F+S Flash
(Vol.156)

============================= CONTENTS =============================
【F+Sメンバー紹介/第131弾】
  池永 泰夫 / 明成商会            <東京>
  吉田 和彦 / システムズ・デザイン(SDC)   <東京>
  春日井 明 / シー・エル・シー(CLC)     <東京>
【コラム/『インサイド・アジア(フィリピン発、国際行き)』】 <寄稿>
  近況報告と鰻(ウナギ)の話         若井 直樹/テクノクロス
【コラム/『経営や歴史の著名人に見るBSC的考察』】    <寄稿>
  「ヤマトHDの木川社長の経営に見るBSC的考察」高橋 義郎/TML
【コラム/『闘病記「大動脈弁閉鎖不全症」』】        <寄稿>
  闘病記(2)〜 病気発覚と精密検査 〜    北田 勝久/オフビート
【コラム/『仕事のやり過ぎは「部下を駄目にする」-#2』】
  もっと楽しよう 〜 PDCAの要は"C(Check)" 〜 西嶋 陽一/TRU
【F+S Forum/開催予定】 (最新日程はHPをご覧ください)
  東 京【第161回】9月5日(水)@都立大学「IHATOVO」
   ※驚異のテーブルマジック「Mr.サギー」をお楽しみいただきます。
  名古屋【第39回】 9月20日(木)@<未定>クラシックの夕べ
  大 阪【第57回】 9月21日(金)@梅田.エスカイヤ・駅前第三ビル
  広 島【第24回】10月19日(金)〜20日(土)@立町「ラグーン」
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■=== 【F+Sメンバー紹介/第131弾】

1)池永 泰夫 / 明成商会         <東京>

2009年のVol.112で一度書いて頂いていますが
転職もされたので今回は近況報告と言うことでお願いしました。
当時はF+S大阪のメンバーとして参加しておられました。

<ご本人からの一言>

明成商会(もとパナソニック)の池永泰夫と申します。
前回はパナソニック在籍当時に本自己紹介コーナーに投稿させて頂きました。

この4年間で、電機業界(特に弱電系)を取り巻く環境は一変し、
マスコミ等で取り上げられている通り、あるいはそれ以上に厳しい雇用環境に
なっております。
そういった事もございまして、今年3月に34年間勤めたパナソニックを
退職して現在は『明成商会』という化学品を中心とした商社(新日本橋)で
お世話になっております。
大阪には、8年間単身赴任をしておりましたが、
久しぶりに東京勤務となりました。

最初に、長年お世話になった電機業界の今日の状況について、
少し私の感想をお話しさせて頂きたいと思います。

よく、どうしてここまで、電機の分野が凋落してしまったのか
と問われる機会が多くあります。

種々の要因が考えられますが、この業界に長年いた一員として反省の念も
こめて、最大の要因はアナログからデジタルへ時代が大きく変わる中で、
多くの日本メーカーはこの潮流に乗りきれなかったという事につきる
と思います。
当然、これに繋がるデバイスメーカー等の多くも苦境に落ち入っています。

アナログ時代は、セットに新たな機能を追加すると
少なくとも4ケタ以上の売り値のアップが市場から認められる時代でした。
しかしながら、デジタル時代に入ると多少の機能追加をしても
ソフトで簡単に作れてしまい、部品代を殆ど必要としないので、
売値のアップにつながらない時代になりました。
元々、日本メーカーは機能アップ競争で売価を維持し、差別化を図ってきました。
また、アナログは摺り合わせの技術とも言われ、技術の積み重ねが鍵であり、
誰にでもマネできるものではなかったという事が
大きな差別化要因になってきました。

デジタル時代では、大量に安く作れるメーカーとアップルのように
既存技術の積み重ねでも新たな活用シーンを提案し続けれた企業のみが
勝ち組となりました。

結局、日本メーカーはこのどちらの軸でも競争に勝てず、
振り落とされていったというのが、今の実態ではないかと思います。

さて、現在の明成商会での仕事は、
電子部品に使われる電子材料の販売ということで、
今までの仕事と多少関連のある分野の仕事をしております。

担当のお客様が殆ど日系の電子部品メーカーということもあり、
厳しい状況は全く変わっておりません。
そういう状況下なので、新たな商材としてEMS事業、太陽光パネル事業
という新たな分野の仕事も展開しており、
刺激的な日々を送らせて頂いております。

まだ、数ヶ月の勤務ですが、今の状況を勘案して模索してみようと
考えていることは、
・デジタル的な部分でなく、アナログ的価値の部分での差別化
・商品の上流と下流を結ぶつける商品の創出
といった切り口で、仕事に取り組んでいこうと考えています。

中堅の商社ということもあり、商材の創出に苦労しております。
是非、公私共にお気軽にお声がけ頂ければ幸いです。

2)吉田 和彦 / システムズ・デザイン(SDC)   <東京>

前回は、2009年のVol.101に書いていただきました。
長い人生には紆余曲折、イロイロありますが、結局はプラスマイナスゼロ。
ずっと良いときばかりの人も見ませんし、悪いときばかりの人も見ません。

<ご本人からの一言>

還暦年齢5歳ですが、現役でコンサル業を実行中です。
5年ほど前に文京区・本郷から横浜に転居してからスッカリ西嶋さんとは
ご無沙汰していますが、付き合いは15年余りになります。
人生にはその時々で色々なターニング・ポイントが有ります。

前回の出稿時では、大阪で友人と一緒にベンチャー企業を立ち上げましたが、
例の日航機事故で友人を亡くし、ベンチャー企業も止む無く解散する事に
なったと記述しました。これが、第1のターニング・ポイントです。

今回はそれ以降の遍歴と現況です。
ベンチャー企業解散後、賛同する友人たちと新会社システムズ・デザイン(株)
を大阪で立ち上げ、最初はパソコンRDB(dBASEなど)を中心に導入コンサル、
業務システム開発、教育展開と順次業態を充実し併せてIBM AS/400の
開発業務にも着手し、最盛期の陣容は50名ほどになりました。
一方、首都圏からの案件引き合いも活発となり、
主にUNIX環境&RDBに特化した新会社を四谷に設立し最盛期は20名の陣容と
なりました。

こうなると怖いもの知らずに(今思うと・・)アメリカの友人の助言も有り、
シリコンバレーのサンタクララ市にローカリゼーション(英語ソフトの
日本語化)ビジネスを目的とする現地法人を設立し、5名ほどの陣容で
3年間に5本ほどローカライズしました。
こうした絶頂期に、予期せぬ「バブル崩壊」が始まったのです。
これが、第2のターニング・ポイントです。

以降は他企業同様、業務縮小、人員削減、拠点の撤退などを行い、
結局得意な分野「コンサルティング」を残し巻き返しを図る事になり、
丁度この時分にERP案件で西嶋さんと知り合ったと記憶しています。

そして還暦を迎えた時、社長職を辞して個人事務所システムズ・デザイン研究
を主宰し現在に至って、第3のターニング・ポイントとなりました。

昨年から、旧・中小企業事業団のお付き合い(大学校の講師、委員など)から
ICT分野のコンサルから離れ、現在武相地域(町田・立川・相模原)の
広域連携事業「ものづくり地産地消プロジェクト」のプログラム・マネジャー
(全体統括)をしています。

この「ものづくり地産地消」は、東日本大震災時に発生したサプライチェーン
分断の教訓から、内閣府あたりから生まれた語彙ですが、
生産現場が海外展開が主流となっている現在、個人的には「地産地消」には
違和感が有ります。このプロジェクトの狙いは、ものづくり中小企業の
ビジネスモデル創生(新製品開発)を実現するもので、
主に以下の支援を行っています。
1)出来るのか? 見込みの有るビジネスモデルを選定し、
 これに賛同する企業を選出(「この指とまれ」方式)。
 企業連携できる体制を整える。
2)売れるのか? 売れ先が有るのか、商流・物流を含めて販売戦略の立案。
3)儲かるのか? 収益が有るのか、フィジビリティ・スタディを行う。

昨年までの実績では、「食物工場※継続テーマ」、「太陽光・LED・
リサイクル素材を利用したエコ設計看板」などが有りますが、
やはり「見込みの有るビジネスモデル」を見出すのに苦労しています。
また主幹は各商工会議所ですが、ここでも縦割組織の弊害で工業部会と
商業部会の融合が出来ていないためニーズ把握が十分でなく、
現在これの改善を行っています。

※参照URL 町田商工会議所工業部会 http://event.machida-cci.or.jp/

3)春日井 明 / シー・エル・シー(CLC)  <東京>

ずっと音沙汰がないので、もうとっくに退社していると思って確認したら
「いますよ!」と言われ!ビックリ!。10年ぶりで会いました。
将来は社長になります!といって入社してきたのに、どうした???

<ご本人からの一言>

(株)シー・エル・シー(CLC)の春日井と申します。F+Sには、10年程前に
一度参加したきりなので、ご存じない方ばかりだと思います。
今回の自己紹介は、西嶋さんが当社へマネージャー研修の講師でお越しになり
10数年ぶりに突然お会いして、それがきっかけで依頼を受けました。

久しぶりにお会いして、昔と変わらずお若い西嶋さんにびっくりしました。
遡ること四半世紀以上前(28年前)アシスト入社のための説明会で
初めてお会いして、その後アシストにいた3年間は、
ビルさんと並ぶ経営層のトップにいる雲の上の人でありながら、
名古屋事務所に寄られるたび何かと可愛がっていただいてました。

私の最初の勤務は、アシスト名古屋営業所でした。1年間ノリタケで実務研修し
プログラミング技術を習得した後、2年目はオンライン開発言語のUFOなどの
技術メンバーの一員になり、その頃現在もF+Sメンバーである紙岡さんに
しごかれていました。

その後、東京転勤となり、営業に転身した後、現在のCLCへエージェントの
紹介で転職しました。

3年後には何かと気が多い私は、元アシストの上司だった方の会社で、
ビルボードという小さな会社の取締役になっていましたが、厳しい経営
状態に自分の力を過信した大きな勘違いに気づき、その後3年を経過して
CLCへ戻り、今に至っております。
このビルボードでも、前述の紙岡さんにお仕事でお世話になってしまいました。

CLCでは、当初よりアシスト時代の技術を生かし、メインフレーム向け
パッケージソフトの営業をしておりましたが、戻ってからEMC社の
Symmetrixが思いのほか売れ、トップセールスとかを経験して
34歳で課長になった当時、少し有頂天になって何でも思い通りになりそうな
気になり、また勘違いが始まってその後孤立してしまいました。

中間管理職になってからは会議や、人の作成した書類をチェックすることが
仕事として優先されるのがイヤで、フラストレーションが溜まっていたので、
現場優先のフラットな組織が今でも一番良いと思っています。

今年4月からは、メインフレームをやっと離れ、現在はオープンシステム
事業部の営業としてパートナー向けのセールスをしております。

私には、21歳になる娘と今年高校に入った息子がいます。
娘は、韓国第二位の延世大学に留学中で、FaceBookに1,700人を超える
友達がいます。Twitterも、フォロワーが480人もいるということに驚いて、
自分が既に時代についていけてないことを実感し始めました。

最後に、長年携わってきていますのでストレージに関することでしたら、
ソフト・ハード問わず何かお役に立てるかもしれません。
お気軽にご相談頂ければ幸いです。

※自己紹介バックナンバーは以下のURLでご覧ください。
 http://www.tru-solutions.jp/F+S_Home.htm#『F+S Flash』

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■=== 【コラム/『インサイド・アジア(フィリピン発、国際行き)』】<寄稿>

                 若井 直樹 naoki.wakai@t-xci.asia
                 Techno Cross Communication A.P. Inc.

F+Sの皆さん、こんにちは、フィリピンから皆様に挨拶させて頂きます。
フィリピンに来て、既に6年が経とうとしています。早いものですね。

ところでみなさんは、フィリピンと聞くとどんなイメージがありますか?

夜のエンターテナーですか?ダイビングですか?
今までの経験では、ビジネス上ではあまり良いイメージをお持ちでない方が
多かったですね。まあ、確かに日本人が常識的に持っている習慣や行動
パターン・思考パターンとは異なることが多いことは間違いありません。
まあ、実際のフィリピンでの生活やこの国の魅力については
他の書物に譲るとして、ここでは、「えっ?本当?」と感じていただける
ことをピックアップして綴りたいと思います。

★「案外知られていないフィリピン」

さて、フィリピンというと英語の上手な人々の多い国ですよね。
実際、アメリカにあるGlobalEnglishの調査では、フィリピンは今年度、
ビジネス英語の成熟度で世界トップの実力を持つことが発表されました。
これは、毎年行われる、Business English Index (BEI)と言われる
スタディの結論です。オーストラリアやマレーシアを抑えてのトップで、
なんとアメリカに迫る勢いでした。その英語力を持ってフィリピンの
多くの"OFW"といわれる労働者は、世界に出て活躍しているわけです。

私が、フィリピンに渡って最初に仕事をしたのは、Narraベンチャー
キャピタルでした。私のボスはスタンフォード大学でPhD.を取得した、
フィリピンで水泳のオリンピックメダリストを奥さんに持つ男です。

彼の師匠に当たるのが、シリコンバレーのTallwoodベンチャーキャピタルを
率いるダドー氏です。このダドー氏は、知る人ぞ知る、Chips&Technologyの
創設者です。つまり、彼がチップセットというものを世界で最初に生み出した
わけです。

半導体産業でトップの地位にいる人達の幾人かは、このダドー氏のお弟子さん
達とも言えます。彼のようなフィリピン人が、IT産業にも実は数名います。

例えば、マイクロソフトが仮想化技術を手に入れた時に買収した会社のCTO、
IBMが買収したRuby on RailsでWebソリューションを開発してきた企業の
トップエンジニアであったウィントン・ダマリリョ氏、などなど。
想像つきますか?このようなフィリピン人がいることを。
私は、ダドー氏やウィントン氏といった優秀な方々と短い時間ではありましたが、
ともに仕事をできたことを誇りに思っています。

フィリピンでは、優秀なエンジニアを本当によく見かけます。
私の部下だったエンベデッドエンジニアも本当に優秀でした。
ただ、「働き方」という点で問題を感じることはよくありましたけど。
でも、優秀ですね。

この優秀な若者の多くは、iPhoneアプリ、アンドロイドアプリ、そして
ゲーム開発の分野で多くが活躍しています。
マイクロソフトのXBOXの開発チームのメンバーがスピンアウトして作った
ゲームコンテンツ開発会社までフィリピンにはあるんですよ。
ものづくりにおける器用さと英語力が、力なんでしょうね。

また、最近デザインの分野でも世界で活躍を始めました。
例えば、ブリトニー・スピアーズを始めアメリカのショウビズ界のトップが
着るウェディングドレスのデザインを手がけるMonique Lhuillier、
やはり、アメリカのセレブのアクセサリーなんかをデザインするJosie Natori
などなど。ファッションからインテリア家具など様々な分野で逸材を排出し
始めたのです。Webのデザインやアニメ制作の分野でも、非常に質の高いものを
提供しているようです。

このように、フィリピンにも多くの秀逸な人材はいるのです。
昨年から、東南アジア諸国に進出するITベンチャーから機械・電子部品工場
が増加傾向にあります。つまり日本企業にも優秀なアジアの人材を発掘し、
採用する機運が高まっているようです。

重要なことは、その人達の最高のパフォーマンスを引き出せるかでしょうね。
パソナやリクルートはじめ、小規模な人材紹介会社をも、こぞって東南アジア
に進出しています。8月20日には、 Telekom Malaysia(マレーシア)、
PLDT(フィリピン)、StarHub(シンガポール)の3社とNTTコミュニケーションズ
(日本)の共同事業で、『アジア・サブマリンケーブル・エクスプレス=ASE』
と呼ばれる光海底ケーブルが開通しました。これがビジネスの加速化に
一役買うのではないではないかと期待されています。

さて、ここで全く話題を変えてみましょう。

★「鰻(ウナギ)が近い」

私は20年以上にわたりIT産業に従事してきましたが、
実は農水産物にも非常に興味を持っています。
この数年、日本では「うなぎ」問題がテレビや新聞を賑わせているようです。
つまり、「ニホンウナギ=ジャポニカ」の不漁と危機、そして価格の高騰
ということです。

フィリピン人は一般的に「うなぎ」を食べる習慣はないようです。
ですから、”うなぎ”あるいは”eel”、タガログ語では”イガット”と
言いますが、知らない人が多いのです。
高級日本料理屋か韓国料理屋で食されているにすぎません。

近年。「うなぎの稚魚」を探しに来る日本人、中国人、台湾人、韓国人が
後を絶ちません。東南アジア一体で稚魚の輸出は禁止されています。
しかも、アメリカによって、ワシントン条約で保護を求める動きがあるくらい
です。フィリピンには、日本で「オオウナギ」と呼ばれる大きいと
1メートルをはるかに超え、大人のふくらはぎくらいの胴回りになる種が
沢山います。最近日本人も試しに食べるようになり、ニホンウナギより
上品な白身魚に味が近く、ふっくらとしていて美味しいことが分かって
来ました。しかし、「フィリピン産????」というバイアスがかかって、
なかなか「表立って」手を出さなかったわけです。

実際には、何トンも輸入していたのにです。
実は、台湾や香港から日本に入っていた「うなぎ」が、
実はその多くがフィリピンから来ていたものであることをご存知でしたか。
ただフィリピン産というと価値が低くなると思っていたのでしょうね。

先日、日本の「うなぎ市場を救うか」として浜松の養鰻業者を中心に、
アフリカ産を大量に商社を使って輸入したそうですが、実は密かな噂では、
全滅し数千万を失った養鰻業者もいるそうです。
それで、今年のシラスウナギ漁の解禁を目の前に「ニホンウナギ」が
戻ってくるかと期待しているようですが、NHKの先日の報道でもろくも
その思いは果ててしまったようです。

「なぜ、日本、中国、台湾でうなぎが取れなくなったのか?」、
それは3つほど原因が挙げられてます。その3番目が大事です。
「うなぎ」の産卵場所が海底環境の変化で数百キロ南にずれてしまったため
に、日本へ行き着く前に「うなぎ」にとって生きにくい海水域を通過し、
死んでしまっているということです。

かすかに、フィリピンやインドネシアをカスってこれらの地域に来ている
というのです。どうも、多発する地震、津波、大雨、などなど
ここのところの自然災害と何か連関しているようですね。

ここに来て、日本の養鰻業者の方々が、韓国でもそのようですが、
外国産の「うなぎ」の養殖に成功していないという大きな課題も出てきて
います。ニホンウナギは、他の種に比べて比較的に強いようです。
つまり、東南アジア産やアフリカ産は、もう少しデリケートなんです。
その生態をよく知らないことが失敗につながっているようです。

私は、幾つかの日本養鰻業者さんが、知らない極秘のノウハウの幾つかを
教わりましたが、まだ知られていないようですね。
絶望?どうしましょう?「うなぎ」食べるの諦めましょうか?

私は、昨年よりこの問題に興味を持って、フィリピンやインドネシアの
「うなぎ」関係者とよく話してきました。そこで稚魚以外にも「へ??」
と思える意外なことがあることがわかりました。
既成品「蒲焼」のニーズと値段なんです。
インドネシアの友人で蒲焼工場を営んでいるX氏によると、
国内だけではなく、シンガポール、マレーシアからの引き合いが急増
しているという。たしかに、インドネシアには、日本料理店は多いですね。

ところが、韓国料理店からの注文が急増しているというのです。
しかも、蒲焼の値段は、日本市場の寿司屋あたりが扱ってるものより
キロあたりの値段が高いそうで、日本への輸出なんぞ考えたことがない
といいます。マレーシアには「うなぎ」入の「たこ焼き」っていうのが
あるそうですね。この地域では、昔から「うなぎ」はよく食べているようです。

というわけで、国際問題化した「うなぎ」。
あくまでもあなたが「うなぎ」食べたい派であるなら、
関心をもっと世界的視野で持たざるをえないわけです。
そして、『アジア・サブマリンケーブル・エクスプレス=ASE』と同じように、
アジア規模での協力で乗り切っていく必要があるのではないでしょうか。

それは、資源、環境、食、そしてビジネス、人材といった多面的な協力が
必要なのではないかと感じる今日この頃です。
遠くフィリピンより、またお目に掛かります。

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 <筆者プロフィール>  若井 直樹 (わかい なおき)
 データクエストにてRDBMS市場・技術分析を担当し、ガートナー・ジャパン
 のおよびITRのシニアアナリストとしてERP/SCMを日本紹介し、
 その旗手として講演・執筆多数。そして、エマージング・マーケットの
 シンクライアント市場の拡大に貢献した後、シリコンバレーのベンチャー
 キャピタルの要請でフィリピンにてクラウド・ソリューション企業の
 XEPTO社のビジネス計画書を作成。その後独立し、現在のテクノクロス社を
 立ち上げ、オフショア開発などを手がける。
 現在その経験を生かして活躍すべく日本でのUターン先をさがしている。
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  ■<メルマガチェック> 生産管理から学ぶ「問題感知の鍵」■
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 『「わかりません」からすべてが始まる』
 「わかりませんから教えてください」と聞くことができるのは新入社員、
 若い人、新しく監督者になった人達の特権である。年をとると「わかり
 ません」という言葉は言いにくくなる。「こんなことも知らないのかと
 思われるのは恥ずかしい」と思って、素直に聞くことができない、教えて
 もらうことをためらってしまう。しかし、「分からないことを教わろうと
 しない」ことを叱る上司はいても、聞き返すことを怒る上司はいないの
 ではないだろうか。だから、素直に聞くことができるかどうかで「この先、
 伸びるかどうかが決まる」といっても過言ではないだろう。「聞くは一時
 の恥、聞かぬは一生の恥」、「知るは一時の苦難、知らぬは一生の苦難」。
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 『固有技術と管理技術』
 固有技術とは、一般的に「製造条件設定の技術」を指し、主として工学的
 な技術のことであり、品質管理、工程管理、在庫管理等を、一般的に管理
 技術と呼んでいる。生産現場では改善や問題解決のために「製造条件の
 変更、設備を直す」という類いの改善は、固有技術の領域だが、そこには
 問題を「整理・分析し・探る」という技術が必要であり、管理技術の領域
 である。この2つのバランスが大切だと思う。
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   ※和田朋一郎「1分間実践生産」より http://www.isk.ne.jp/
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■=== 【コラム/『経営や歴史の著名人に見るBSC的考察』】 <寄稿>

 〜〜『ヤマトホールディングスの木川社長の経営に見るBSC的考察』〜〜

                高橋 義郎 yosiro-t@cb4.so-net.ne.jp
                 高橋マネジメント研究所(TML) 所長

2005年にみずほコーポレート銀行の常務からヤマト運輸に転じ、
2011年4月にヤマトホールディングスの社長に就任した木川氏。
同氏の経営戦略はトップラインを伸ばすことだけではなく、
事業構造の改革と並行して、業務基盤の改革と意識改革を進めてきた。

いわゆる「組織づくり」「人づくり」の改革で、事業構造を大きく変えるには
不可欠なものと考え取り組んでいるという。

業務基盤の改革では、ビジネスの根幹となる品質、サービス、コスト構造を
刷新し、収益力と競争力の強化を推進してきた。
たとえば、集荷配達体制の刷新もその一例で、車の停車場所をバス停のように
決め、セールスドライバーと短時間勤務のフィールドキャストがチームで
一斉に配達するようにしたのである。

この方法により、顧客の在宅率が高い朝10時までに配れるので、
サービス品質改善や、再配達のためのコスト削減やドライバーの労働時間短縮
にもなる。顧客の満足をも高める一石三鳥の効果を発揮できる取組だ。

他にも、当日配達を可能とするネットワーク作りやITを駆使した
フルデジタル化など、顧客の利便性を高め、収益力と競争力を強化する
インフラ構築も加速している。

これらの事業構造や業務基盤の改革を支えるのが「人」であろう。
労働集約産業である当社のサービス業に携わる人の意識改革は、
最重要項目な「人づくり」の仕組みとして何よりも大事なのだ。

その第一歩は経営方針の伝達である。
キャッチフレーズも毎年ワンワードにして現場に届け、経営者としては
経営方針を体現する行動を率先してとっていくのである。
キャッチフレーズは、2007年からチェンジ、チャレンジ、アドバンス、
アチーブ、とつながっている。

経営理念を経営者自ら行動で示すことも重要であり、クール宅急便を
育ててくれた東北の被災地に恩返しする「宅急便1個につき10円の寄付」
の開始も、「世のため人のため」「サービスが先、利益は後」という
経営理念を具体的な形として見せる機会となった。

また、社員のモチベーションを高める目的で「満足バンク」を始めた。
これは、社員が互いの良い点や感謝したいことを記名式で書き込むと、
褒められた人にも褒めた人にもポイントが付き、年間上位者は表彰されたり
バッジがもらえたりする仕組みだ。
「感動的体験DVD」の製作も同様の狙いがあるという。

どんな企業でも歴史を重ねて永続的に成長するためには、ある段階で
再びイノベーションが必要になる。小倉昌男氏というカリスマ経営者が育て、
歴代の経営層が大きく成長させてきた企業の何を変えて、何を守るのか。
経営とは取捨選択の連続である、と木川社長は話す。

そんな木川社長の経営の取組みを、バランススコアカードの「4つの視点」に
書いてみると、次のようになるのではないだろうか。読者の意見を待ちたい。

−−−−−−−−−−
<財務の視点>
・収益力と競争力の強化
・経営改革の実現
<顧客の視点>
・顧客の利便性の向上
・経営理念にもとづく社会的貢献の実践
<プロセス変革の視点>
・ソリューション営業の実践
・集荷配達体制刷新の実現
・インフラ構築の実現
・東北被災者への10円寄付宅急便サービス開始
・社員モチベーション高揚とベクトル合わせで宅急便の次を目指す
イノベーション創発
<学習と成長の視点>
・「満足バンク」や「感動的体験DVD」による社員モチベーションの高揚
・経営方針の全員への伝達とキャッチフレーズの活用
・社員に対する経営者の発信力・コミュニケーション力の強化
・日本各地の支社に出向いて経営者が直接現場で思いを伝える
アナログコミュニケーションの実践
−−−−−−−−−−
(参考:「日経ビジネス」、2012年8月27日号)

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■=== 【コラム/『闘病記「大動脈弁閉鎖不全症」』】   <寄稿>

北田さんの「闘病記」、今回は第2回を掲載させていただきます。
しかし、元気でピンピンしていても、外見からは分からないものですね。
私も「調子はどう?直った?」と良く聞かれますが・・・。
私の場合は、直ることは無く(「温存療法」と言う名の「ほったらかし治療」)
血圧を下げて無理はするな!という中途半端な状態が相変わらず続いています。

※北田さんのブログにも同内容が掲載されています。
 ==> http://www.offbeat.jp/blog-kitada/20120723_3633
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                    北田 勝久 (株)オフビート
                      kitada@offbeat.jp

★☆★ 闘病記(2)〜 病気発覚と精密検査 〜 ★☆★

キッカケは、昨年12月に受けた健康診断です。
かなりのご年齢?の女医さんが、僕の胸に聴診器を当てながら、
「ん?兆候が出てるね。精密検査しなきゃダメだよ。」 の一言でした。

正直、子供の頃のことがあるので、嫌な予感がしたのですが、
すぐに精密検査をせず、近所の行きつけの内科医に相談に行ってみると、
「雑音が聞こえるね。これは、弁だと思うよ。」と言われ、
これは大きな病院で診てもらった方が良いと思い、隣駅にあった、
昭和大学横浜市北部病院の循環器センターに予約をして、
2月初旬に診てもらいました。

聴診器と超音波検査をするとすぐに、診断がおりました。
「大動脈弁閉鎖不全症」と言って、心臓から血液が送り出される時に、
弁が開くのですが、その後、きちんと閉じていないために、
一度、送り出した血液が心臓に戻ってしまう病気で、戻った血液を
心臓が必死で送り出そうとするので、負担が掛かっていて、
放っておくと、心筋梗塞や狭心症を起こすそうです。

「この病気は、70歳以上の人に多いのだけれど、北田さんの場合は、
子供頃の手術が影響しているかもしれませんね。
場所的に言うと近い場所なので。
ところで、疲れやすくなったようなことはない?」

「・・・・・。疲れやすいと言われればそうかも・・・。
でも年齢もあるし、急にそうなったわけでもないし、
2年前から、皇居の周りをジョギングしたり、スポーツジムに行ったりして、
早く走れるようになって、体力がついたような気分になっていたんですが、
危なかったですね・・・。」

「ほんと?(笑)、でも、手術は弁を交換するだけなので、
簡単なので、心配ないですよ。
豚の弁と人工弁がありますがどちらにしますか?
豚の弁の場合は、もって12〜13年なので、
北田さんは若いから65歳位でもう一度手術することになります。
人工弁の場合は、弁に血液が付着しないように、血液をサラサラにする薬を
一生飲み続けることになります。それと、この薬と相性が悪い、ビタミンKを
含んでいる納豆、青汁、クロレラは食べたり・飲んだりすることができません。」

「納豆は食べなくて平気ですし、再度手術するのは
怖いので、人工弁でお願いします。」

そんな会話をお医者さんとしつつ、ここまでは比較的簡単に考えていて、
いろんな人に、「大動脈弁の手術をするんです!」と話していたのですが、
さらに、精密検査が進むにつれて、他の病気も発覚してきたのです。

造影剤を入れてのCT検査、心臓MRI検査、PET/CT検査など、
4月初旬までいろんな検査を受けました。

まずは、大動脈弁のすぐ上に、大動脈瘤(こぶ)が見つかりました。
通常、直径3センチ位の大動脈が、僕の場合、直径6センチもあり、
いつ破れてもおかしくない大きさになっていたようです。
撮影された画像を見ると、玉葱のような形です。

「弁よりもこちらの方が深刻ですよ。
直径5センチ位ならまだしも、6センチだから
弁と一緒に、人工血管にする必要がありますね。」
さらに、冠状動脈の一部に狭窄があることが・・・。

皆さんもご存知のように天皇陛下のご病気と同じです。
天皇陛下の場合は、95%の狭窄でしたが、僕の場合は75%の狭窄で、
手術をするかしないか?ギリギリのところだそうです。
冠状動脈は心臓に血液を送る重要な血管で、閉塞で血液が送れなくなると、
心不全を起こします。

「どうするかな?冠状動脈のバイパス手術も一緒にやっちゃうか?
今回は、大動脈弁・大動脈瘤にして冠状動脈は深刻度が増してからにするか?」

「どうせやるなら一緒にやってもらえませんか?」

正直、かなり落ち込みました。
「これは大変なことになった・・・。」
自分でも怖くなってきて、手術するんだという気持ちは変わりませんが、
もしかしたら・・・を考えるようになりました。

「大動脈弁の手術をする」と話した親しい人達にも、さらに発覚した病気に
ついては、話せませんでした。
もちろん、余計な心配を掛けてしまうこともありますが
自分自身で、怖い・・・というんでしょうか・・・(笑)

お医者さんも少し悩んだようです。
どういう手術をするか?
最後に、入院してのカテーテル検査を4月中旬に受けました。
この結果を診て、お医者さん達がカンファレンスを開いて、
手術の計画を立て、僕に連絡をくれることになりました。

後日、当時の主治医から僕の携帯に電話があって、
「5月30日入院、6月5日手術をしましょう。
手術は、人工弁付き人工血管で大動脈基部置換術、左内胸動脈を用いての
冠状動脈バイパス手術を一緒にやります。」

「お任せしますので、よろしくお願いします。」
 
手術が決まって、ある意味、すっきりしたというか
「これで前に進める!」という感じでしょうか?!
  
次回は、「入院・手術までの心の葛藤」について書いてみます。(つづく)

★「大動脈弁閉鎖不全症」
 ==> http://kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/000267.html
   http://health.goo.ne.jp/medical/search/10630900.html

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■=== 【コラム/『仕事のやり過ぎは「部下を駄目にする」-#2』】

                        西嶋 陽一/TRU
                     ynishijima@TRU-Solutions.jp

  〜 PDCAの要は"C(Check)" 〜

#1では"P(Plan)"で押さえるべきポイントを述べた。
では、3番目の重要項目に移ろう。

PDCAの状態として多くの企業で見受けるのは、
1)"p-D-?"=やりっ放し
2)"p-D-See"=進捗や結果の精査無し、状況は知っているが何もしない
である。

上記で"P(Plan)"を"p"と書いた。
その理由は、計画があまりにも"お粗末"だからである。

"お粗末"の最大の理由は、"計画が上手く行く前提でのみ策定されている"
ことがあまりにも多いことだ。計画が計画通りに行くなら、
そんな幸せなことはないが、実際には実施途中での環境の変化などの
多くのリスク(障壁)が存在する。
そんなことは百も承知のはずの有能な日本の管理職達が、計画達成が
100%間違いない前提での計画しか策定しないのは何故だろうか?

目標の達成に対する責任感の欠如、としかい言い表せない。
原因は、上司や組織風土に起因する場合と人事評価制度に起因する場合が
あると考えるが、管理職の手抜き工事を許す風土が日本の企業に蔓延している。

いずれにせよ、「もし、・・・だったら」も計画に加えておかなければ
『想定外の問題です』という昨年来有名になった言い訳しか出てこない
ことになる。

★本当に"C(Check)"してる?

さて、今回#2の本論である"C(Check)"。
通常「月次レビュー」とか「四半期レビュー」が実施されているはずだが、
その内容に問題が大きい。

KPIや目標値を決め、その達成状況を評価し、問題がある(進捗が思わしく
ない)場合には、その対策を議論し決定するのが「レビュー会議」である。
しかし、その対策の詰め方が甘いため、前月の問題が改善無く繰り返されたり、
「対策を検討中です」という言い訳が何度も繰り返されたり、している状況を
多くの企業で見てきている。

もっとひどいケースでは、時間のないのを理由にして、
「レビュー会議」では進捗チェックのみで、
「問題の対応をヨロシク」的な任せ方をしてる場面も多い。
これでは「レビュー会議」は時間の無駄使い、やらない方がマシである。
これこそ"p-D-See"である。

「レビュー会議」には、
・シッカリ時間を確保しよう
・問題がある(進捗が思わしくない)項目の原因と対策を必ず明確にしよう
・「対策を検討中」の場合にもいつまでに決定するのか位は明確にしよう
・そのためにも実績データ(検討資料)は遅くとも前日までに提供しよう
が重要となる。
そのためにも、重要となる項目やKPIなどを計画段階で絞り込み、
数を減らしておくことが、必要となるのである。

★楽になりたいなら"P"と"C"をキッチリと

「任せる」=「丸投げ」で仕事をやらせてませんか?
「自主性」=「放任」で手を抜いていませんか?
前回#1と今回#2で述べたことをシッカリやれないなら
トップの仕事は減らない、いや自分で仕事を増やしているとも言える。

そんなトップは「組織を持つ資格は無い」と思った方が良い。

前述のように"P(Plan)"がシッカリできていれば、
問題への対応が可能となり、部下の迷いや部下からの相談が減ってくる。
また、"C(Check)"項目が減り、本当に検討しなければならない項目に
集中できることになる。

そして、結果として、
前回#1の最初に書いた「トップにしかできない項目」
4)達成シナリオの実施達成に必要な横連携(必要時には縦連携も)の保持
5)関係者の心の状態を常にチェックし必要時には早めに対応
に目が行くようになってくるのである。

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 名古屋【第39回】 9月20日(木)@<未定>クラシックの夕べ
 大 阪【第57回】 9月21日(金)@梅田.エスカイヤクラブ駅前第三ビル
 広 島【第24回】10月19日(金)〜20日(土)@立町「ラグーン」
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編集後記: 暑い熱い猛暑もそろそろ終盤? ・・・でも、まだアッツイです!!
北極海の氷が史上最速で溶けてる今年です。温暖化の加速&異常気象が叫ばれ
て??年、今後はどうなる?節電の方は、結局問題無し。原発稼働問題は何だ
ったんだろう?とか言ってるうちに過激化する領土問題。海外に対していつも
弱腰の日本、もっとハッキリと戦略的に意見を言うべきだろう!馬鹿にされ続
けて良いものか。国民も政府に馬鹿にされ続けて黙っているのもホドホドに!
総じて静かな日本。オリンピックのメダリストパレードに浮かれてて大丈夫?

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