待しております!

では、失礼いたします!

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■=== 【コラム/『経営や歴史の著名人に見るBSC的考察』】 <寄稿>

 〜〜 「井伊 直政」の巻 〜〜
                        高橋 義郎/VWJ
                    yosiro-t@cb4.so-net.ne.jp

かつて、仕事の取引先が彦根にあったので、たびたび彦根を訪れた。
業務打ち合わせばかりで、ゆっくりと観光もできなかったが、
それでも翌日が休日のときは彦根城などにも立ち寄ってみた。

四季をつうじて、じつに味わいのある土地であった。湖水を中景にして、
彦根城の天守閣が照明を受けて白々とうかんでいるのを見たとき、
一種のときめきを感じたものだった。

明治維新のとき、太政官令によって多くの城がこわされてしまったが、
伝承によると、明治天皇がこの城を見、その典雅さに感じ入ってぜひ残せと
いわれたともいわれている。

日本史上、もっとも安定した統一時代というのは、
関ヶ原合戦(慶長5年・1600年)の終了からはじまる。

8時間のたたかいのすえ、午後4時ごろ、東軍の勝利になった。
その結果は、すぐ近江にひびいた。おわると、細雨がふってきた。
その夜、家康自身は戦場で一泊したが、直参の井伊直政には休憩を許さず、
近江への進攻を命じた。

近江を制しなければ戦勝の力学は安定しない。
近江への進攻の総司令官になった直政は、やがて彦根をあたえられ、
明治維新までつづく35万石の祖になる。

家康の幕下(ばっか)で、直政ほど家康から愛され信頼された人物もすくない。
彼は、家康の発祥の地である三河の出身ではなかった。
遠州井伊谷の出で、戦国期ににわかにあらわれる出来星の武士たちからみて、
きわだって出自(しゅつじ)がいい。

しかし、彼の一族は漂白し、その後、家康に見出される。
直政にとって家康は単に主人という以上に恩人であり、
かれは生涯、渾身の誠実さで家康につかえた。
さらにはそのことが、井伊家の家訓となった。
幕末に登場する子孫の直弼が行った幕府再建の行動も、その延長上にあった
ものかもしれない。

長じて直政は、家康の内々の相談相手になった。
直政は思慮深く、四方に心をくばって、しかも口重の人だったという。
家康もときに思い違いをした。そういう場合、「直政が余人のいないときに
意見をしてくれる」などと、人を月旦することのない家康が、めずらしく
直政の人物評を秀忠夫人への手紙で触れたりしているらしい。

また、直政は武勇の人でもあった。
戦場ではつねに「突っかかり」をなし、しかも生涯、16度の合戦に
一度も負けをとったことがなかったそうだ。

家康は、そういう直政をいよいよ愛し、武田家がほろんだあと、
織田信長の許しを得て、武田家のめぼしい将士を直政の家来にした。
つまりは、井伊家が信玄流の戦法の相続者になったといえる。

いずれにせよ、彼の人柄と働きが、井伊家をして徳川家における特別な
位置を幕府瓦壊にいたるまで占めさせることになったといっていい。
同時に、彼の政治思想や人格、事歴がその後の家政や藩風の基礎になった。

直政は民政家としてもすぐれていた。
新たに与えられた領地の旧臣を召し出して旧主の行った行政や習慣をよく聞き、
良き法を残し、不合理なことは廃したので、農民はよくなついたという。
また、関ヶ原の合戦で敗れた石田三成を死にいたるまでのあいだ家康から
預かり、直政の三成に対するあつかいは昔とすこしも変わらず、
鄭重に礼遇したという。

直政の人柄には、どこか、のちの英国貴族のような気配があると、
司馬遼太郎は記している。
そんな井伊直政の生きざまをBSCの「4つの視点」に書いてみると、
次のようになるのではないだろうか。識者の意見を待ちたい。

−−−−−−−−−−−−−−−−−
<財務の視点>
 ・35万石の藩祖となり明治維新まで存続する組織を構築。
 ・幕府における特別な地位の確立。
<顧客の視点>
 ・家康の期待に応える成果の発揮。
 ・家康からの高い評価の獲得。
<プロセスの視点>
 ・家康という主人(顧客)に渾身の誠実さで奉仕(サービス)発揮。
 ・エクセレントな武勇と戦法による質の高い結果の実現。
 ・武田戦法の継承によるさらなる組織価値の向上。
 ・思慮深い言動による家康に対する優れたアドバイザー。
 ・すぐれた民政家として農民(ステークホルダー)から高い支持獲得。
<学習と成長>
 ・出自の良い教養と能力の保持。
 ・井伊家の家訓(理念)の確立。
−−−−−−−−−−−−−−−−−
(参考:司馬遼太郎著「街道をゆく24・近江散歩」朝日文庫)

筆者紹介: 高橋 義郎
      元・フィリップスエレクトロニクスジャパン 経営品質部長
現・ヴェオリアウオータージャパン 経営戦略室長
<高橋さんのHP: http://www007.upp.so-net.ne.jp/y-takahashi-27/ >

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    〜〜【6月度BEマネジメント・オープンセミナー】〜〜
 (仮題)「戦略の空文化を防ぐ非財務指標の選び方について考える」
 ・経営品質における戦略の位置づけとは
 ・戦略展開に重要な非財務指標再考
 ・事例に見る戦略実現支援への非財務指標とは
  日時:2009年6月22日(月)18:00〜19:30
  講師:高橋義郎(現・Veolia Water Japan KK. 経営戦略室室長)
  会場:VWJ会議室(下記URLにて会社案内をご覧ください。)
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  定員:30名(満席になり次第締切ます) 費用:無料
  申込:高橋までメールください( yosiro-t@cb4.so-net.ne.jp )
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■=== 【コラム/『【脳マネ】第28回 脳って面白い 』】<寄稿>

       監修・文責 前田英行/日立公共システムエンジニアリング
                    maeda@gp.hITachi.co.jp

〜脳科学から学ぶプロジェクトマネジメント/プロのマネージャー〜
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《 第28回:「頑張る」から「楽しむ、感謝する、自分をほめる」へ 》
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  === チームビルディング、コミュニケーションマネジメント ===

 出典:白石豊著 「心を鍛える言葉」

今回も、オリンピック選手やプロ野球選手のメンタル面のアドバイスをされ
高い実績を出されている、福島大学の白石豊さんの書かれた、「心を鍛える
言葉」という本の内容をご紹介します。

今回は人を「励ます」言葉、自分を励ます言葉です。

日本では、人を励まそうとすると「頑張れ」をあたりまえのように使います。
自分自身にも「頑張れ」と声をかけています。

この「頑張る」の意味をあらためて辞書で調べるとこう書いてあります。

1 困難にめげないで我慢してやり抜く。
2 自分の考え・意志をどこまでも通そうとする。我(が)を張る。

「頑張る」という言葉は明治の後半から大正時代にかけて頻繁に使われる
ようになった言葉です。「引け目を敵に見せてはいけぬ。
出来るだけ頑張って、なるべく強行の姿勢をとり」(某将軍談)など、
時局がらみの記事に用いられていた。
日清、日露戦争をきっかけに新しく流行した言葉だそうです。

よく考えると頑張れは、「我慢しろ」や「我を張れ」と言っていることに
なります。一時的には我慢や我を張ることもできますが、
長い時間続けるのは厳しいですね。
仕事や家庭や人生で、長期間我慢する、我を張ると無理がたたって疲労困憊
し、病気になりそうですね。

アメリカのマラソン大会で使われる、選手を応援する言葉は下記だそうです。

「リラックス」(力を抜いて)
「キープ・オン・ゴーイング」(その調子)
「エンジョイ」(楽しんで)
「グッド・ラン」(いい走り)
「ヒヤ・ウイ・ゴー」(いいぞ)
「グレート・ジョブ」(とってもすごい)

著者の白井豊さんは、スポーツ、ビジネス、勉強で高い成果を上げるために
必要な七つの心の力(メンタルスキル)として@意欲、A自信、B感情コント
ロール能力、Cイメージ想起能力、D集中力、Eリラックス、Fコミュニケー
ションスキルをあげています。

上記の応援の言葉は、EリラックスやA自信などのメンタルスキルを直接
励ましていますね。

多くの日本人が応援に使う「頑張れ」、つまり我慢しろや我をはれという
言葉はどうでしょうか? 文化の違いを感じますね。

1968年の東京オリンピックのマラソンでメダルを獲得した日本人は、
「頑張った」つまり我慢し我をはった選手でした。
責任感や情熱、ひたむきさ、これこそ、戦後の日本の高度成長社会を
支えたものでした。
「頑張らなくっちゃ」は高度経済成長時代の流行語でした(1971年)。

24年後・1992年以降のオリンピックのマラソンでメダルを獲得した
日本人は、勝つために必要なメンタルトレーニングを受け、楽しんだ人、
感謝した人、自分で自分をほめた人です。
(感謝は人間のイライラや不安を根治する効果があるそうです。)

成果を出すために、これまでごくあたりまえに使われてきた「頑張れ」と
いう言葉は、社会の変化、世代の交代とともに主役の座を譲ろうとしています。
今、勝つためには、「頑張れ」という言葉からから「楽しむ、感謝する、
自分をほめる」という言葉が主役に変わっています。

1968年以前に生まれた私は、完全に「頑張れ」世代です。
そのころ、「楽しんで感謝して自分をほめれば勝てる」という価値観は、
私の周りにはなかったですね。そんなこと言ったらきっと普通の先生や監督
は、理解できずに怒っていたかもしれません。

24年後の1992年には、スポーツの世界では「頑張れ」が主役から
おりていたのですね・・・。24年、25年はまさに子どもが親になる
世代交代の年数ですね。

そういえば、私が中学のころは、野球の練習中に水を飲むのは疲れが出る
から禁止でした。ピッチャーは肩を冷やすのは良くないので、体育の水泳の
時間も見学でした。足腰を鍛えるためにうさぎ跳びをさせられていました。

しかし、これらはすべてまったくの間違いでした。

25年後、私の子どもがスポーツをはじめるころには、運動中に水分を
補給しないと脱水症状をおこため、のどが渇く前に水分をこまめにとらない
と危険だといわれました。
野球のピッチャーは投げ終わとすぐに、肩を氷で冷やすアイシングをして
います。うさぎ跳びは足腰に悪いため禁止となりました。

スポーツ界は、勝つために人間の心身に関して科学的な研究をして、
進化しています。その時代の常識を1世代(約25年)の年限をかけて
改革しました。
当時の現場の困惑や抵抗はすごかったかもしれません。しかし、現実の
「勝敗」と学んで新しいことにチャレンジする人々が、世の中を変えたと
思います。(私も学んでチャレンジする人にぜひなりたいと思っています。)

人間の心の力(メンタルスキル)の研究から、勝つためには、「頑張れ」
とう言葉から、「楽しむ、感謝する、自分をほめる」という言葉に変わって
きたのも同じことだと思います。

<あなたの職場・プロジェクトではどうですか?>

プロジェクトには、20歳代から40歳代、50歳代以上の人もかかわって
います。年上の自分がまったく当たり前で正しいと信じていることが、
今の時代、本当にただしいのか、根っこから見直す必要がありますね。

だって、「頑張れ」は25年後にはなくなっている言葉かもしれないんです
よ。「頑張れ(我慢しろ我を張れ)」は、今でも英語・ドイツ語にははない?
らしいです。

それには、若い人たちの話を心をまっさらにして聞くことからはじめなけれ
ばいけませんね。年上の上司が先に、(自分の昔の経験から)これは正しい
と話をはじめたら、日本ではその場で反論する人はほとんどいませんからね。

でも、自分の価値観で納得が出来ないと、反論もしないけど、
自分から行動もしません。
これでは、仲間とは言いがたいですね。お互い自然にどんどん質問を
しあって、お互いの思っていること、お互いの課題を理解し会いましょう。
そうすれば、自然に仲間として考え、仲間として行動することができるように
なります。(I Think から We Think へ !:清宮普美代「質問会議」より)

これが出来ないと、時代の変化に合わせた「学習と成長」に、
自分がブレーキをかけることにもなりかねません。

<さあ、今日から行動しよう!>

なんだかこの話、自分の常識が足元から崩れていくようでもあり、心地良く
ない感情もわきます。しかし変化の激しい時代こそ、右肩上がりでない時代
こそ、真剣に受け止めなくてはならないのかも知れませんね。

まずは、若者の話を聞く、現場をじっくりみることから始めます。
それには、自分から話したくなるのを我慢しなくっちゃね。
最低でも6割の時間は相手の話を聞くようにします。

・・・が、欲求不満でストレスがたまりそうです!!!。

「ストレス発散会議」も本にしたら受けるかな・・・。

※コメントを頂けると嬉しいです。書く意欲が継続します。
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<筆者プロフィール>  前田 英行 (まえだ ひでゆき)
福島県生まれ。家族は妻、子供3人、猫一匹と亀一匹。牛久市在住。
SE、プロジェクトマネジャとして大小数多くのITシステム構築に従事。
プロジェクトマネジメント学会評議委員、PMP、ITC、システム監査
技術者。趣味は芸術と脳科学、発展途上中のゴルフとスポーツ観戦。
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 社)日本情報システム・ユーザー協会(JUAS) http://www.juas.or.jp/
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■=== 【F+S Forum/開催日程】

◆開催予定:  <以下は仮日程です。最新日程はHPをご覧ください>

・広 島:【第14回】 5月29日(金)〜30日(土)@銀山町.シサァール

・名古屋:【第30回】 6月 5日(金)@ノリタケの杜「クラシックの夕べ」

・東 京:【第138回】6月10日(水)@赤坂見附.エスカイヤクラブ

・大 阪:【第46回】 6月12日(金)@梅田OSビル.エスカイヤクラブ

 <特別企画>:詳細未定ですが・・・
    鹿児島(指宿)、北海道(根室/最東端)、
    あと、秋の宮崎なども検討中です。乞うご期待!!

◆開催報告:

・「西嶋の還暦を祝う会」御礼 5月14日(木)@センチュリーコート丸の内

 おかげ様で47名もの方々に参加いただき
 たいへん素晴らしい祝いの席を設けていただきました。

 全体のプロデュース〜当日の司会進行まで取り仕切って頂いた北田さん、
 そのキッカケを作って頂いた城戸さん、
 そこに協力していろいろ動いていただいた吉田さん、北橋さん、加藤さん、
 等々・・・多くの方々の御支援のお陰だと思います。

 奈美さんの「南京玉簾」、小野さんの「狂言」
 いつもの顔、久しぶりの顔、皆々様に!感謝感謝!

 すごく久しぶりの、辻さん、早川さん、田口さん、楠本さん、荒川さん、
 松下さん、志度さん、御出席いただき誠にありがとうございました。

 ☆当日の模様(スライドショーもコチラ)
  ==> http://www.tru-solutions.jp/kanrekiparty_090514.htm

 また、4月1日以降、祝メール・電話や記念品や食事会など、
 多くの方々から祝って頂きました。併せて御礼申し上げます。

 何しろ・・・、
 ダラダラと流されるままに生きてきた私にとっては
 人生の一区切りとなったような気がします。

 未曾有といわれる景気の悪化や新型インフルエンザの蔓延など
 大変な時期ではありますが
 団塊の世代は経済成長へのキッカケとなった年代として生きてきてますので
 今後もしぶとく楽しくやっていこうと思います。

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       http://www.TRU-Solutions.jp/F+S_Forum.htm
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  各種有益な情報提供やイベント等の告知があればお知らせください
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編集後記: 4月から始まった、私の「還暦イベント」もようやく一段落です。
嬉しくないといったら嘘にはなるのですが、おめでとう!!もう60歳なの?!
若く見えますね!やっと爺さんの仲間入りだね!等々・・・ も続くと疲れますね。
そろそろ仕事モードに戻らねば(エ〜!?っていうかねえ)食べていけません。
人生の大きな岐路ともいわれる60歳ですが、私の場合「定年」が残念ながら
無いので(当然「退職金」も無い)そういう感覚があまり無いです。とりあえず
今年の目標は、ゴルフで80を切ることにしました。現在、ベストスコアが86
なのでもう少し頑張れば(というより運が良ければ)可能性は(低いけど)ある
ような気がするので、楽しみにしています。(オイ!オイ!、「頑張ります!」、
じゃあないのかよ!!)「他力本願」、「運を天に任す」、「棚からボタ餅」も
良いではないですか。「南無阿弥陀佛」、「妙法蓮華経」、「アーメン」、等々
何でもありで行きましょう。・・・ともかく(何が?)人生・楽しみましょう!

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★☆★「塚原光男とザ・ムーンサルト」7月12日(日)18:00〜20:30★☆★
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今回のライブの会場は、都立大学(八雲)にあります目黒区の「パーシモン
ホールの大ホール」になります。「エルカミーノ・スペシャル」との共演。
ベンチャーズ・加山雄三・GS〜JPOPS・歌謡曲まで盛りだくさんの2時間半。
西嶋も持田さん、宮崎さん、馬場さんを中心メンバーにアコースティックな
楽曲を中心にコーナーを持つ予定です。当日は、「蛍祭り」(蛍を見れます)
ですので是非とも御家族・御友人お誘い合わせの上ご来場ください。
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