F+S Flash
(Vol.170)

============================= CONTENTS =============================
【F+Sメンバー紹介/第141弾】
  西川 泰央 / 西川ゴム工業       <広島>
  小柴 政士 / ケイシステムズ      <東京>
  金安 照三 / K・Bワークス      <東京>
【コラム/『経営や歴史の著名人に見るBSC的考察』】  <寄稿>
  早稲田大学の入試改革の取組みに見るBSC的考察 高橋 義郎/TML
【コラム/『【経営者に贈る言葉】<第5回>』】     <寄稿>
  「智者の慮は必ず利害に雑(まじ)う」  野村 修一/NOMURAコンサルティング
【美味い店/『ワインバー「Favorita da Veronica」新規オープン』】
  『Favorita da Veronica』〜下北沢のちいさなvineria〜  氏部 辰雄
【コラム/『現場は間接部門が嫌いなのか?』】
  !解消すべき現場と研修担当部門との乖離!    西嶋 陽一/TRU
【F+S Forum/開催予定】 (最新日程はHPをご覧くさい)
  名古屋【第43回】 8月22日(木)@名駅.エスカイヤ
  大 阪【第61回】 8月23日(金)@梅田.エスカイヤ第3ビル
  東 京【第167回】9月 4日(水)@<会場未定>
======================================================================

■=== 【F+Sメンバー紹介/第141弾】

※自己紹介バックナンバーは以下のURLでご覧ください。
 http://www.tru-solutions.jp/F+S_Home.htm#『F+S Flash』

1)西川 泰央 / 西川ゴム工業      <広島>

参加初日に重吉さんとデュオでのライブをやっていただきました。
バンドを3つも掛け持ちされていて忙しいようですね。
同じ音楽を趣味にする者として、何処かで対バンライブをやりたいものです。
でも、広島と東京と離れていては実現は遠そうです(*^_^*)

<ご本人からの一言>

広島で世話役をされている福井様の紹介で今年3月のF+S広島にて初めて
参加させて頂きました西川ゴム工業(株)情報システム部の西川と
申します。昭和30年生まれの58歳です。

弊社は主に自動車のドアなどにつくウェザーストリップという防水・
防塵・遮音などの機能を有する部品を製造しております。
創業以来独立系企業として国内の全自動車メーカーとお取引頂いており、
近年は海外のオペレーションの方にも力を入れてきております。
(詳しくは弊社HPをご覧下さい) http://www.nishikawa-rbr.co.jp/

私自身についてですがこれまでほとんどICT関係のことには携わって
きてなく、海外を含め子会社での勤務を結構長くさせてもらいました
(コンピュータは恥ずかしながら大昔N88Basicを多少いじった程度です)。

ただ、近年西川ゴム本体のICT関係が気になってましたので社長の方に
CIOがどうしても要るんじゃないかという話をしたところ、
「ではあなたがやりなさい・・」みたいな変なノリで現在の役職に
昨年夏から就くことになり現在に至っております。
そんなことで、ICT関連については素人みたいなものですので、
皆さんから色々と教えて頂きたいと思っております。
いずれにしましても常日頃からアンテナを高くしてフレッシュな情報を入手し、
会社として世の中の流れに乗り遅れないようにすることは大事だと思っています。

話は変わりまして・・・「おはよ!」

・・・って何のことかと思われるでしょうが、今朝嫁さんが家族に向けて
発信していたLINEメッセージです。
私はアメリカにいる息子も含め家族4人でファミリーというグループを作って
動画含めいろんなやり取りを共有して楽しんでいます。
弊社内でも特に海外出張先なんかとの連絡にLINEが使われていることも
多いようです(ネット電話機能もあるので安くもつきますし)。

LINE以外にも似たサービスはあります。まだでしたらやってみられたら
どうでしょう? 広島の少女殺人事件でもLINEが登場して少し
イメージダウンになったかもしれませんが、普通に使えばこのLINEは
大変有用な仕組みですし。
あ、既読・未読が分かるのも地味ですけどLINEの良いところですね。

最後に趣味関連・・・

3月に初めての参加にも関わらず男性2人のDUO(イノセントビーンズ)で
厚かましくも演奏させて頂きました(世話役の福井さんも1曲参加されて
楽しくやらせてもらいました)。ただこのDUOはどっちかというと
オマケバンドでして、本来はY'z(ワイズ)というロックバンドで
相方がメインボーカル&ギター、私はドラムを担当しています。
(ついでに言うと嫁さんがKeyboard担当です)。

まだあるのですが・・・

実は私の音楽活動のメインはSingers-Kというアカペラグループです。
色々ライブ活動をしていますのでお近くの方は是非いらしてください
(ご案内はメール・フェイスブック・HPでやっております。
Singers-Kで検索してみてください。
このHPのご案内ページで3グループともにライブ情報は分かります)。
 http://homepage3.nifty.com/singers-k/

あ、それと皆さんが書かれているゴルフはほとんどやりません(汗)
長々と書きましたが今後とも宜しくお願い致します。

2)小柴 政士 / ケイシステムズ      <東京>

イメージは、優しそうな真面目人物、が小柴さんです。
話の出ているスノーボード、私はスキーは永くやっていたのですが、
どうも足下を縛られてるのがイヤで一度もチャレンジしたことがありません。

<ご本人からの一言>

皆様、有限会社ケイシステムズの小柴政士と申します。
2012年2月からゼストの伊藤社長のご紹介で参加させて頂いております。

以前の会社では技術計算系のアプリケーション開発を行っておりました。
退職後の8年は個人事業主として、その後現在の会社を設立して現在8期目
となり、サーバ設計・構築を中心に基盤系に特化して事業を行っております。
サーバサイドのハードウエアとOSにはじまり、大型ディスクストレージや
仮想化技術など、年々複雑化しております。最近はサーバ仮想化に係わる
ことが多くなってきました。システムの安定稼動を支える縁の下の力持ち
だと思っていますが、縁の下も何かと幅広くなっています。

以前の会社に入社して、「仕事は楽しくやるもんだ。新技術がどんどん
出てきて面白いだろ!」と上司から刷り込まれたことが、
私の仕事に対するスタンスのベースになっています。
さらに、「暗くなったら飲むもんだ」と教育された(ほんとか?)ため、
その教えを守り日夜努力しております。(*^_^*)

当時の上司や先輩達には、公私ともに多々教わる事があり、かけがえのない
経験を積むことが出来ました。特に「毎回なにか1つ新しいことを取り入れ
よう」との上司の指摘は、今でも心がけています。
そのため、無意識のうちに新たなネタを探すようになりました。
変化の早い業界ですから、大切なことだったと今更ながらに感じます。

私はウインタースポーツが好きで、冬はよく雪山に出かけます。
18歳まではスキーで、その後スノーボードになり随分経ちます。

日本の短い冬を楽しむために、春から秋のオフシーズンは仕事とイメージ
トレーニングに励んでいます。ゲレンデはもちろん若い人が多いですが、
年配のスキーヤーが綺麗なターン弧を描いている姿には見惚れてしまいます。
生涯スポーツとして楽しんでおられる方も少なくありません。
東京からゲレンデは遠いですが、温泉もあり、夜は一杯なんてのも欠かせま
せん。地ビールや地酒が各地に色とりどりで、心が躍ります。
真夏に時期はずれな話題になってしまい恐縮です。

昔の上司の教えのもとに暗くなったら飲む規則を守っていますので、
これからも出来る限りF+Sには参加したいと思っております。
至らぬ点も多いかと存じますが、皆様と会話させて頂ければ幸いです。
稚拙な文章にお付き合い頂き、ありがとうございました。
今後ともよろしくお願い致します。

3)金安 照三 / K・Bワークス      <東京>

F+Sの皆さんにも募金を御協力いただいた七海(ナナミ)ちゃんも
元気そうで、本当に良かったですね。
病気の百貨店のような状態から抜け出せて本当に良かったです。
ゆっくり行き(生き)ましょう!!

<ご本人からの一言>

金安照三(かねやす しょうぞう)と申します。
2001年にF+S福岡が初参加でした。
爾来、参加率はそれほどではありません。

その間に04年福岡から東京へ異動し、05年には、とある決意で独立いたし
ました。現在まで、F+Sを通じ多くの方々と交流させていただく機会に
感謝申し上げます。

また、06年初、当時の部下の娘「七海を救う会」募金に多くの方々の
ご支援を戴いたことがございました。お蔭さまで、今月末で術後7年です。
学校にも通えるようになっておると伝え聞いております。
改めて当時ご協力を頂戴した皆さま、本当にありがとうございました。
 ==> http://nanami-chan.com/

私事です。06年の独立後、若い頃からの暴飲暴食と酒・タバコ(プラス
仕事!?)が、原因で病に付き合うこととなりました。恥ずかしい限り、
深く反省しております。
皆さまも本当に自分の健康にはお気を付けくださいね。

概は06年秋に脳疾患で半身不随に始まりました。なんと悪運が強い故、
数か月で社会復帰を致しました。だが、復帰の暇もなく、更に追い討ちを
かけるように「病気のオンパレード!」、お世話になった病院は、
前述の脳外に始まり、口腔外科、皮膚科、呼吸器内・外科、循環器、咽頭、
脊椎整形、眼科といった具合となってしいました。
〔肝臓と消化器系は何故か埒外!?〕

家族や周囲の人々には、大変な迷惑を掛けてしまいました。
よって、ビジネスも11年2月には、長期闘病することとなり、
休業(廃業!)宣言し、関係先との連携・交流を中断してまいった次第です。
まことに見苦しい次第です、申し訳ございません!

以上のような遍歴から学んだことは?

1)生きていることは素晴らしい!
 幾度か三途の××まで散歩してきた故、生あることを大切にしたいという
 ことです。開き直りの人生を充実したものにしたいですね。
2)友に助けられました。
 いろいろな局面やビジネスでも、職場の仲間や友人に本当に助けていただき
 ました。今回の病気との闘いにも、とても素晴らしい医療機関や医師を
 紹介してくれたのも友人達でした。この場を借り、御礼申し上げます。
3)運が良い!
 「宝くじ」には、まったく縁がありません(次回は、当たるのでは・・・と)
 が、運が良かったのです。(そのように思わないと周りの方々に悪いよね)

以上が、ここ最近の出来事でした。

主治医達からのお許し(見はなし)もあって、ブラブラすることも申し訳ない
為、少し世の中を徘徊するようにしております。

今年初めから週数回不定期に本郷の事務所にいき、仕事を始動したております。
また、趣味は、好きな音楽(主にJazz)を聴きに最寄りのライブハウスを
渡り歩き、呑んでおります。

最後になります、相当暇にしております故、
お手伝いできることがございましたら、ご連絡をください。
最後に、8月2〜3日は郷里の越後長岡の花火を見に行って楽しんできます。
ありがとうございました。 m( _ _ )m!!

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■=== 【コラム/『経営や歴史の著名人に見るBSC的考察』】 <寄稿>

 〜〜『早稲田大学の入試改革の取り組みに見る
           バランススコアカード(BSC)的考察』〜〜

                高橋 義郎 yosiro-t@cb4.so-net.ne.jp
                 高橋マネジメント研究所(TML) 代表
                   桜美林大学大学院 特任教授

最近、大学の特任教員になったこともあり、いろいろな大学で取り組んで
いる活動の記事が目を引くことが多い。そのような中で、早稲田大学が
6月に入学センター内に入試開発オフィスを新設したという記事が、
日本経済新聞(2013年7月8日)に掲載されていた。

早稲田大学の中長期計画「ビジョン150」で示した核心戦略である
入試制度の抜本的改革の一環のことである。入試開発オフィスは学内の
入試に係る調査を実施し、『新思考入試』という新たな選抜方法を開発し、
必要に応じて入試改革に関するデータの提供や提案を行い、
戦略的入試広報も行うという。

学部毎に実施していた従来型入試と異なり、新思考入試は小規模で実験的な
選抜制度を目指すもので、早ければ年度内にも具体的な素案を示し発展させて
いく構想を持っているようだ。同オフィスは一連の目的の達成を通じて、
国内外から多様で優秀な学部・大学院の学生を能動的に獲得することを目指す。

新設の背景としては、今日の学生には、単に試験で測定可能な学力だけでは
なく、多種多様な力量や主体性の習得が求められており、大学もそうした力を
身につけるために入学時から卒業までの総合的な対応・支援が必要になってくる。

一定の学力は有しつつ、さらに主体的で能動的な意欲ある学生や特定の分野・
領域に卓越した「とがった学生」をどのように発見し獲得していくのかが
早稲田の重要な課題の一つとなりつつある。

加えて、20年後の早稲田大学や日本社会、さらにはグローバル化後の
国際的な状況そして学生像の変容を想定した場合、大学教育と入学者選抜が
現状のままで推移するとは考え難い。したがって、今後生じる学生の変容を
どのようにとらえ、「入学前の学習」「入学時の選抜」「入学後の教育改革」
を視野に入れた総合的な改革をどのように立案していくのかが、
入試開発オフィスに最も期待される機能である。

首都圏のみならず地方からの学生やアジアを中心とした留学生を受け入れた
多様性の維持するために、「めざせ!都の西北奨学金」や「早稲田大学中野
国際コミュニティプラザ」がそれらのドライバーになることだろう。

むろん、入試制度だけの改革は小手先だけのものになってはならず、
特に入学後の教育をどのように構築し、どのような学生を育てるのかという
理念があって、獲得すべき学生像とその学生を確保する入試制度が決まって
くることは言うまでもない。

また、重要なステークホルダーである各高校が進める教育実践に寄与する
ような取り組みも必要であろう。

いずれにしても、早稲田の文化・校風を求める受験生が集い、その多様な
資質・能力を通じて切磋琢磨しつつ、学内の多様な教育プログラムを通じて
「早稲田らしさ」を身につけていくことが改革の中心課題になるようだ。

そんな早稲田大学の取り組みを、バランススコアカードの「4つの視点」に
書いてみると、次のようになるのではないだろうか。読者の意見を待ちたい。

−−−−−−−−−
<価値実現の視点>
・ビジョン150の実現
・早稲田らしさの具現化
<顧客の視点>
・20年後のグローバル化後の変容に応じたアウトプットへの高い評価
・多様性を重視したステークホルダーからの評価向上
・優秀な学生の能動的獲得
<プロセス変革の視点>
・学内の多様なプログラムによる学生間での切磋琢磨
・ステークホルダーである高校との連携活動の推進
・早稲田大学中野国際コミュニティプラザや奨学金制度の活用
・新思考入試への取り組み
・各学部への入試改革に関するデータの提供
・入試開発オフィスの新設
<学習と成長の視点>
・文化・校風の理解・浸透
・理念の理解浸透と実現への意識改革
−−−−−−−−−
(参考:日本経済新聞2013年7月8日より一部引用)

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  ・日程/会場: (コード:RMP/1日通学/いずれも9:30〜17:00)
   2013年8月23日(金):大阪(グローバルテクノ大阪研修所)
   2013年8月30日(金):東京(グローバルテクノ中野研修所)
   2013年12月5日(木):東京(グローバルテクノ中野研修所)
  ・講師:高橋 義郎  高橋マネジメント研究所 代表、
    桜美林大学大学院特任教授(経営学研究科国際標準化研究領域)
  ・特典:「ISO補足指針/ISO22301:2012とISO9001/ISO14001との対比表」
      を受講者全員に進呈いたします。
  ・受講料:25,200円(税込)、修了者割引及び紹介者割引あり
  ・問合先:(株)グローバルテクノ 研修部:TEL:03-3319-9010
  ・参加申込: http://www.gtc.co.jp/semn/other_iso/rmp.html
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■=== 【コラム/『【経営者に贈る言葉】<第5回>』】

                 野村 修一 snomura501@hotmail.co.jp
                NOMURAコンサルティング 代表
  
  〜 智者の慮は必ず利害に雑(まじ)う 〜

◆今月の言葉:
  『智者(ちしゃ)の慮(りょ)は必ず利害に雑(まじ)う』(孫子/九変篇)

これは、智者は必ず、利益と損失の両面から物事を考えるの意。
「智は禍を免るるを貴(とうと)ぶ」(三国志)とあるように、
智は人生の修羅場を生き抜くためにも必要である。
智がなければ身の破滅を防ぐこともできないし、組織の生き残りを図ること
もできない。
経営者を智者に置き換えれば、どんな判断を下す時でも、
プラス、マイナスの両面から考え、又楽天的な中にも悲観的な事を、
悲観的な中にも楽天的な事を併せ持つことの重要性を説いている。

◆今月のテーマ:再生する会社の秘訣(1)

日本の中小企業約420万社の内、6割以上が赤字と言われている。
特にデフレ状況が続くなか、10年以上売り上げが低迷、又は赤字基調から
抜け出せず、倒産又はもがき苦しんでいる企業が山ほどある。
一方、長期にわたり売上を伸ばし続けている企業、売上高経常利益率10%
以上を維持している企業もたくさんある。

同じ中小企業でありながら、そんな違いが出る原因がどこにあるかを探る
ことを狙いとして、今回から再生する会社をご紹介したい。

<M社: 特殊電子部品製造、従業員40名、創業1982年>
 ・電子部品メーカM社:戸田社長、高野経理部長(元大手経理担当)
 ・大手化学メーカS社:山元本部長、
 ・経営コンサル:   大石(元S社部長)
 ・その他:      J信用金庫、弁護士

1)創業

M社は開発好きの戸田社長が1982年に始めた特殊電子部品の製造会社。
研究開始から10年をかけ世界初の特殊機器の製品化に成功、早々に
大手企業からの引き合いが殺到。以降、「ずば抜けて耐久性が高い」こと
から車載で扱われるようになり、自動車の電子化の波に乗って順調に
売り上げを伸ばした。

1988年には大手化学メーカS社がM社の技術力に着目、取引が始まった。
戸田社長のものづくりに対する深い愛情と、取引先を決して裏切らない
確実な仕事ぶりが評価され、S社の一部事業を譲渡されるまでの深い関係に
なった。

2)業績悪化の兆し

然し、1993年に過去最高の売上高5億3000万円を出したが、
円高の影響で輸出割合の多い得意先から製品の値下げ圧力があったため、
創業以来初の赤字となった。

更に、1990年に地元のJ信用金庫からの勧めもあり、近くの工業団地に
工場と研究所を立てるのに銀行から借り入れをした。戸田社長は最初の
開発に自信を深め、その後の開発にも手元資金と借入金をつぎ込んで
開発したが、成功には至らず2001年には借入金は6億円に膨らみ、
受注の落ち込みに歯止めがかからなかった。

3)ある人物の登場

そんな時に、地元の名士から大手企業で経理を10年やっていたという
高野を紹介され、自社には経理に詳しい者がいないことから経理部長として
の入社希望を承諾した。その後、研究者気質の戸田社長は会社の運用一切を
高野に任せたことが災いとなった。

開業以来付き合ってきた会計事務所から高野が以前、世話になったという
会計事務所への契約変更の勧めにも承諾させられた。又、売り上げの
落ち込みとともに、信用金庫から長期設備資金借入の約定返済の履行が
困難になってきた頃、高野が知り合いの弁護士を連れてきた。

高野はこの弁護士とともに民事再生を勧めてきたが、戸田社長は相談できる
相手がいなかったこともあり、受け入れざるを得なかった。
この後、高野経理部長は自己都合で退社した。

4)金融機関、従業員への説明

まず、取引銀行4社には民事再生申請の旨を告知したが、その内の借入の
半分以上を占めるJ信用金庫はなかなか同意に応じてくれなかった。J
信用金庫の担当課長は、「貴社が民事再生を申し立てたら、大手のS社が
取引を継続してくれませんよ」の一点張りであった。その後、従業員に
民事再生を申請したこと、更に従業員は半分の20人に減らさざるを得ない
ことを伝えると、永年連れ添ってきた従業員、及び家族から強い非難を浴びた。
戸田社長はただ、頭を下げるしかなかった。

5)救世主の出現

1988年、S社の大石部長は不採算事業を請け負うてくれる外注先を探し
ていた。技術部門からの推薦を受けた山元課長とともに東北の無名のメーカー
を尋ねた。そこで掘立小屋のような建物から出てきたのは作業服姿の戸田社長
であった。

事業内容を説明すると目をきらきら光らせて製品設計図を見つめる戸田社長の
姿に大石部長と山元課長はこの男なら任せられると確信を持った。
製品の量産化には多少時間を要したが、一旦軌道に乗ると性能はS社並みとな
り大石部長と山元課長は舌を巻いた。

この後、大石部長はS社を退社、今は複数の顧問先を抱える経営コンサルに
転身していた。山元課長は既に本部長になっていたが、戸田社長との信頼の絆
は以前にも増して強かった。今回も戸田社長から連絡を受けた山元本部長は、
自らJ信用金庫に出向き、M社との取引継続を伝えた。その甲斐があって、
J信用金庫も民事再生に同意せざるを得なくなった。更に、大石コンサルに
M社の経営再建を依頼したことにより、M社は徐々に立ち直りを見せて来た。

6)再生の理由

研究好きな戸田社長は経営者としては不向きな面はあったが、顧客に対する
誠実な姿勢が結果的に彼を救ったと言える。それは二人の姿勢に表れている。

まず、山元本部長が戸田社長の信頼に応え、自らJ信用金庫に出向き、
取引継続を確約したこと、その後もM社のフォローを続けたこと。
又、元S社の先輩である大石コンサルはM社の残る従業員の一人一人と対話を
行い、不安を鎮めるとともに自主的な商品開発風土を作り出したことなど。

この二人の存在なくしてM社の復活はなかったが、これも戸田社長が我欲に
走らず、顧客の信頼に応えてきた当初からの「忘(もう)己(こ)利他」の
姿勢が何よりもM社再生の理由であったと言える。

以上です。次回も「再生する会社」をご紹介します。

◆おわりに

会社倒産の背景にはいろいろなドラマがある。
久しぶりに会った元経営者K氏は6ケ月前に会社破産したが、新会社設立に
向け以前の取引先と打合せに行くと明るい口調。他方、噂で聞いた元経営者
S氏は、1年前に倒産、家族と離散、現在行方知れずとのこと。

経営者が再起できる唯一の条件は、家族、従業員、取引先からの応援が
得られることである。そのためには早めの決断を行い、関係者を巻き添えに
しない行動を取るべきである。

最後までお読みいただき有難うございました。
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■=== 【美味い店/『ワインバー「Favorita da Veronica」新規オープン』】

F+S重鎮・氏部さんの息子さんが下北沢にイタリアン・ワインバーを開店
されましたので、皆さんにお知らせいたします。

最近の流行なのか、私の地元・都立大学でも新規開店のワインバーが多いです。

親父の健康のことを考えてか!全面禁煙!のようですよ。(*^_^*)

−−−−−−−−−−−−−

息子夫妻が小さなイタリアンを6月16日より下北沢にオープンしました。

10年程前に2人で東京に出てきて、色んな店でそれなりの修行を積んでの
オープンです。店創りは、ソムリエの資格を持っている嫁の方にあったようで、
息子の方はフィレンツエを中心とした料理作りに専念しております。

一度、お立ち寄り頂き、皆さんの屈託のないご意見を頂ければ幸いです。
なにせカウンター6席にテーブル1つの小さい店ですので、
事前に席が空いてるかの確認をしていただく方が無難です。
よろしくお願い致します。親馬鹿ですいません。
                      氏部 辰雄 / クオリカ

★☆★『Favorita da Veronica』〜下北沢のちいさなvineria〜 ★☆★

 住所:東京都世田谷区北沢3-30-3 北沢T・Tビル 2階
 TEL: 03-5738-2092
 営業:12:00〜00:00 (現在不定休ですカレンダーで御確認を)

 下北沢駅の北口から、歩いて5〜6分です。
 下北沢一番街商店街にある8席ほどの小さな小さなイタリアワインバー
 こだわりのイタリア料理と厳選ワインをご用意しております
 お飲物とお食事の組み合わせなど、お気軽にご相談ください。
 また、店内のインテリアやディスプレイからちょっとした刺激を
 感じ取っていただければ嬉しいです。

 HP:  http://r.goope.jp/favorita
 ブログ: http://ameblo.jp/vineria-favorita/

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■=== 【コラム/『現場は間接部門が嫌いなのか?』】

                        西嶋 陽一/TRU
                     ynishijima@TRU-Solutions.jp

   〜 !解消すべき現場と研修担当部門との乖離! 〜

「人材育成」と聞いてイメージするものが、
現場と人事や研修担当部門で違っているかもしれない。

★「人材育成」と「部下指導」は違う?

多くの現場の管理監督者が、現場では「人材育成」はしていない、と思っている。
もちろん、現場で上司がプロジェクトに関わったり、営業に同行したり、
面談や指導をしているし、その結果として、部下の能力が向上している。
つまり、「人材育成」が日常的に行われているわけです。

しかし、彼らにしてみれば、それは「部下指導」であって「人材育成」ではなく、
「人材育成」は人事や研修担当部門がやることだと考えている。
私から見れば、「部下指導」も「人材育成」も同じことなのに、あえて言葉を
使い分けているのです。
このことから、現場は「人材育成」は研修などで知識を付与することで、
実践に役立つものは指導を通してしかできないと考えているのかもしれない、
と思います。

では、それぞれはどう思っているのだろうか?

<現場側の管理職の人達>
・現場のことを分かっていない、
・現場のニーズにあった教育や研修を提供してくれない
オレ達は忙しい、間接部門がもっと責任を持って人材育成に取り組むべきだ!

に対して、人事や研修担当部門の人達は、
<人事・研修部門の人達>
・目先のことばかりで中長期的視点に立った人材育成に取り組まない
・教育研修に積極的でない(時間を割かない/我々に任せっぱなし)
現場が協力的に動いてくれなきゃ成果は出ないと分かってるはずなのに!
と思っている。

そして、双方を束ね事業目標達成のために支援する立場の経営層も、
<経営層の人達>
・人材育成こそ企業基盤の最重要項目だ
 中長期的な目標達成のため人材育成にもシッカリ取り組んでくれ
・短期的な視点ばかりでなく将来への人的投資も積極的にやるように!
と言いながら、結果はまだか?、とスグ要求する。

★「人材育成」は戦略的に!

現場は、せいぜい3〜6ヶ月先しか目が行かない。
だからこそ、前メールでも述べた「戦略的」に実施することが必要なのです。

つまり、短期的な視点も重要だが、会社の中長期事業戦略に沿って、
人材の育成に取り組む必要があるのです。社会が変わる、市場が変わる、
会社が変わる。先を見た人材の育成が必要な訳です。

現場は、現在の業務をつつがなく完成させながら、次ステップのための準備を
シッカリと実施しなければならない。この両方の仕事が現場管理監督者の責務
であると充分認識させる必要があるわけです。

いま役立つ人材と将来役立つ人材の質は異なります。
一朝一夕に人材は育たない、だからこそ現場と人材開発部門が協力して
将来の現場を背負ってくれる人材を育てる努力が必要です。

コレが「人材育成は戦略的に」と言っている理由なのです。

★研修をやりっ放しの理由

研修で学んだことを現場で実践させないことが多いのには2つの理由がある。

1)上司達が研修内容を知らないか、研修後の現場側の役割を認識していない
2)フォローアップを含めて人事や研修担当部門でやるべきだと思っている

「人材育成」は研修場面だけで行うのではなく、現場で実践を通して学んだり、
機会を作ることでも行える。そのためにも部門の垣根を越えた横断的な
ネットワークを構築し、組織全体で業績にコミットすることが重要。

そのためには、人事や研修担当部門が現場の管理職達とのハイブリッドな関係
(協力関係)を構築し、研修の前後を通じて研修で学んだことが実践され
経営や現場が期待する成果(=最終的には業績向上)に繋がるような
指導や支援を現場側で実施するようにしなければならない。

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◆開催予定:  <最新情報はHPでご確認ください>

 東 京【第167回】9月 4日(水)@<会場未定>
 名古屋【第43回】 8月22日(木)@名駅.エスカイヤ
 大 阪【第61回】 8月23日(金)@梅田.エスカイヤ第3ビル
 広 島【第26回】10月18日(金)〜19日(土)@<会場未定>
 福 岡【第34回】 ?月??日(?)@<会場未定>

◆開催実績:

 <7月の開催はありませんでした>

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編集後記: 今年の夏も異常気象の話題に事欠かない。猛暑に豪雨に雷に竜巻
加えて、相変わらずの地震。異常気象もココまで来ると生活の基盤を根本から
考え直さねばならないだろう。日本沈没も現実的になってきてるのかも?さて、
先週末の隅田川の花火大会が突然の雷雨で中止となってしまいましたが、夏の
風物詩「花火」。一度は行ってみたい尺玉で有名な「小千谷」の花火大会。今年は
8月24日(土)の開催のようです。ところで、話が全く飛んでしまいますが、
何処の「素麺(そうめん)」が一番好きですか?楽天での売上トップは「揖保の糸」
のようですが、私は「三輪そうめん」です。夏は絶対「そうめん」です。「冷や麦」
ではなく「稲庭うどん」でもなく「そうめん」です!それと、流しそうめんはアチ
コチにありますが、やはり「貴船」ですね。何人かで取り合うのが子供の頃たい
へん楽しかったのを良く覚えています。縁側でスイカにそうめん。昭和です。

※40度も!最悪の猛暑に備えよ 超異常気象がやってきた (週刊現代)
  http://gendai.ismedia.jp/articles/-/36292
※「小千谷」の花火大会、
  http://hanabi.walkerplus.com/detail/ar0415e00060/
※「素麺(そうめん)」の歴史
  http://www.nakagawaseimen.co.jp/mennituite10.htm
※流しそうめん:京都貴船 料理旅館ひろ文
  http://hirobun.co.jp/menu/

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    ※当社の研修の特徴
      1)全て・・・考えるワークショップ型
      2)全て・・・気付きを促す自己変革型
      3)全て・・・実践に即結びつくコミットメント型
      4)全て・・・小難しい理論排除のシンプル型
    ※1社研修を御希望の場合は当社へお問い合わせ下さい。
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