F+S Flash
(Vol.116)

 

============================= CONTENTS =============================
【コラム/『シリコン・ヴァレイの印象』】  <寄稿>
  米国と日本の「発想の違い」    藤田 彰久/関西大学 名誉教授
【コラム/『経営や歴史の著名人に見るBSC的考察 』】   <寄稿>
  〜「旧)三菱銀行頭取:伊夫伎一雄氏」の巻〜    高橋 義郎/VWJ
【セミナー紹介/『日本ITガバナンス協会主催カンファレンス』】
  〜クラウド時代のリスクとガバナンスを考える〜<スポンサー募集告知>
【コラム/『【脳マネ】第32回 脳って面白い 』】     <寄稿>
  「価値観の違いを認め合おう!!」      前田 英行/日立公共SE
【F+S Forum/開催予定】 (最新日程はHPをご覧ください)
  名古屋【第30回】 10月22日(木)@名駅.エスカイヤクラブ
  大 阪【第48回】 10月23日(金)@梅田.エスカイヤクラブOSビル
  東 京【第141回】10月28日(水)@赤坂.エルカミーノ
  広 島【第15回】 10月30日(金)〜31日(土)@楽座、広島東映CC
  ゴルフ【第33回】 11月20日(金)@桜ヶ丘CC
======================================================================

■=== 【コラム/『シリコン・ヴァレイの印象』】<寄稿>

Vol.109とVol.110にも『「3点シナリオ」と「メンテナンス」』と題して
寄稿いただきましたが、再度の御登場です。

藤田先生との接点は、私が大阪府立大学在学時にお世話になり、
その後就職相談に乗って頂いたり、アシスト時代にはゼミから卒業生を
送り込んで頂いたりしていました。

今回は、今年の春に行かれた米国での印象を中心にまとめられおられ、
米国と日本の「発想の違い」を強く感じる話題となっています。
.................................................................

 〜 シリコン・ヴァレイの印象 〜  

                      関西大学 名誉教授    
                   大阪府品質管理協会 特別会員
                        藤田 彰久

09年4月下旬から5月中旬までシリコン・ヴァレイを中心に観察した。
昨年の夏は東海岸の日系大手事業所にボランティア応援に行った関係で、
シリコン・ヴァレイは事実上パスした。
それだけに、『アメリカの〈エンジン〉』への経済ショックの影響は気に
かかっていた。実際、確かに影響が見られた部分はあった、が、
シリコン・ヴァレイの活力は確かだったし、アメリカの底力を随所で
感じさせられた(いささか能天気の観、なきにしもあらず、ではあるが・・・)。

以下は、帰国後、ゼミOB用に書いたメモに加筆したものである。
-----------------------------------------------

★まず、「豚(新)インフルエンザ」

今回のアメリカ行きでは思いがけぬ椿事・珍事「豚インフル」に遭遇し、
図らずも日米の社会常識の違いの具体を体験した。
たとえば〈マスク現象〉にその違いは端的に現れている。

要するに米国では、マスクを掛けるのは病人 = マスクを掛けて出歩くのは
よくないこと = マスクを掛ける(必要がある)状態なら家か病院で
おとなしく寝て治すべし、そんな感覚なのである。

欧米人の目には、日本の有様は、仰々しいというか、滑稽に映っただろう。
僕自身、帰った途端、物々しい検疫やマスク一辺倒、あとに続く保健所からの
フォロー・・・ = 膨大な社会コスト、日本人の画一従順?な一斉現象・
国民性・・・、さてさてと思ったのだった。

※国会で、成田の「検疫」責任者(女性)が「われわれは政府や政治家の
 パフォーマンスに利用されたのではないか?」と疑義を呈していたが、
 それほど奇妙な、『水際作戦』という名の所作だった。
 期せずして遭遇したのは、ある意味で得がたい経験をしたといえる。

※現実、現場での国・大阪府・大阪市などのちぐはぐな対応を見ると、
 「自治権」を包括した「社会システムの再構築」を真剣にやらないと、
 余りにも社会コストが掛かりすぎる不経済国家に堕してしまうし、
 外国の常識と遊離し過ぎてしまうのではないか?と改めて懸念を覚えた。   
 メリハリのきいた先見的・即時対応力が渇望される。

尤も、最近の世界的広がりからすれば、マスクの「時と場合」は
再考吟味されねばなるまい。

滞在したサンノゼを中心とするシリコン・ヴァレイ(サンタクララ郡)
では学校に対する迅速な初動措置がとられ、一般生活は平常・平静だった。

ところで、「郡」と訳される”County”は、日本の「郡」とは
まったく違う行政機構である。 大半の州に「郡」はあるが、
カリフォルニア州では上級裁判所が「郡」にある。

サンタクララ郡はいわゆるシリコン・ヴァレイを包含し、
面積は大阪府の約1.8倍、人口は200万近いと思われる。
サンタクララ郡の中核都市「サンノゼ」はすでにサンフランシスコの人口を
超える100万都市、全米10大都市の一つ。 

★さて、「シリコン・ヴァレイ」の諸相

サンタクララ郡を底とするサンフランシスコ湾一帯、
いわゆる(ザ)ベイ・エリアは、北カリフォルニアのコアであり、
当然、多くの顔を持っている(カリフォルニアの面積は
日本の国土より7%ほど広い)。 

ショックがもろにこたえた行政や公的機関は予算削減一辺倒だし、
地域・業種によって雇用低迷やシャッターを降ろした店も散見された。
また、為替レートに影響されやすい企業(日系など)は、
ショックに円高(ドル安)の影響が加わって大変だ。

しかし、為替変動の影響を別にすれば、多くはもともとショックがなくても
構造的に戦略的低迷が予測された業種業態である。
ショックは、構造変化を強く促す作用をしたともいえる。
ともあれ、ベイ・エリアはさまざまな表情を呈する。

活力のベクトルはどうか、見てみよう。

<1> 日系企業・新顔の「ダイソー」 ― 《 You Break, You Pay! 》
                     −−−−−−−−−−
07年にはまだダイソー(日本の100円ショップ)はシリコン・ヴァレイ
東部の大型ショッピングセンタに出店準備中であった。
しかしその段階から、人目を引く工夫があった ― 工事用の無粋な囲い
ではなく黒い艶消しの折れ板で囲った表面に大きな赤い字で、
しかも斜めに、“DAISO”と大書してあった。
何の店か分からなくても通る人々の脳裏に名前はしっかり植えつけられたであろう。  
さてその後は?と訪ね、併せてシリコン・ヴァレイの両側に楔を打ち込む
ように最近開店した西のダイソーも訪ねた。

いろんな意味で注目を集めているダイソーのユニークな振舞いは
日系企業一般に一定の示唆を与えるものがあるように思われる
(少し場違いかもしれないが)。

価格は1ドル50セントを基点か?しかし日本ほど低価格にしばりをかけて
いない様子のダイソーの入り口には日本と同じように花粉症や風邪用の
マスクがぶら下がっている(豚インフルとは関係なく)。

驚くことに、商品や商品棚・売り場などの説明や表示はすべて日本語のみ
だった(2店とも)。「平仮名交じりの漢字」オンパレードの雰囲気に
興味を抱くのか?白人客の姿もある。 ただ、僕の印象では「日本語のみ」
という表示スタイルが、吉と出るか凶と出るかは、予断を許さないように感じた。 

何と、その「日本語」一辺倒の中に、一つだけ「英文表示」があった!

天井に吊ってある「黄色」の大きな下げ看板には、
黒い字で 《You Break, You Pay!》 と大書してあるのだ。
黄色に黒、大変目立ち、否応なしに人目につく。

日本語ばかりの表示とは噛み合わないように思うが、その趣旨は分かる
― 実は前から気になっていたことだが、スーパーマーケットなどで、
平気で包装を破いて中身を出してみたり、ほっちらかす連中が間々いるのだ。

特定の人種や低所得層・・・などと決め付けることはできないが、
れっきとした大人の行動だし、子連れでも(子供のほっちらかし所作は多い)
注意する親はほとんど見かけない。

ダイソーでは、堪らずに英文で表示したのだろう、
《破ったヤツは、金を払え!》、分かる!!

「日本の商品/日本の店」のクオリティに矜持を示そうとするかに見える
ダイソーの試みが成功したら・・・どうだろう = もし大手の企業が
音頭をとって、他の日本企業と(競争企業とも)連携して、
そういう方向性を打ち出し、努力し、自動車やカメラなどで定着した、
日本製品の高品質ゆえの「権威の受容」を、広く、他の商品に広げられれば、
市場の悪習 ― たとえば、領収書があれば、使ったものでも返して代金を
取り戻せる ― が生み出す《Refurbish》品と呼ばれる、不良品・欠陥品では
ない不条理な返品の発生という悪い慣行をも改めさせられるかもしれない。

ダイソーの試みに注目すべし、と思う。

実のところ、ある日系大手事業所ではrefurbish品の処理にrefurbish 品の
処理に大変苦労をしていた。
もしそれらの商品群で「権威の受容」が進めば、企業の対応という
レベルだけでなく、産業経済の在りようが変容することは間違いない。

   ・・・次回につづく

  2.新たな変化・伸張の傾向
  3.社会発展の源泉
  4.“FILOLI”に見る〈ゆとり〉

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<筆者プロフィール>  藤田 彰久  関西大学名誉教授〈商博〉
大阪府立産業能率研究所生産管理部長を経て関西大学教授。商学部長等を
経て99年に退職。能研時代、米国に留学。IEおよびトップマネジメント
の泰斗メイナード博士のもとで研鑽を積む。
関西大学時代、カリフォルニア大学バークレイ校客員研究員(2回)や
ベルギー・ルーヴァン大学に留学など、在外研究・海外調査多数。
国内調査・診断・審査等多数(通産大臣「優良中小企業診断士」表彰。
著書・論文:「IEの基礎」「生産文化論」など多数。
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■=== 【コラム/『経営や歴史の著名人に見るBSC的考察』】 <寄稿>

 〜〜「旧)三菱銀行頭取:伊夫伎一雄氏」の巻〜〜

                        高橋 義郎/VWJ
                    yosiro-t@cb4.so-net.ne.jp

9月8日の日経新聞のコラムに掲載されていた、
伊夫伎一夫(いぶき・かずお)(旧)三菱銀行頭取死去の記事が目にとまった。

筆者はなんの面識もない方なのだが、ざっくばらんな人柄で、
多くの人を引きつけたバンカーだったらしい。
相手の目を見据える姿勢は迫力満点だったが、いつの間にか和んだ雰囲気を
作り出し、相手を懐の中に入れたという。

記事によると、営業や審査に長く籍を置き、現場感覚に優れていたようで、
バブル全盛の1986年から90年の三菱銀行頭取時代の最大の功績は、
ノンバンク、不動産融資にブレーキをかけ、他行より不良債権問題の傷を
軽くした点だそうだ。89年にはニューヨーク証券取引所に株式を上場し、
米国基準の開示にも踏み切った。

慎重な行風、三菱グループ企業を基盤とする強みがそんな余裕を生みだした
のか、この時期に築いた財務優位が、後に東京銀行、UFJグループとの
合併・統合を経て、三菱UFJファイナンシャル・グループが
国内金融首位を固める基盤となる。

金融自由化に対応した制度整備に尽力するとともに、
三菱グループ企業トップで構成する金曜会の代表世話人を務め、
日銀総裁候補とも目された金融界の顔だったが、
「目立つのは嫌い」と財界要職には就かなかった。

「トップの任期は短いほうがいい」が持論で、頭取就任時に4年で辞めると
決めていた」と任期4年でバトンを渡した伝統は、
今の三菱東京UFJ銀行にも引き継がれているそうだ。

そのような彼の生きざまをBSCの「4つの視点」にしてみると、
次のようになるのではないか。識者の意見を待ちたい。

−−−−−−−−−−−−
<財務の視点>
 ・財務優位の確立
<顧客の視点>
 ・国内金融首位固めへの先鞭
<プロセスの視点>
 ・金融自由化への対応策構築
 ・ノンバンク、不動産融資対策による不良債権問題軽減
 ・海外での株式上場への道づくり
<学習と成長>
 ・相手を懐に入れ込んでしまうコミュニケーション能力
 ・引き際の良いリーダーシップの発揮
−−−−−−−−−−−−

筆者紹介: 高橋 義郎
      元・フィリップスエレクトロニクスジャパン 経営品質部長
現・ヴェオリアウオータージャパン 経営戦略室長
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■=== 【セミナー紹介/『日本ITガバナンス協会主催カンファレンス』】

                 佐藤 正明/ブレインズ・ワークス
                  masaaki.sato@brains-works.com

 【日本ITガバナンス協会主催カンファレンス】
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SOX法対応の教科書「CoBIT」を開発した米国ITガバナンス協会の
日本支部である日本ITガバナンス協会では、12月に予定している
カンファレンスで、参加者およびスポンサー企業を募集しています。

今回は、米国よりCoBIT開発メンバーと、クラウド・セキュリティ・
アライアンスの創設者を招聘し、ITガバンスとリスクについての講演を、
また、日本企業のからもスピーカーを招き、内部統制対応の実態を
お話いただく予定にしています。

詳細は、以下までお問い合わせください。


・日 程: 2009年12月10日(木)10時〜17時(予定)

・会 場: グランドホール(品川)

・テーマ: 【Cloudy or fine? It's your decision】
     〜クラウド時代のリスクとガバナンスを考える〜

・後 援: JUAS、JICPA、IIA-Japan、SAAJ、JASA、JNSA他

・ゲストスピーカ:
  Mr. Jim Reavis/クラウド・セキュリティ・アライアンス 理事、創設者
  Mr. Robert E. Stroud/ ISACA&ITGI本部副会長(CoBIT開発メンバー)
  国内著名企業のCIOまたはIT部門長(詳細未定)

・スポンサープログラム:

  セッションスポンサー(100万円)、広告スポンサー(30万円)

・問合先: (株)NTTデータソルフィス
       ERP営業統括部 柴田 昭
       shibata.a@nttdata-solfis.co.jp

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■=== 【コラム/『【脳マネ】第32回 脳って面白い 』】<寄稿>

       監修・文責 前田英行/日立公共システムエンジニアリング
                    maeda@gp.hITachi.co.jp

〜脳科学から学ぶプロジェクトマネジメント/プロのマネージャー〜
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    《 第32回:「価値観の違いを認め合おう!!」 》
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  === チームビルディング、コミュニケーションマネジメント ===

   (価値観の違いを認め合い、共通の目的を一緒に考える会話)

自分の「安全確保」「食糧確保」「子育て」を支援してくれる人とは、
良い人間関係を感じます。
「良い人間関係を感じる相手」を脳科学から考えてみたいと思います。

人間関係は、「生き物の進化」によって手に入れた、「より生残る」ための
仲間同士の助け合いでした。このことから、「良い人間関係を感じる相手」は、
自分が「より生残る」事を助けてくれる相手です。

生き物として最も基本的な視点で考えると、自分の「安全」と「食料」の
確保を助けてくれる相手、そして自分の「繁殖」と「子育て」を助けてくれる
相手には、良い人間関係を感じますね。

あなたを守ってくれて、食べるために働いてくれて、子ども好きな相手、
「そうです、皆さんのご両親です!」、「そして、皆さんの奥さん、
旦那さんです!」。 本当にありがたい相手ですよね?。

★自分の言動を認めてくれて、良いフィードバックをリズムよく返して
くれる人、大好き!最も基本的な「安全確保」「食料確保」「子育て」支援
の次に、「良い人間関係を感じる相手」の 条件は何でしょう?

生き物は「より生残る」ために、自分から行動し周りからのフィードバックで、
学習と成長します。この特性で考えると、
自分の行動を認めてくれて、良いフィードバックをリズムよく返してくれる
相手が大好きです。自分の話を無視しないで、すぐにほめてくれる人は、
今後もつきあいたい「良い相手」と感じます。

うなずいてもらえる、すぐにほめてもらえると、自分に自信が出て、
行動意欲がわきます。ちょっと位大変なことでも、また喜んでもらえるように、
自分から行動しよう、しっかり仕事をしようと思いますよね。
そして、それが自分も楽しいので、苦にならない。良い人間関係の相手ですね。

治しましょう!。口癖で「でも・・・、いや・・・」と相手の意見に、
必ず否定形で返す人がいます。
相手に好かれません、人間関係つくりには大きなマイナスです。
負けず嫌いな性格の表れでしょうか?
治せば、良い人間関係に恵まれると思います。

★自分と相手の価値観が違う時に、「質問」してくれる相手を尊敬します。

もし、自分の言ったことが、相手の価値観と違う場合でも、こんな対応を
してくれる人はすばらしいですね。

1)無視をしないで、良いフィードバックを返してくれる。どんなことでも
まずはOKのサインを出してくれる。
2)その上で、なぜそんな言動をするのか、純粋に「質問」して理解しようと
してくれる。

個人個人の価値観は、その人の行動体験の記憶からつくられます。
一人一人育った環境や時代が違うので、体験が違い、価値観も当然違います。
変化が速い時代は、特に世代間で大きく価値観が違うのは当たり前のことです。

同期の仲間と話すのは楽ですよね。同じ体験をもち同じ価値観を持つ確率の
高い、希少な存在です。
しかし大部分の相手は、価値観が違います。
お互いの価値観が当然違うことを認め合ったうえで、 共通の目的に向かう
人間関係つくりが必要です。
「認める&質問」で相手を知ることが始まりです。

★無視する人、一方的に価値観を押し付けてくる人とは「もう私から話は
しません」。

自分の価値観を一方的に押し付けるのは、「自己チュー」です。(上司、親、
目上の人は要注意です!!!)
我々生き物は、自分の行動に「間違っている!」というNGのフィードバック
をする相手は、敵だと感じます。
自分がその時にどんな言動をとったかとは無関係に、怒りの感情が沸きます。

自分の話を良く聞かずに、上から目線でお前は間違っているなどといわれたら、
若者は切れてしまいます。
もう、二度と話をする気はありません。人間関係は最悪に向かって行きます。
環境と経験が違うので、価値観が違うのは当たり前です。一方的な価値観の
押し付けは、厳重注意です。

気をつけてください!。Aさんの意見に対して、Bさんの第一声が、
「私(B)は違う意見です。」も実はほとんど同じNGのサインです。
Aさんには、「あなた(A)の意見は正しくない」と聞こえます。

上司や親、目上の人など相対的に優位な立場にある人は特に注意が必要です。
「勇気を出して話をしたけど・・・、もう私(A)から話はしない」と思わせ
てしまいます。こうやって部下や子どもの意欲を、実はあなたが下げて
いるのです。

★価値観を認め合い、共通の目的を一緒に考えるこんな会話はどうですか?

こんな会話はどうですか?。面倒ですが、お子さんや部下との人間関係つくりに
ちょっと時間投資してみませんか?
1)認める: 相手(Aさん)の話は、OKサインを出しながら聴く。
 (うなずく、「なるほど」・・・)
 違和感があっても、意見があってもここでは割り込まないで、聴く。
2)質問する:「Aさんはそう思われるんですね。なぜそう思われるん
 ですか?」
3)相手の答え・体験を聞く:Aさんはいろいろ考える。お互い新しい
 気付きも生まれる。
4)その後「We」で考える:共通の目的を一緒に考える、お互い質問する。
5)質問されたら自分の体験を話す:必要なら自分の体験を話す。お互い
 新しい気付きも生まれる。

★さあ、あなたの職場はどうですか?

エ〜、自分の意見を言うのも、だめなの?
そんな〜。俺が、部下の意欲を下げているの?。
部下が自分のところに話しに来ないのは。俺のせいですか?

胸に手を当てて、自分が偉い人のところにいった時の事を思い出して見ると、
その通りです。ショック!

これ理解は出来ますが、普段やるのは難しくないですか?

でも、話を聞いて理解しただけで、実行しないのは、
まったく意味がありませんね。「まさに、実行力不全」です。

さあ、今日から行動してみよう!

練習、お試しからやってみます。相手は、誰がいいかな?
やってみて、どう感じたか「質問」すればいいんですよね。

まあ、100点取らなくても、60点、80点目指して実行体験してみます。
3回ぐらいやってみて格好がつけばいいんですよね。
後は続けることが大事で、無意識に出来るようになれば本物ですね。
仲間が人間関係を良くする新しいやり方にチャレンジしています。
練習にご協力ください。 

※コメントを頂けると嬉しいです。書く意欲が継続します。
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<筆者プロフィール>  前田 英行 (まえだ ひでゆき)
福島県生まれ。家族は妻、子供3人、猫一匹と亀一匹。牛久市在住。
SE、プロジェクトマネジャとして大小数多くのITシステム構築に従事。
プロジェクトマネジメント学会評議委員、PMP、ITC、システム監査
技術者。趣味は芸術と脳科学、発展途上中のゴルフとスポーツ観戦。
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■=== 【F+S Forum/開催日程】

◆開催予定:  <以下は仮日程です。最新日程はHPをご覧ください>

・名古屋【第30回】 10月22日(木)@名駅.エスカイヤクラブ
・大 阪【第48回】 10月23日(金)@梅田.エスカイヤクラブOSビル
・東 京【第141回】10月28日(水)@赤坂.エルカミーノ
・広 島【第15回】 10月30日(金)〜31日(土)@楽座、広島東映CC

・ゴルフ【第33回】 11月20日(金)@桜ヶ丘CC

◆開催報告:

・<特別企画>北海道(釧路〜根室)国内最東端コース攻略ツアー
       9月4日(金)〜6日(日)の2泊2R

 福岡からの2名を含み最終的に計8名での実施となりました。
 初秋の北海道でプレイを昼も夜(?)も楽しみました。
 デッカイド〜北海道で、レンタカー移動も4日間で計600kmにも
 なってしまいました。

 写真をHPに掲載
 ==>http://www.tru-solutions.jp/FS_KushiroNemuro_090904.htm

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
  「人が創る」を合い言葉に、「F+S Forum」を通じてより良い社会へ
       http://www.TRU-Solutions.jp/F+S_Forum.htm
   参加者のご紹介や【F+S Flash】のバックナンバーは上記URLで
  各種有益な情報提供やイベント等の告知があればお知らせください
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

編集後記: 「新型インフルエンザ」だ「政権交代」だのと騒いだと思ったら
もう10月です。2009年も残り3ヶ月、景気の上昇は見えませんねえ!!
今年の夏は「芸能界の覚醒剤汚染」と「政権交代選挙」でしたが、秋には何が
起こるのでしょうか?台風が上陸しないのも話題になっています。何度か書い
ていますが、「今年は今までと違う」という発想をそろそろ終わりにしないと
いけないと考えます。地球環境を含めて大きく変わっているのですから、過去
の統計を基にモノゴトを論じることが誤りなのです。ところで、知人から紹介
されて山形は庄内「出羽三山(月山、羽黒山、湯殿山)」へ「丑歳御縁年詣」
に行ってきました。「丑年」生まれの方は行くときっと良いことが・・・(*^_^*)
三山の一つであり奥の院である湯殿山が、丑歳に御開山されたことから湯殿山
の御縁年をもって三山の御縁年とされています。十二年に一度の丑歳に参詣す
れば、十二回お参りしたのと同じとされ、大変なご利益があるとされてます。
10月前半ならまだ雪もないので大丈夫ですよ。まずは!善は急げ!ですね。
     ==> http://www.tru-solutions.jp/flafla_Diary.htm

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