F+S Flash
(Vol.115)

 

============================= CONTENTS =============================
【F+Sメンバー紹介/第102弾】
  菅原 俊哉 / エイ・フォース       <東京>
【コラム/『経営や歴史の著名人に見るBSC的考察 』】   <寄稿>
  <No.15> 〜「奥井俊史」の巻〜        高橋 義郎/VWJ
  ★☆★【9月度:BEマネジメント・オープンセミナー開催】★☆★
【コラム/『日本人に鯨をあきらめさせる』】 <寄稿>
  〜立ち位置(視点)を変える〜    佐藤 正明/ブレインズ・ワークス
【コラム/『【脳マネ】第31回 脳って面白い 』】     <寄稿>
  「やる気の秘密!三日坊主を乗り越える」   前田 英行/日立公共SE
【F+S Forum/開催予定】 (以下は仮日程です。最新日程はHPをご覧ください)
  特別企画:北海道(釧路〜根室)国内最東端コース攻略ツアー
       9月4日(金)〜6日(日)の2泊2R
  名古屋【第30回】 10月22日(木)@名駅.エスカイヤクラブ
  大 阪【第48回】 10月23日(金)@梅田.エスカイヤクラブOSビル
  東 京【第141回】10月28日(水)@赤坂.エルカミーノ
  広 島【第15回】 10月30日(金)〜31日(土)@楽座、広島東映CC
  ゴルフ【第33回】 11月開催予定@東京近郊
======================================================================

■=== 【F+Sメンバー紹介/第102弾】

※自己紹介バックナンバーは以下のURLでご覧ください。
 http://www.tru-solutions.jp/F+S_Home.htm#『F+S Flash』

1) 菅原 俊哉 / エイ・フォース      <東京>

6月の代々木の回に久しぶりに参加いただきました。
起業時、最初はどうなるかと思いましたが
規模も大きくなっているようで何よりです(*^_^*)

 <ご本人からの一言> 

近頃は、F+Sにはご無沙汰をしておりしたが、最近久しぶりに参加を
させていただきました。それにしても西嶋さんのサイトは、車にギターに
ものすごく遊びを大事にしているなあと、感心をします。

久しぶりなので、近況ということで、報告をさせていただきます。

はじめての方もいらっしゃいますので、簡単に自己紹介を。
1962年10月23日生、年齢46歳 血液型O型 星座は、てんびん座
家族:妻、子供(男3人/中3、小6、小1)我が家はいつも戦場と
化しています。

出身:大阪の箕面(小学生の間は、東京の目黒で育ちました)
趣味:サッカー(自分もやりますし、長男には翼という名前をつけて
   サッカーをやらせています。夏休みは全中の関東の代表で、
   長崎の島原まで、全国大会長男の応援に行ってきました。
   ベスト8どまり、今度は、高校でがんばってもらうのと、
   次男や三男に期待をしつつ)
住んでいるところ:東京都多摩市
  (キティちゃんのいるピューロランドや、ROOKIESの撮影やドラマの撮影他
   良く、周辺は撮影に良く使われます。ときどき近くのファミレスには
   タレントが来ます。他には、日本一公務員の給与の高い市です。)
職歴:住商情報システム(大阪==>東京)、
   イーベンチャーサポート(現在オープンストリーム)
   2003年11月にスピンアウトをして、現在のA-Forceを起業を
   しました。

最初の1年と少しはエンジニアをやっておりましたが、その後は営業と
営業企画、プロジェクトの立ち上げ他をやっておりました。

今の会社を設立し、はや5年を超え、なんとか生きておりますが、
40歳も半ばを超えるということは、人生も半ばを超え、
いろいろとイベントが起こりますし、どうこれから生きるのか
考えさせられるこの頃です。

F+S東京には、住商情報システム時代にERPの担当をしておりまして、
西嶋さんと米国視察等ごいっしょさせていただいて以来、参加をして
おりまして、すでに10年は経ったかと思います。

当社は、JAVAを中心にしたシステム構築やパッケージの導入を行っております。
最近は、元いた住商情報のERP(?)のProActiveの導入や開発関係のジョブを
おこなっております。昨今のコンプライアンスの関係で現在は契約上は派遣での
契約が多くなっており、現在40名の社員&契約社員を抱えております。
今まではパートナー様も巻き込んでうまくビジネスができたのですが、
なかなか広がりなく、すこし苦慮をしております。

一括案件としては、ウイングアークテクノロジー社のBIツール(Dr.Sum)
を利用した経営情報システム構築のPJが複数走っておりまして、
Dr.Sumをを利用した案件やエンジニアがいらっしゃいましたら、
ぜひとも当社へお声掛けください。

他、昨年来の経済危機で、BtoBのビジネスもあてにはならないなと思い、
まだ微力ながらBtoCのビジネスにも手を出しております。
皮のブレスやネーミングタグをショッピングセンターやモールで
ワゴンで販売をしております。

ほんとは、WEBでの販売に持っていきたいのですが、
やはりヒューマンインターフェースがないと、ブランドは構築できないので、
当面は対面販売をしていこうと思っております。
夏休みは、ララポート船橋やラゾーナ川崎で出店をしておりました。

最近、意識しているのは、「欲」、「運」です。

特に営業育ちの私自身としては、営業のカウンターの担当者に
欲があるのか、運があるのかの見極めを自分なりにするようにしております。

担当者に欲はあるのか(出世欲、グルメ、当然性欲、趣味欲・・・・)
欲が無ければ、リスクのある提案・稟議(=結果OKであれば、収入が増える、
昇進する)を社内で通せません。
担当者に運があるのか、(周りを巻き込む力、オーラ)実際、運というものは
優先順位の決定と言動やその行動の結果、思い描いたことを実現できること
なのだと思います。

一方、自分では良かれと思ってやっていること、やらないことで、
今の自分を形成していると思い、いろいろと分析をしております。
特にやらないことを、意識している方は視座が高いのではないでしょうか。
今までは、運がいいねと言われるのは、偶然じゃん、たまたま、他力とか
思っておりましたが、最近はほめ言葉だと思うようにしています。

実際の意思決定の局面では、確率論、占い、宗教を駆使して、
未来を予測するとともに、自分の行動を反省、進化させ欲(ゴールは)は
あるのか、運(まわりを巻き込んで、流れを作っているか)は大丈夫かと
自問自答しています。

等々、46歳にしてやっと、すこし自分が微力だなあ、
もっと周りを巻き込んで喜びたい、というか、すこし人に相談をするように
なったかもしれません。やっとプレーヤーから、マネージャーに
少し変わったかなと思えるようになってきました。

ところで、先日の甲子園の高校野球の決勝も、いい研究の対象でした。
1年間の練習してきた成果が問われつつ、このチームは負けたら最後という
中での状況下で、まあ、ここまで来たらいいや、いや絶対優勝したいとか、
いう欲があり、運という流れがあり、論理では片づけられないいろいろなこと
(エラーだとか、インフルエンザ)が起こったのではないでしょうか。

1本のヒットがゲームを左右し、場面場面で確率もいろいろと
変わってくる。強気、弱気と心の動き、追い込んだとき、追い込まれたとき
にできる心の隙間を見極める。雪国、野球の後進地域である新潟があわや
というところまで行きました。それも2アウト、2ストライクでファーから。

少し、自分の欲を大事に、論理よりはコントロールできる運を
すこし大事に残りこの数年はがんばってみようかなと思っております。

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■=== 【コラム/『経営や歴史の著名人に見るBSC的考察』】 <寄稿>

 〜〜「ハーレーダビッドソン・ジャパン最高顧問・奥井俊史氏」の巻〜〜

                        高橋 義郎/VWJ
                    yosiro-t@cb4.so-net.ne.jp

1997年ごろ、ある人が本を出版するというので、その執筆を手伝った
ことがある。結局はその経験が、本の書き方を教えてもらう大変有益な
機会になったのであるが、そのとき、顧客満足に関係する稿に、
ハーレーダビッドソンジャパンの事例を引用させてもらった。
今回は、その会社の奥井さんという最高顧問のお話である。

奥井さんは、ハーレーダビッドソンを日本の大型バイク市場で
トップブランドに育てあげた。

ナナハン以上のクラスでは、2000年以降、国産トップメーカーの
新規登録台数を上回る。
同社の社長に就任したのは1991年。戦前から輸入されていたので
知名度は高かったが、ブランドはさびついていた。

そこで取り組んだのが、販売網の再構築だ。

当時の商売はディーラーに車両を押し込めば終わりだった。
ディーラーはバイク店に転売する。
製品の行方が分からない、アフターサービス以前の状況で、
しかも多くの店主は自転車屋からたたき上げた頑固おやじ。
業販を禁じると、仕入れた車両をどう売ろうと勝手だ、
と反発されたという。

それでも奥井流で利益が上がると、だんだんと納得するようになった。

売りっぱなしではなく、ハーレーを売った利益できちんとアフターサービスを
提供できる体制を整えてもらい、顧客満足度を上げた。
持論は「ハーレーは楽しみ方を売る」。
そのために、ディーラーを愛好家たちが集う拠点にしてもらった。
スタッフは馬力や最高速度などの数字ではなく、ハーレーで描く「夢」を
ユーザーに語りかける。

ハンドルやタンクなどの様々なパーツを組み合わせることで、
世界でただ一台の愛車を作り上げるカスタムの助言もする。
商売以上のそんな関係を目指したのだ。
店のデザインもアパレルのショールームと見まがうおしゃれな店が
各地に生まれた。正規ディーラーには後継者登録を義務付けたりしたのも、
スタッフが後を継ぎたいと思える息の長い商売をしてもらうためだったようだ。

ハーレーは、国産の競合他社製品より価格が高い。
価格ではなくて「価値」で勝負をしていくしかない。
ハーレーは蕎麦屋の出前や郵便配達に使うような実用車ではない。
ツーリングなどの個人的は楽しみのために造られた乗り物なのだ。

ステータスや生き方を表す自己表現の手段としてハーレーを選んでいただいて
いるというのが、まさにハーレーの存在意義だという。
だから、ハーレーのユーザーの平均年齢は、ずっと30代後半を維持している
ところに、その新規見込み客獲得戦略の効果が表れていると言えよう。

そこで、奥井流の顧客満足向上戦略をBSCの4つの視点に書いてみると、
次のようになるのではないだろうか。識者の意見を待ちたい。

−−−−−−−−−−−−
<財務や価値の視点>
 ・財務目標の達成
 ・事業計画の達成
<顧客の視点>
 ・マーケットシェアの増大
 ・顧客満足度の向上
 ・女性顧客の増大(とくに奥様の理解と共感)
 ・ディーラーとのイベント作戦による潜在顧客の取り込み
<プロセスの視点>
 ・アフターサービスの整備
 ・製販の協働体制の実現
 ・女性顧客にフォーカスした販売戦略の実践
 ・ディーラーを愛好家が集う拠点づくりへの整備
 ・カスタム製品の提案と提供
 ・高速道路バイク二人乗りの法規制解禁への働き掛け
<学習と成長>
 ・「夢」と「楽しみ方」を提案する理念の共有
 ・ディーラーの後継者登録制度の実施
 ・価格より価値の創造と提供
−−−−−−−−−−−−
(参考:朝日新聞2009年7月18日)

筆者紹介: 高橋 義郎
      元・フィリップスエレクトロニクスジャパン 経営品質部長
現・ヴェオリアウオータージャパン 経営戦略室長
  <個人HP: http://www007.upp.so-net.ne.jp/y-takahashi-27/ >

★☆★【9月度:BEマネジメント・オープンセミナー開催】★☆★

弊社CSR活動の一環として行っております「BE(ビジネスエクセレンス)
マネジメント・オープンセミナー」講師の高橋でございます。
9月から来年3月までのシリーズとして、「戦略の空文化を防ぐ非財務指標
再考」をメインテーマにして毎月本セミナーを開催することになりました。

演題:第1回目「リーダーシップに関わる非財務指標について考える」
講師:高橋義郎(Veolia Water Japan KK. 経営戦略室室長)
日時:2009年9月28日(月)18:30〜20:00
会場:弊社会議室(下記URLにて会社案内をご覧ください)
 http://www.veoliawater.jp/ja/veolia-water-japan/about-us/access-map/
定員:30名 <無料/要事前登録>

参加希望の方はコチラへ==> yoshiro.takahashi@veoliawater.co.jp

<今後のテーマ予定>
10月:「方針や戦略に関わる非財務指標について考える」
11月:「人材に関わる非財務指標について考える」
12月:「パートナーや経営資源に関する非財務指標について考える」
 1月:「プロセスに関する非財務指標について考える」
 2月:「市場や顧客に関する非財務指標について考える」
 3月:「社会的責任に関する非財務指標について考える」

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先の読めない困難な時代だからこそ戦略志向経営でPDCAサイクルの
  スピードを上げ柔軟な対応が可能な組織としておく必要があります
    http://www.tru-solutions.jp/BSC_Proposal_2009.htm
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 ★☆★好評のJUAS《「BSC一日活用講座」》の開催日程★☆★
    2009年10月21日(水)、2010年2月16日(火)
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  ※いずれの日程も9:30〜17:30、会場はJUAS会議室
 社)日本情報システム・ユーザー協会(JUAS) http://www.juas.or.jp/
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 ☆★☆ 「BSC導入:挫折の理由」公開しました ☆★☆
 http://www.tru-solutions.jp/ のBSCコーナーに掲載してあります

■=== 【コラム/『日本人に鯨をあきらめさせる』】<寄稿>

                 佐藤 正明/ブレインズ・ワークス
                  masaaki.sato@brains-works.com

先週、有名な芸能人2人が麻薬や覚せい剤に手を染めた、ということで
相次いで警察に逮捕されました。
1人は以前からチンピラのような人でしたから、驚きもしませんでしたが、
もう1人は、清純派の見本のような人だったので、久しぶりに、ビックリ。
特に、“あの夫婦”が職務質問をされた渋谷の路上が、私が知っている
飲食店の真正面の場所だったので、思わず笑ってしまいました。
ちなみに、あのすぐ先には、ライオンという有名な名曲喫茶があります。

さて、先日、ネット上でおもしろい記事を見つけました。

それは、「The Cove」という題名の映画を撮影した、ルイ・シホヨスと
いう映画監督のインタビューです。
彼は、日本の和歌山県太地町で行われている、イルカの追い込み漁に
焦点を当てたドキュメンタリーを、映画として発表しています。

そこで私が注目したのは、彼の説得力です。

彼の主張は、一言でいえば「イルカやクジラの捕獲に反対する」という
ものですが、いわゆる反捕鯨団体のそれとは、論点が別のところに
あります。
イルカやクジラなどの知能の高い動物を保護し、豚や牛、鶏などは
殺しても構わない、という考え方については、「矛盾している」と
明言しています。

ただし、魚を主食にしている大型の海洋性哺乳類は、体内に大量の
水銀が蓄積されており、それを食べることで、人体にも大きな危険を
もたらすから、食べるべきではない。
したがって、漁も不必要である、というのが彼の主張です。
彼が映画にしたイルカには、基準値の16倍の水銀が含まれていた
そうですから、さらに大量の魚を食べているはずのクジラに至っては、
恐ろしい量の水銀が蓄積されているはずです。

私自身、IWC(国際捕鯨委員会)の総会で、日本の代表がコップの
水をかけられたり、科学的な根拠に乏しい、感情的な反対論を展開する
だけの反捕鯨団体に対しては、怒りを覚えます。

そもそも、18世紀にイギリスが、19世紀にはアメリカがクジラを
乱獲したからこそ、クジラの個体数が激減したのです。
幕末に、ペリーが黒船で突然現れて、日本に開国を要求したのも、
アメリカの捕鯨船の補給基地を確保するためです。
彼らが突然、“クジラが可哀そう”になったのは、石油の発見で鯨油
が不要になったからです。

アメリカあたりは、経済援助と引き換えに、捕鯨には何の興味もない
小国をIWCに加盟させ、数の暴力を振るっています。
考えれば考えるほど理不尽な話で、「アメリカの正義」という言葉の
持つ軽薄さは、もはや冗談の領域に達しています。
寛容性に欠けた、浅薄で傲慢な文化にしか過ぎないものです。

だから、鯨肉なんか食べない私のような日本人でも、捕鯨にこだわる
ことになるのです。
でも、先ほどの映画監督の言っている話には、大きな説得力がある
とは思いませんか。

それは、「ダメだ」ではなく、「危ない」という主張だからです。

「オレが気に入らないから」ではなく、「あなたが危ないから」です。
つまり、論点の中心が、“相手の利益”にある、ということです。
私たち営業やマーケティングの担当者は、「これ」を使わない手は
ありません。というより、これこそが営業やマーケティングの本質です。

多くの人が失敗する原因は、
「当社の製品を選んでほしい」とか、
「自分の営業成績を上げたい」
といった起点から、論点を組み立てているからです。
少なくとも、お客様にはそのように見えてしまうのです。

だから、いくら口先で美辞麗句を並べたところで、見透かされてしまう
ということです。
テレビのCMに、「あなたのためだから!」と言いながら、
仕事を押し付けたり、デザートを奪い取る場面が出てきますが、
それと全く同じです。

「説得する」という行為は、「自分の考えを押し付ける」ことではなく、
「相手に納得してもらう」ことで成り立つものです。
そのような視点から議論を構築すれば、日本人に捕鯨をあきらめさせる
ことだって、できるはずです。

日々の商談も、あなたが立ち位置をほんの少し変えるだけで、
もしかすると、結果は劇的に変化するのかもしれませんよ。

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■=== 【コラム/『【脳マネ】第31回 脳って面白い 』】<寄稿>

       監修・文責 前田英行/日立公共システムエンジニアリング
                    maeda@gp.hITachi.co.jp

〜脳科学から学ぶプロジェクトマネジメント/プロのマネージャー〜
 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 《 第31回:「やる気の秘密!三日坊主を乗り越える」 》
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  === チームビルディング、コミュニケーションマネジメント ===

   <<< やる気を引き出す青い玉と4つのスイッチ >>>

 出展:「のうだま やる気の秘密」上大岡トメ、池谷裕二(幻冬社)

私が好きな脳科学者「池谷裕二」さん。最前線の脳の研究を高校生に
わかるように表現できる、尊敬すべき若いの脳科学者の方です。
この方と、イラストレータでエッセイストの「上大岡トメ」さんが
共著「のうだま やる気の秘密」を書いています。わかりやすく、
イラストいっぱいの、「自分の意欲を引き出す仕組み」を書いた本です。

<人間は三日坊主能力を備えている>

ダイエット、英会話、そして日記と言えば、私の三日坊主トップ3です。
皆さんも、最初は意欲満々だったことでも、だんだんやる気がなくなって
いつの間にかやめてしまったことはありませんか?

なぜ、続けられないのでしょうか?

自分は意思の弱い出来損ない人間だと自己嫌悪におちいった経験は
ありませんか?
心配しないでください。あなたは出来損ないではありません。
間には生残るために、三日坊主能力がそなわっているのです。

それは大脳皮質にある「順化」という能力です。
これは、一度見たものは「当たり前」と感じ、大きな感動は一度だけ
感じる機能です。「マンネリ化」、「慣れる」能力のことです。
この機能がなければ、何か見るたびごとに、どう対応するかを決める
情報処理に、多くの時間、エネルギー、心のゆれが必要となります。

三日坊主能力は、生残るためには実は有利なこともあるんです。

<やる気を続けるコツは「青い球」を活性化させること>

脳科学の進歩で、やる気は脳の「淡蒼球(たんそうきゅう)」が活性化して
いるときにおきることがわかりました。これは文字のとおり、やる気を
引き出す淡い青い玉です。

「淡蒼球」は脳の真ん中、基底核の一部です。近くに海馬やテグメンタ
という部位もあります。問題は、この青い玉は自分の意識で動かせる
ところにはありません。意識でやる気は起こせないと言うことです。

しかし、なんと間接的にこれに刺激をあたえるスイッチが4つあります。

B:Body(カラダを動かす) 脳の「運動野」にあるスイッチ
E:Experience(いつもと違うことをする) 脳の「海馬」にあるスイッチ
R:Reward(ごほうびを与える) 脳の「テグメンタ」にあるスイッチ
I:Idemotor(なりきる) 脳の「前頭葉」にあるスイッチ

1)スイッチB: Body(カラダを動かす)

まずはカラダを使うことでやる気を出すことが出来ます。

今日はやる気が出てこないな〜というときも、ちょっと面倒くさいけれど
いつものようにカラダを動かしていると、いつの間にかやる気が沸いてきた
経験、ありませんか?
笑うから楽しくなる。真面目に前傾姿勢で人の話を聴くから面白くなります。
体の動きから脳が自分の気持ちを推測しているんです。ヤルからやる気が
出るんです。

頭でウダウダナ悩まないで、まずは体や環境を目標に合わせてつくって
しまえばやる気は後からわいてきます。

2)スイッチE: Experience(いつもと違うことをする)

違うことをやる!いつもとちょっと違う要素を取り入れてみるとやる気が
出ます。例えば、席替えはちょっとやる気が出ますよね。
私の会社でおこなったアンケートでは、職場のローテーション、つまり
仕事変え、チーム変えが、やる気アップ要因のNO1でした。

体験したことは、「海馬」を通じて脳に蓄えられます。この海馬が活性化
すると「蒼い玉」も活性化され、やる気のスイッチが入ります。
ところが、経験がパターン化されて繰り返されると、海馬まで情報が届か
なくなります。海馬は「差分検出器」とも言われています。
マンネリはこの仕組みでやる気が出なくなるのです。

新しいことにチャレンジすると、海馬が活性化され、やる気のスイッチが
入ります。当然、体験も脳に蓄えられてスキルも向上します。

3)スイッチR: Reward(ごほうびを与える)

ご褒美は ダイレクトにやる気を 生み出します!

ご褒美の量とタイミングが良いと、気持ちよくなり、テグメンタが刺激されて
「ドーパミン」が出ます。これがすぐ近くにある「淡蒼球」に直接届きます。

何かをやる==>ほめられる==>気持ち良い==>ドーパミンが出て意欲が出る
==>またやる==>何回もやるともっとうまくなる==>もっとほめられる
==>気持ち良い
のサイクルは、強化学習といわれ、強力です。

自分をリズム良くほめてくれる人を探し出して、良い人間関係を継続しておく
こと、つまり良い仲間を作ることが、あなたのやる気を生む強力な助けに
なります。こんな相手が出来れば二人以上いると良いですね。

自分で自分をほめることも出来ます。リズム良く自分をほめるためには、
目の前の目標はちょっと頑張れば出来そうなレベルにし、そこにご褒美を
おくこと。さらのその中間地点にも小さなご褒美を置くことが大切です。

何をご褒美にするかは人によって違います。自分にとって、今、何が本当に
ご褒美なのか、時々自分の個性を考えましょう。

失敗することもありますが、次のチャレンジチャンスがある状態にすること
もやる気をなくさないポイントです。

4)スイッチI: Idemotor(なりきる)

Ideomotor (イデオモータ)とは運動観念:なりきって念じるコトだそうです。
思い込みが強いほど、脳はその気になります。念じる(具体的に創造する)と、
無意識のカラダが自然に反応して、目標をかなえようと動き出す性質が
脳にはあります。

自分が会社を背負って立つと思い込む。ヒーローになりきる。なんだか意欲が
わいてきます。

!!!さあ、今日から行動してみよう!!!

最初の目標は小さくする
20回続けるためには、最初はちょっとカンタンでモノ足らないくらいが調度

< スイッチB:Body(カラダを動かす) >

・気が乗らなくても、とにかくその場に行く
雰囲気にカラダが反応する
・同じ時間にやる
体内時計に覚えてもらう、その時間になると、体が準備を始める
朝起きる時間、勉強始める時間、晩御飯の時間、寝る時間
・続かなくて当たり前と思う
「めんどうくさ、やめたいな」は必ずくる、動揺しない
「きたきた、この気持ちか。どの手を使おうかな!
・ 今、やっている習慣にドッキング 
絶対にやることに くっつければ、まきこめる
通勤、トイレ、お昼、お風呂・・・
・移動中にやる
「持ち歩きセット」をつくる

< スイッチE:Experience(いつもと違うことをする) >

・人前でやってみる 
緊張、集中、恥をかきたくない!
・友達をまきこむ 
ひとりよりふたり、毎日メールで報告する
・誰かを喜ばせるためにやる 
誰かのためだと、もう少しやれる!
誰かに感謝すると、もう少しやれる!

< スイッチR:Reward(ごほうびを与える) >

・ほめてくれる人を、用意する
認めてくれる人がいると、元気が出る
認めてあげるだけで、元気をプレゼントできる
・ご褒美を用意する
ご褒美をゲットしたときの自分を想像する。
具体的に書き出して、予算を決めながら、考える(ワクワク)
すぐ、見える場所においておく
・身銭をきる E,R
逆ごほうび 出来なかったらとられちゃう
もとを取り返すも、モチベーション
・腹八分目でやめる 
次回が待ち遠しくなる、また、食べたくなる
最初にたくさんやると「しりつぼみ」になる。

< スイッチI:Idemotor(なりきる) >

・カタチからはいる 
なりきったもん勝ち
俺はかっこいいんだから、これやって当たり前
・図々しい妄想からはいる 
下心だって、立派なモチベーション
もてたい、キレイに見られたい、かっこよく見られたい、
 尊敬されたい、ほめられたい

そして・・・ときどき、はじめの気持ちを思い出す 
初めの気持ちは、飽きてきたときの、救急箱
最初の燃えているときに、気持ちを書いて、壁にはる。

 これで 3日坊主を乗り越えよう!!!

※コメントを頂けると嬉しいです。書く意欲が継続します。
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<筆者プロフィール>  前田 英行 (まえだ ひでゆき)
福島県生まれ。家族は妻、子供3人、猫一匹と亀一匹。牛久市在住。
SE、プロジェクトマネジャとして大小数多くのITシステム構築に従事。
プロジェクトマネジメント学会評議委員、PMP、ITC、システム監査
技術者。趣味は芸術と脳科学、発展途上中のゴルフとスポーツ観戦。
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■=== 【F+S Forum/開催日程】

◆開催予定:  <以下は仮日程です。最新日程はHPをご覧ください>

・<特別企画>北海道(釧路〜根室)国内最東端コース攻略ツアー
       9月4日(金)〜6日(日)の2泊2R

・名古屋【第30回】 10月22日(木)@名駅.エスカイヤクラブ
・大 阪【第48回】 10月23日(金)@梅田.エスカイヤクラブOSビル
・東 京【第141回】10月28日(水)@赤坂.エルカミーノ
・広 島【第15回】 10月30日(金)〜31日(土)@楽座、広島東映CC

・ゴルフ【第33回】 11月開催予定@東京近郊

◆開催報告:

・大 阪:【第47回】 8月 7日(金)@梅田OSビル.エスカイヤクラブ
    8名の参加と寂しい回となりました
・東 京:【第140回】8月26日(水)@赤坂.エスカイヤクラブ
    夏休み期間中にかかわらず31名の参加をいただきました

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  「人が創る」を合い言葉に、「F+S Forum」を通じてより良い社会へ
       http://www.TRU-Solutions.jp/F+S_Forum.htm
   参加者のご紹介や【F+S Flash】のバックナンバーは上記URLで
  各種有益な情報提供やイベント等の告知があればお知らせください
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編集後記: 総選挙で民主党が圧勝!!でも、国民の本音としては、「政府が
悪い」のであり、たまたまその政府が自民党だった、だけなのです。この意識
を民主党はどのように受け取っているのでしょうか?「CHANGE」がなさ
れたので(すごく日本国民は我慢強かったです)思い切った政策実現をお願い
したいところですが、何しろ「もとは同じ穴の」民主党なので話半分の2割引
といったところでしょうか。その意味では、期待を大きく裏切ってくれること
を期待しましょう!(*^_^*)!絶対に止めて欲しいのは、4年間で成果を大きく
出すことばかりに目が行き、財源無視の政策実現に邁進することです。そうな
ると、自民党以上に国の借金や国民の税負担が大きくのしかかることになって
しまいます。自民党の先生方よりも官庁の奴らの方が賢いので、馬鹿な民主党
の先生方は手玉に取られることでしょう。早く「大統領制」に移行したい!!

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