F+S Flash
(Vol.224)

============================= CONTENTS =============================
【F+Sメンバー紹介/第187弾】
  田中 三義 / ノイアンドコンピューティング <広島>
  市谷 博文  (香川県丸亀市からの御参加です)<東京>
【コラム/『ビッグデータと人工知能(AI)』<#4>】 <寄稿>
  注目される「RPA(Robotic Process Automation)」  織田 敬三
【コラム/『ブランディングの時代』<#30>】    <寄稿>
  日産の新型リーフは、EVのあるべき姿か?     繁 浩太郎
【コラム/『暮らしの歳時記』<#1>】        <寄稿>
  神無月(10月) 秋のはじまり 24節気って?   神門 善三郎
【コラム/『隠居のたわごと・・・徒然なるままに』】    <寄稿>
  外国語会話と身勝手な聴覚のはなし         公江 義隆
【F+S Forum/開催予定】 (最新日程はHPをご覧くさい)
  東 京【第192回】10月18日(水)@下北沢「みうら」
  広 島【第42回】 12月1日(金)〜2日(土)@未定
  東 京【第193回】12月20日(水)@赤坂「エルカミーノ」
======================================================================

  ★☆★ 各地の新規メンバー勧誘を是非ともお願いします ★☆★
  (F+S紹介==> http://www.tru-solutions.jp/F+S_Forum.htm)
    直近日程に参加できなくとも今後の御案内が可能な方へは
  今後の開催案内をお送りいたしますので事務局まで御連絡ください。

■=== 【F+Sメンバー紹介/第187弾】

※自己紹介バックナンバーは以下のURLでご覧ください。
  ==> http://www.tru-solutions.jp/F+S_Home.htm#flash
 「自己紹介」や「近況報告」をして頂ける方を常に募集しています!。

1) 田中 三義 / ノイアンドコンピューティング   <広島>

facebookで!還暦だあ!と騒いで皆に祝ってもらってるのを見て
近況紹介をお願いしました。
「FlexCRM」は機能も充実し完成度もだいぶ上がってきました(#^.^#)

<ご本人からの一言> 

みなさま、こんにちは。ノイアンドコンピューティングの田中です。

前回は2011年に自己紹介ということで近況報告を寄稿しました。
F+S広島への参加も2010年の初参加以来7年目に突入しています。
月日の経つのも早く、その時生まれた孫がもう小学1年生です。
歳を取りますよね〜、と言うことで私自身は今年めでたく還暦を迎えました。

ところで還暦という言葉の響きはジジィとしか聞こえないのは気のせい
でしょうか。このまま楽隠居で悠々自適に孫の面倒でも見ながら余生を
暮らす・・・なんて想像すらできません。
現実はそんな余裕もなく厳しいですね。

で、いまは冒頭の会社(ノイアンドコンピューティング)に居ます。
会社の規定では、60歳になると自動的に退職扱になるので、
9月から再雇用で契約しています。
当社は昨年末に合人社グループになり、オフィスも合人社と同じビルに移転
しました。親会社の合人社ですが、マンション管理を主たる業務としており、
全国で約4000棟を管理しています。

1棟あたりの平均世帯数が約50世帯らしいので約20万世帯の管理業務を
行っています。またWendy(ウェンディ)というフリーペーパーを
毎月105万部発行しています。
マンションにお住まいでしたら見たことがあるかもしれませんね。

さて、当社の業務ですが、合人社の社内システム全般の改修、管理等と
「FlexCRM」というCRM/SFAのクラウドサービスの開発を行っています。
私は主に後者をやっています。

このCRM/SFAというジャンルのお客様(引き合い)は首都圏がメインに
なりますので、最近は月2回程度のペースで東京へ出張しています。
以前は単身で東京に住んでいましたが、改めて感じることは、
東京の人の多さと終わりそうにない工事による街の変化ですね。
東京のオフィスが渋谷にあるので特に凄まじいものを感じます。

さて「FlexCRM」ですが、クラウドサービスとして昨年4月にリリースしました。
当初は手探りの状態でスタートしたサービスですが、昨今の働き方改革や
個人情報保護の時流に乗り、企業にとって重要な情報の管理に欠かせない
ツールになると確信しています。

顧客情報の一元化や営業情報の見える化、業務の効率化に関して少しでも
不安や課題があればぜひお声がけください。詳しくはこちらまで。
  ==>「FlexCRM」  https://flexcrm.jp/

また、プライベートでは変わらずゴルフ三昧でして、
毎月「月いちコンペ」を主催しています。
もう6年目に突入し11月で70回を迎えることになりました。
毎月ゴルフ場を変え、4〜5組で開催しています。
ゴルフ好きの方でしたらどなたでもご参加いただけますので、
是非一緒にプレイしましょう。
お申込みはコチラから ==>  https://flexcrm.jp/f/wxZH9HQs/
             ※「FlexCRM」のウェブフォーム機能で作成

これからも仕事もゴルフも生涯現役で頑張りたいと思いますので
引き続きよろしくお願いいたします。

2) 市谷 博文   (香川県丸亀市からの御参加です) <東京>

私は「5つ葉のクローバー」をいただきました。
4つ葉は、「誠実・希望・愛・幸運」の4つの意味が込められてるそうです。
5つ葉は、「経済的繁栄」「財運」という花言葉で、
「愛・希望・健康・知恵・財運」の5つの意味があるのだそう。
ウ〜ん!? 私には縁が無いなあ・・・(:_;)

<ご本人からの一言>  

「4つ葉のクローバー」持参でF+S東京に再登場 71歳の 自己紹介 

卒業式直前に就職辞退をし、新宿職安横のファブレス企業に1年限りの約束で
住込勤務修行で日々実業。
政治絡みのお誘いもあり選挙応援で知遇を得た弁護士事務所にも短期在籍、
議員志向も秘め帰郷。
担任教授が金は無いから餞別は枝豆やとレインボー街で見送られ、
夜汽車で今日まで付合う友人が出現。

1971創業:高松の籠池で事務所開設。
販売店からの退職餞別やファブレス企業の工場主から棚卸除外品の
格安お祝いを頂き商売が動き弾め、満期退社の社長紹介の親戚に挨拶に行くと
”会社にしとけ”と資本金が振込され証明書も作れ、東大医の友人に紹介された
義兄税理士も株主にして株式法人設立でき、安心してよく働きました。 

父親の早死にもあり、さらに29歳の金無しでも3階建新築し家賃と
通勤時間回避でき七年で完済。
3周 36歳 結婚 体育館のステージ下の備品格納装置の拡販や
大手高松支店から情報を頂ける展開に。
4周 48歳 基板実装の自動機工程に立入る機会があり、ラインのチョコ停止
難題解決や消耗品コスト・搬送など課題の改善に貢献し、家電各社の全国工場へ
営業と共にCNC機械設備の導入増設、
やがて円高時代と共に孤独な海外営業もスタートさせ、ISO認証機関社長に
相談に行くと研修で自社の事は自分で後にして,中小企業向けISOコンサルに
ならないかと誘われ時間は同じと開始。
5周 60歳 今日の電機業界衰退と共に、億を超える不要CNC機械設備の
保有も看板としてコンサルを継続させ学友から紹介のIT企業の上場準備の
営業展開に毎月1w半年上京の折、西嶋さんとご縁が出来、皆様と懇親や
Golfの機会を頂きコミュニケーション出来ることに進展できました。 

日産新子安・東京中日新聞等で情報指示.量産アルバイト体験と手先は元より
器用で改善や創意工夫の分野から技術系商社と各種製造実績を踏まえて
一流制御職人・プロ技術者と交流して中国移管 自動車向け廃番旧機種の
再生産が出来ない制御機器メーカーの社内規定の壁をカバーするData技術の
手柄もありましたが、ここでは書切れない不景気の谷間の難題を綱渡りで
歩んで変化してきました。

6周期終わりの71歳の現在 
今回のF+S東京出席も創業来の仕入先メーカー社主の社葬出席を前訪問し、
併せ懐かしの再会ですが、トップ企業の新設ラインへの技術提案で稼動成功
した自社技術品の供給業者責任を遣り遂げ辿り着くであろう東京五輪まで
指差してこれは!と自慢げに説明できるかも?とプライド保持に努めています。 

7周期 未踏へ準備開始 
インドBengaluruに12年振り3度目の訪問は、日本の外でのスマホ活用の
発展にまず驚かされDigital製版、多言語変換、グラフィック・写真編集で
世界の権威ある名門の顧客を持ちIndiaオフショア開発企業の3D services,
VR-AR-MRのオフショア&ジョイントの国内向け提案進行中。
     
涙もろく抽斗入替れば所在不明の日常となりましたが、何よりも手堅く
年金という幻想に惑わされず
 心穏やかに  =  運命へ 儚さ覚悟して  夢挑め!
 家族のために =  隣人の 危機から学び  叡智出せ!
 歳とともに  =  人生は かねではないが 出るばかり! .  
満99歳の母と妻を子供達の居る東京、福岡へ連れ出せるMURANO PNZ51を
身体能力で乗続けること。
Golfは辞退しても、自然に触れ4つ葉・5つ葉クローバーを収集し少しでも
多くの方に手渡せることを心して、皆様ご健康でこんな生き様のオッサンの
名刺交換の機会が在るよう願っております。  
四紙購読20年の新聞は50歳から読みません。  

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  問題は、目的と解決・改善への意志のあるところでのみ課題となる
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■=== 【コラム/『ビッグデータと人工知能(AI)』<#4>】 <寄稿>

                 織田 敬三/織田DMコンサルティング
                    odakeizo.ima4@gmail.com
        http://www.tru-solutions.jp/TRU_Consultants_00_Oda.pdf

   〜 注目される「RPA(Robotic Process Automation)」 〜

前回は、最近様々な場面で話題になっている「IoT(Internet of Things)」と
「ビッグデータ」、「人工知能(AI)」の関係について説明しました

今回は、「企業経営の人手不足を解消する最強ツール」と言われている
「RPA(Robotic Process Automation)」が、AIやビッグデータと連携して、
どのようにビジネスに「価値」を与えるかについて説明します。

★「AI」により仕事が無くなる?

オックスフォード大学のマイケル・オズボーン准教授は、2013年に論文
「雇用の未来」の中で、今後10年から20年のうちに人間が行う仕事の
半分近くがコンピュータ(AI)に代替されると発表しました。
このため、「自分の仕事がなくなるのでは?」、「リストラが増大するのでは?」
といった心配が増えています。

一方我国では、2060年には、国民の約2.5人に1人が65歳以上の高齢者になる
という、世界でも類を見ない超高齢化社会を控えています。
総人口は減少の一途を辿り、労働力の中核を成す15歳以上65歳未満の
生産年齢人口も1990年代をピークに減少傾向が続いています。
労働力の減少による日本経済に与えるインパクトをできる限り軽減するために、
早期に生産年齢人口をカバーしなければなりません。

このような状況を受け、RPA(Robotic Process Automation)や仮想知的労働者
(Digital Labor)やといった概念が注目され始めました。
 
★「RPA(Robotic Process Automation)」とは?

RPAとは、ロボットによる業務自動化の取り組みを表す言葉であり、仮想知的
労働者(Digital Labor)とも言われています。人間の知能をコンピューター上
で再現しようとするAIや、反復によって学習する「機械学習」といった技術を
用いて、主にバックオフィスにおけるホワイトカラー業務の代行を担います。

人間が行う業務の処理手順を操作画面上から登録しておくだけで、
ソフトウェアやブラウザ、クラウドなどさまざまなアプリケーションを
横断して処理を自動的に実行します。RPAの特徴の一つに「既存システムに
手を入れないで業務を効率化することができる」があります。

RPAツールを活用すれば、ルールベースで動作するデジタルロボットが
GUI(PC上の画面)を自動操作し、定型業務を効率化させることが可能です。
例えば、複数システムから収集したデータを連携させ、分析結果を自動で
他のシステムに登録する処理や、エクセルなどのOffice文書に情報を書き込む
処理を全て機械化できます。
 
★「RPA」と業務のアウトソーシングによる効率化と何が違うのか?

労働力不足を補う手段として、派遣やオフショアのBPO(ビジネス・プロセス
・アウトソーシング)が従来から広く普及しています。
しかし、派遣やBPOは人の手によるものである以上、ようやく業務を覚えて
もらったところでスタッフが退職したり、引き継ぎがうまくいかず何度も
同じことを指導しなければならなくなったりと、コストに相応する品質や
サービスレベルが維持できないケースが少なくありません。
また、必要な知識と手順が多い上に、正確性が必要な業務をアウトソーシング
する場合には二重三重のチェックが不可欠であり、人件費とリードタイムが
かさむ点も課題でした。

RPAと派遣やBPOとの最も大きな違いは、品質を維持したまま業務に必要な時間を
大幅に削減できる上、24時間365日働き続けることが可能で、退職リスクがない
という点にありあます。
 
★「RPA」は「AI」と何が違うのか?

ロボットによる業務自動化には、指示された通り忠実に動くRPAクラス1から、
指示を踏まえ自ら考えて動くRPAクラス2とRPAクラス3があり、
そのうちRPAクラス2とRPAクラス3が機械学習、デープラーニングによる
自律型AIにあたります。
したがって、概念としてはRPAの中にAIが含まれているといえます。

例えば、将棋やオセロなど定められた手数の中で考えうる戦略パターンを
何千通りとインプットした上で動かしているロボットはRPAクラス1であり、
囲碁のように盤面を見て過去の対戦を参照しつつ、次の一手を考えて判断する
ロボットであればRPAクラス2かクラス3にあたります。
 
★「日本型RPA」の進化

アメリカでは多様な人種や文化の中で業務の標準化が進められてきたため、
標準化された人間の作業をAIが学んでいくRPAの導入が進んでいます。
またヨーロッパでは多くの国や言語があり、さまざまなシステムが混在して
いるためERP(Enterprise Resources Planning=基幹系情報システム)的な
発想のシステム統合が重視され、IT寄りのRPAが主流となっています。
日本では「人の属人的な作業を代行する」という目的でデジタルレイバーが
活用され始めています。

日本の製造業が戦後成長できたのは、人間と機械の間にFA(Factory
Automation)という「人の作業を代行する層」を構築できたからです。
例えば、人間と機械だけでは車を1台製造するのに1週間かかるけれど、
FAが加わることで1時間で作れるようになります。
つまり、リードタイムと原価を圧縮し、品質を最大化できるわけです。

工場のような直接部門ではこのような3層構造はすでに一般的ですが、
間接部門ではいまだに人間とITの2層のままという場合が多くなります。
人間とITの間に「人間の作業を代行する層」としてデジタルレイバーが
加われば、全業種、全業務で付加価値を生み出すことができます。
 
★生産性向上を実現する「RPA」

安倍政権が成長戦略の柱と位置づける「働き方改革」の目的の1つが
「生産性の向上」です。働き方改革の関連法案は、衆院解散により
国会審議が遅れる可能性が出てきましたが、生産性の向上を実現するうえで
有望視されている技術がRPAです。

例えば、日本生命保険は、従業員の生産性向上や商品開発力の強化に向けて
RPAの全社導入を拡大しています。
既に適用業務の事務作業を5倍に高速化することを実現し、定型業務の
効率化は実証済みです。さらに事務作業そのものを減らし、機動的な経営の
土台を築くことを目標にしています。

また、三菱東京UFJ銀行は、2014年春にRPAに着目し、既に約20種類の
事務処理にRPAをパイロット適用する実績を持っており、2015年中に
8000時間分の事務処理作業を削減する成果を得ています。
 
★今回は、「企業経営の人手不足を解消する最強ツール」と言われている
「RPA(Robotic Process Automation)」が、人工知能(AI)やビッグデータと
連携して、どのようにビジネスに「価値」を与えるかについて説明しました。

次回は、皆さんの身近にある「翻訳」がAIやビッグデータと連携して
どのように進化しているかについて説明します。
                            ・・・つづく

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■=== 【コラム/『ブランディングの時代』<#30>】   <寄稿>

                    繁 浩太郎/オフィスSHIGE
                     sharp5beat@gmAIl.com
                  ※もとHONDA RAD(商品統括責任者)
                  現在は、モータージャーナリストや
                   ブランドコンサルとして活躍中

    〜 日産の新型リーフは、EVのあるべき姿か? 〜

日産の新型リーフが発表されました。
昨日の週刊ダイヤモンドに「日産が新型リーフ販売目標の「数字」を明確に
しない事情」という記事がありました。
その中で、発表会時に日産自動車の星野朝子専務執行役員は
「これまでリーフ購入を控えていた方の不安は払拭された」と言ったそうです。

つまり、今までリーフには3つの大きな課題があって、
それを今回の新型では払拭したということらしいです。
3つとは「航続距離」、「充電スタンドの数」、「価格」です。

これは、星野朝子専務執行役員にとっては言わざるを得ないということかも
しれませんが、非常に楽観的コメントというか、
私には「これまでリーフ購入を控えていた方の不安は払拭された」という
のは少し言い過ぎで、また的外れではないかと思いました。

つまり、まず現行リーフブランドは、計画販売台数の大幅未達成でも
わかるように、一部のユーザーにしか購入されず、
リーフブランドとしては、浮かび上がらない水面下の状況にあります。

そんな中で、今回の新型は起死回生となり、浮かび上がるには、
ガソリン車を鏡におくのでなく、EVとしての新しい異なる発想で
余程のコトを行わない限り難しいと思うのです。

言い訳としては、「リーフ購入を控えていた方の不安」であって、
多くのユーザーを相手に言ったものではないとなるのかもしれませんが、
これはこれでコミュニケーションとしては寂しいものです。

初代のリーフを、多くのユーザーにとってEVを使えるインフラも性能も
無いまま発売したことのEVブランドへのネガティブ影響は大きいと思います。

つまり、最初のリーフユーザーはいわゆる先行層で、トレンドリーダーとも
呼ばれる人たちだったとおもうのです。
その人達は、いざ買って乗ってみると電欠不安に苦しみ、バッテリー劣化する
人もいて、また買い替えたいと下取りにだすと安かったり、勿論中には
リーフを満喫した人も多いこととは思いますが・・・、
多くの初代リーフユーザーは多かれ少なかれリーフに不満というか
期待はずれなとこがあったと思います。
これが無かったら、もっと販売台数は上がっていたと思うのです。

環境対策になるという正義の御旗を掲げたEVですが、走行中は確かにCO2を
出しませんが、本当に環境を考えた発電から廃棄まで、地球に有害なものを
できるだけ出さない、というコンセプトが貫かれているとは言えません。
日本は、様々な理由はあるにせよ、火力発電のまっただなかです。
それは、政府の問題と他人事にしても、結局はEVの環境にいいという御旗が
ないということになります。

環境対策を正義の御旗とするEVなら、商品開発だけでは不足ということです。
水平的に、インフラから国のエネルギー施策までとりこまないとダメなのです。

今回の新型リーフですが、航続距離400kmと頑張ったのですが、
地に落ちたブランドを復活させるのには「改良レベル」に過ぎず、
ユーザー的にはリーフを見直すとまではなかなかいきにくいのではと思います。

皆さんも、「航続距離」が1.4倍の400kmになったと聞いて、
「それなら安心」と思えるでしょうか?

確かに、造り手側からすると大変な技術やコストを投入しているでしょうから、
「ここまで来た」感はあるでしょうが、ユーザーにそれは関係ないと思います。
例えば、最初は400kmでも、一年後に350kmになって、
その後また・・・では元も子もないので、どれくらいのバッテリー劣化カーブに
なったとか、もう少し改良内容を具体的にユーザーに投げかけることが
できないと、「不安の払拭」には至らないのではないでしょうか。

また、価格は安くなって315万円らしく、でも決して廉価ではなく、
また国からの補助金で270万円位になるらしいですが、
補助金の原資はご存知のように税金ですからね。

270万で、数年後ガソリン車と同じような下取り価格がつくなら良い
ですが、EVの場合はその使用状況などによりクルマの個体差が大きく出る
場合がありますが、それをどう見極めるか?
これも、「不安の払拭」には大切ではないでしょうか?

スタンドの数を記事は「充電インフラについても、
10年に全国で360基だった急速充電器が、現在は、7,000基以上に増え、
初代発売時より格段に充実している」と書いていまして
それはその通りと思いますが、対するガソリンスタンドは2013年時点で、
25,690箇所というデータがあります。
最近ガソリンスタンドの数は少し減ったようですが、それでも出かけ先で
ガス欠になりそうになっても、飛び込めるスタンドはあり、5分もあれば
また満タンに出来るわけです。

「チョット、バッテリーが減ったから充電スタンドに寄るか」というほどの
充電スタンドの数はなく、長距離などの場合は予めどの辺りで充電するかは、
目論んで置く必要がまだあるのではないでしょうか。

しかも、80%の充電に40分程度かかることもあり、まだまだガソリンを
入れるような簡単な事ではありません。
また、極寒冷地でのバッテリー性能の課題などもあります。

このように、まだまだEVはガソリン車並みにはいかないのです。

なのに、新型リーフの形も旧型以上にあくまでもガソリン車と同じデザインで、
このあたりもユーザーにEV独特の使い方を強いるなら、
本来は考えてなくてはいけないことと思います。
逆に言うと、ガソリン車並みデザイン、しかもかなり一般的なデザインにした
ということは、フォロワー層までをターゲットユーザーにおいているのでは
ないかと思われ、そこには販売台数増を目論んでいると思われます。

つまり、日産自動車は今回の新型リーフこそ、EVの不安を払拭できたから、
販売台数は伸びると本当に考えているのかもしれません。
(多分、後述の中国市場を中心に考えているものと思いますが)

現在、ニュースなどでカーメーカーのEVへの舵取りを伝えるものが多い
ですが、これは大きなマーケットの中国が自国の将来=エネルギー政策を
考える上で、石油は既に輸入にたよる形になっていますから、
それを打開したいと原子力発電に切り替えて同時に自動車産業もEV化
すれば、携帯のように世界に打ってでられそうだという、自国の発展を
考えた結果EV化に舵を切り始めたと言われる方も多いです。
つまり、EV商品ありきでなく国の政策からひもづいたEVということです。
多分バッテリー開発も国を上げてやっているでしょう。

勿論、新型リーフはそういう中国市場をメインに考えているものと思います。
中国の中で高級EVブランドになることを目指しているのではと思うのです。
中国現地メーカーEVは日本がそうであったように、自動車としての
「品質」は少し足りなくても「廉価」であれば、数は相当数でるものと
思われます。本当に、世界を席巻するかもしれません。

日産、トヨタ、ホンダなどとの現地との合弁会社では、現地資本のメーカーと
較べてどうしてもコスト高になります。

EVの世界は、ガソリン車が普及した時の世の中状況とはかなり異なります。
つまり、EVはガソリン車の垂直型産業でユーザーが喜ぶ商品を安くという
単純な価値観では成立せず、EVと社会、国の政策などまさに水平型産業
とも言える形で、考え方を変えなくてはならないと思うのです。

形、デザインも、ひょっとすると使い方も、ガソリン車と異なるEVに
あったものに、これからは変化していくのではないかと思っています。

ガソリン車並み「品質」を目指して造るのがEVではないと思うのですが。

   ※繁浩太郎の自動車とクルマ社会ブログ
     ==> http://blog.goo.ne.jp/sharp5guitar

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■=== 【コラム/『暮らしの歳時記』<#1>】 <寄稿>

                  神門 善三郎 z-kando@nifty.com
                   オフィス//イービジネス・コム 
                  <人事労務政策コンサルタント>
   〜 神無月(10月) 〜

★はじめに「暮らしの歳時記」の連載にあたって

日本の一年には、「春・夏・秋・冬」という美しい自然の四季があり、
人々はその中で暮らしています。日本人は、今日まで、その自然の移ろいの
中で、昔からの伝統と慣習と英知と共に暮らしています。

それぞれの季節の中で行われている伝統行事やお祭り、そして古くから
伝わる風習やしきたりなどを紹介することで、毎日忙しくされている
読者の皆さまに一服の清涼剤をお届けできればとの想いを込めて
連載することにいたします。

今日の日本では明治5年に現在の1年を「12カ月365日+閏日(4年に1回)」の
太陽暦に切り替わりました。それまでの人々は、1年が12カ月354日+閏月
(19年に7回)という暦で生活をしていました。〔旧暦〕
従って、今日では、歳時記の「季節感」が大分ずれてしまっていることに
なります。

本稿では、毎月、「24節気」の季節感と歴史的な「行事やお祭り」、そして、
当月に開催される「イベント」などを主に記述して行くことにしています。

◆暮らしの歳時記<#1>〔神無月(10月)〕

10月、今年も残り3カ月となりました。
自然界の風景は、秋から冬へと変わりはじめ、紅葉前線は北から南へと
日本列島を縦断します。
また、世界で最高峰を誇る「ノーベル賞」の授賞者が発表される月でも
あります。日本人は、これまでに25人が受賞し、この2014〜16年では
3年連続で6名の研究者が受賞しています。

10月の「旬のもの」と云えば、”秋刀魚”ではないでしょうか・・・。
この秋刀魚や秋鮭が、このところ数年にわたって、不漁となり漁獲量も
減少しているようです。その原因は、地球の温暖化や資源の獲りすぎなどに
あると云われていますが、そのいずれもが人類の仕業ということになります。

つまり、自然破壊の張本人に対する自然界からのしっぺ返しという報復を
受けていることになります。

★10月の「24節気」〔1年を24に分けて、移りゆく季節を表わす暦です〕
        ※ http://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/nijyushisekki/

 ・8日(日)〔寒露(かんろ)〕:草木に降りた露が冷たく感じられる候となり
      秋たけなわです。
 ・23日(月)〔霜降(そうこう)〕:朝夕に冷え込みが強くなり、霜が降りる
      候となり晩秋を迎えます。

★10月の「行事・お祭り・イベント」など

 ・1日(日):二百十日(立春から210日目、台風がきて、収穫期を迎えた
        農作物に被害を与える頃と云われています)
 ・3日(火):京都・国宝展(京都国立博物館・平成知新館)(〜11/26)
 ・4日(水):十五夜(仲秋の名月、団子を供え、ススキを飾って月を見る
        ロマンは如何ですか)
 ・7日(日):長崎くんち(長崎・諏訪神社の大祭「龍踊(じゃおどり)」が
        見どころ)(〜9)
 ・9日(月):〔祝日〕体育の日(1964年東京オリンピック・パラリンピック
        を記念して設けられた国民の祝日)
 ・10日(火):銭湯の日(街中の公衆浴場は珍しい存在になり、
        世界遺産への道を歩んでいるようですね)
 ・14日(月):鉄道の日(明治5年、日本初の鉄道が「新橋〜横浜間」に
        開業したことを記念して定められた)
 ・15日(火):新嘗祭〔15−16日外宮、16−17日内宮〕
        (伊勢神宮で行われる最も重要な祭祀)
        新聞週間(日本新聞協会が毎年10月15日から1週間と定めて
        います。その間の日曜日は「新聞配達の日」とし、
        20日は「新聞広告の日」です。)
 ・22日(日):京都・時代祭(京都御所〜平安神宮までの都大路を
        風俗・文物行列が練り歩きます)
        京都・鞍馬の火祭(京都洛北・鞍馬山麓にある由岐神社の
        例大祭松明の篝火が勇壮です)
 ・27日(土):文字・活字文化の日(読書週間の初日にあたり定めたもの)、
        読書週間 (〜11/13)
 ・28日(日):奈良・第69回正倉院展(奈良国立博物館)(〜11/13)
 ・31日(日):ハロウィン(いつの間にか、日本に定着した感がありますね)

以上   *参考文献〔年中行事読本(岡田芳朗・松井吉昭著)、
          日本の七十二候を楽しむ(白井明大・有賀一広著)〕

 <著者略歴> 神門 善三郎 (かんど ぜんざぶろう)
   社会調査研究所、第一広告社などでマーケティング部門のみならず
   人事労務・情報システム・財務経理などの責任者を歴任。
   2003年からは、人事労務政策や関連諸制度の導入・改訂・運営
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■=== 【コラム/『隠居のたわごと・・・徒然なるままに』】  <寄稿>

                公江 義隆 y-koe@air.linkclub.or.jp
               JUAS/ISC、もとITコーディネータ
                もと武田薬品工業(株)情報システム部長

  ============================
  ぐろーばる化ことはじめ:外国語会話と身勝手な聴覚のはなし
  ============================

こんな話には、私よりもっと考え、知識・経験の豊富な方もおられると思うが、
最近チョッと気になることとしてメモして見た。

1)「NATIVEのように発音」は無理・無用(?)

昔話であるが、100ケ国を超える国々からの留学生や研究者が雑居する米国の
大学の寮で暮らしたことがある。

寮も教室や研究室でも共通語は英語、但し、各国夫々のお国訛りの英語だ。
日本人の英語も”Japonish”として公認されている。ニューヨーカーの
「べらんめ〜調」や「テキサス訛り」の米語はもちろん、「独特のイント
ネーションのインド英語」、正統英語の「クイーンズ・イングリッシュ」も
ここでは一方言に過ぎない。これは昨今のグローバル企業や国際機関でも
同じだろう。共通英語にその標準と云うものはない。
皆、それなりの苦労をしながら、それなりにやっているのだと思う。

中に大変流暢に英語を話す日本人がいた。
「あの人、上手ですね」と云うと、「イヤー、彼はスラスラ話せることしか
考えないんですよ。内味がないから真剣には聞いていません」。
逆に云えば、相手が関心を持つ内容なら、たどたどしくても聞いてくれる・
伝わると云うこと。 
   
ある英語塾のパンフレットに「Nativeのように流暢に発音・・・」と云う
文言があった。
中学の英語の授業で、舌を巻くとか、上アゴに舌先をつけるとか、
歯の間に舌先を挟む、下唇を上の歯で噛んで・・・などと云われて練習し、
大人になってからは会話学校通い、苦労して当人はNative並に出来たつもり
の発音は、そのNativeにはどのように聞こえているのであろうか。

知人の米国人は「RとLの音の区別がつかないとは信じられない」と云う。
彼等には違う音に聞こえているらしい。

子音が占める割合が高い世界の多くの言語に対し、日本語は(母音、
子音+母音で成り立つ)母音を基本とする言語である。
ラ、リ、ル、レ、ロはローマ字ではRA,RI,RU,RE,ROで、LA,LI,LU,LE,LOの
必要がなかった日本の多くの人には“R”と“L”の音の区別がつかない。
外国語には子音だけの音が多くある。
例えば、語尾が子音の場合、Bookの“k”が“KU”になるなど、
日本人は後ろに母音の付いた発音になりがちだ。 

世界にはその国の人以外には難しい色々な”音“がある。
例えばドイツ語やスウェーデン語にはウムラウトというA,O,Uであらわす音
がある。「夫々ア、オ、ウを発音する口の形で、エと云おうとすると、
それらしき音になる」と大学の第2外国語の時間に教わったが、
昔の旧制高校には「ギョエテとは俺のことかとゲーテ(Gothe)言い」
という川柳があったとか。

東欧に行くともっと難しい発音が出てくる。嘗て小・中学校で夕方になると、
「お家に帰りましょう」の合図に校内放送していた「家路」のメロディを
第2楽章に持つ交響曲「新世界より」を作曲した、ドボルジャーク―Dvo?ak
のチェコ語の発音は、ものの本によると「ヴォにアクセントをつけて
ドゥヴォと発音したのち直ちに巻き舌の“r”の舌の構えに移り、
そのまま口をとがらせて息を吐き出すようにしながらジャークと言う」とある。

このような音の識別や発音など聴覚機能・能力は、幼少期の生育する環境から
自然に習得されると云われる。
 
こんなことを考えれば、成人後の訓練による外国語の聞き取りや発音能力
には自ずと限界があり、深追いの努力に応じた成果が付いてくるものでは
恐らくないだろう。
共通語として求められている今の英語に「Nativeのように」と云うのは、
会話学校か英会話教材の宣伝文句と聞き流しておく方がよさそうだ。

「通じればよし。意味が分かればよし・・・分からなければ聞返す」で
割り切ることにせざるを得ない。

2)大切なアクセント

大切な問題としてアクセントの問題がある。
上に述べたように日本語は母音、子音+母音で出来ているので、一つの
単語のどの母音にでもアクセントをつけられる。関東と関西でアクセントの
位置が逆になるなど、日本人はアクセントに対して寛容(鈍感)な国民に
育つようである。しかし、海の外ではアクセントを違えると通じないことも
多々ある。但し、この問題は、先の発音の問題と違って、練習や憶える
努力のやり甲斐のある問題だ。

先ずは日常見聞きするカタカナになっている外国語あたりから、
確認して見るのはどうだろう。

ちなみに、昔イチローが活躍したシアトル・マリナ―スの“シアトル”の
アクセントの位置は“シ”ではなく“ア”であり、アイスクリームの
“ヴァニラ”は“ヴァ”でなくニ“、果物の“バナナ”も前の方の
”ナ“、フイルムはフィル?で”フィ”である。
トヨタのハイブリッド車PRIUSを日本人は”PU?RI?U?SU“と発音して、
“プ“にアクセントを置く人が多いが、”PRI“の子音に続く”I“の部分に
アクセントがあるのが一般的だ。

3)アクセントと発音の問題あれこれ

発音の問題は単に一つの文字の音の問題ではない。
金田一春彦著「日本語」(岩波新書)にこんな話が載っていた。
“アメリカ人の学生の一人が俳句を作ったといって持ってきた。
見ると「村雨や 晴れて雀の 討論会かな」とある。・・・「討論会かな」は
8音になるといった。・・・(すると彼は)「討論会カナ」ワ5ツデス、という。
”アメリカ人にとっては「トゥ ロン カイ カ ナ」なのだ。
我々日本人の英語も、彼らから見れば何か勘違いをやっているかもしれない。

少し本題から外れるが、ものの本に「日本語のアクセントは音の高低、
つまりアクセントの部分の音は高くなる」といった記述があった。
「とれとれ ピチピチ カニ料理・・・」など2000を超えるコマーシャル・
ソングを作曲した「浪速のモーツアルト」の異名を持つキダ・タロー氏は、
「どうやったら、そんなに多くの曲が作れるのか?」の問いに、
「歌詞を何回も繰り返し音読していると、アクセントの位置(高い音)など
から自然に節(旋律)が出来てくる」「関東と関西ではアクセントが違うので、
どの地域向けのコマーシャルかによって違った旋律にする」とTVの対談で
語っていた。

一方、英語や多くの西欧の言葉も、多くの場合、強弱だけでなくアクセントの
部分は前後より高い音になる。西欧のオペラや歌曲も歌詞の言葉の
アクセントに合わせて旋律が作られている。語尾にアクセントの多い
イタリア語の唄を、英語や日本語訳で歌うとなんとなく旋律とちぐはぐに
なる場合がある。

美空ひばりの「川の流れのように」を、嘗て世界の3大テノールの一人と
して人気のあったスペインの名歌手ホセ・カレーラスが唄ったCDがある。
歌詞に「・・・それもまた人生」という部分があるが、原曲の「人生」の部分
の旋律はレミドレ〜で、“ジンセイ”の“ン”の部分が高い音になっていて
美空ひばりもそのように唄っている。しかし、“ジンセイ”の日本語の
アクセントは“ジ”にある。カレーラスは納得出来なかったのだろうか、
日本語のアクセントどおりに歌えるように旋律をミドドレーと音を変えて
唄っていた。

4)音から意味を認識・理解する巧妙な脳のプロセス

最近、加齢で耳が遠くなった。
人の可聴範囲は20〜20000ヘルツと云われている。聴力の測定をしてもらう
と左耳の4000ヘルツ以上の高い音の感度が相当下がっていた。
3000ヘルツ位まで感度があれば人の声など支障なく聞こえ日常生活には
差し障りないと云われた。

しかし、実際には音は十分聞こえているのに、何を言っているのかが
分り難いことがよくあるのだ。
最近買ったテレビは筐体のプラスチック材質固有の共振音があって
籠った音であり、物理的に聞き取り難いと云う事はあるのだろう。
聞き取りに集中力がいるので疲れる。少しボリュームを上げると楽になるが、
家内からは「やかましい」と文句を言われて疲れる。     
 
空気圧の振動である音は耳に伝わり、耳の器官で神経の電気信号に変換され
脳に伝えられる。脳の中では音、その集合として単語、さらに文章、
その意味・・・と順次。脳の種々の機能を持つ部分で分析・認識がされてゆく
階層構造になっている。
しかし重要なことは、これは一方向だけのプロセスでなく、階層間をまたがる
情報伝達、フィードバック経路をもった神経網になっていて、耳で欠落した
音があってもそれを脳が補うようになっているのである。

つまり、聞きとれず欠落した音は、経験やこれまでの学習で、記憶されて
いる能の中の辞書やデータベースから、欠落した部分や意味の分からない
部分を補ったり修正したりしてみて、全体としてつじつまの合う内容の
文章になるか・・・等々を頭の中で色々チェックし、脳が(自分に)都合が
よいと思った音や言葉、文章で補うように聴覚は出来ている。

よく知っていることや易しい内容の話なら、かなりの欠落音や言葉が
あっても分かるが、知らない事や難しい内容は、欠落を埋める情報を
脳が持っていないか、補完処理が間に合わず、聞き取れなかった
ということになる。

旨くやっている場合が多いが、時々補いきれない場合が出てくる。
それを聞き取れなかったということにする。
また、始末の悪いことに自分に都合よい間違った内容で埋めてしまう場合
がある。誤解していてもその認識はないし、後刻「そう云ったではないか」、
「云ってない」などと争いの基になる。

老化で耳の感度が下がったり、周囲の雑音で欠落や間違った音が多くなる
と、頭に中で使う辞書やデータベースが増え、欠落部分の修複に思考の
試行回数が増えて脳に負担がかかり、処理に時間がかかる。それだけ
疲れを感じることになるらしい。

恐らく外国語を聞く場合には同じような状態なのだろう。
正確に聞き取れない音がある、意味を知らない言葉がある、
背景を知らないから意味がよく分からない・・・疲れる。

5)その地の常識を知らないと言葉の意味は分からない

 1.数10年前、米国生活を始めたばかりの頃、軽食の店でアイスク
  リームを注文した。「バニラ」と云うとバナナが出てきそうになった。
  店員が「カッ コー?」と云う。彼は「cup or cone?」と云ったの
  だが、当時、日本ではソフトクリームをカップに盛る習慣はなかった
  から、そんなことを聞かれるとは思ってもいないから、
  何を訊かれているのかさっぱり分からない。続いて、当時には日本
  にはなかった、トッピングを巡る珍妙な会話をする羽目になった。

 2.公衆電話で市外電話をかけた。日本と同じように硬貨を入れ
  ダイアルを回した。交換手が出てきて早口で何か云って入れた硬貨が
  戻ってきて慌てた。相手の言うことがよくわからないから、
  「20cents for first 3minutes」がちゃんと聴き散れなかった。
  当時、その市の市外電話は半自動であることを後日知った。
  交換手が出てきてからお金を入れることになっていたのだ。
  多い目に硬貨を入れて通話を終えた。おつりは出ずに、また交換手が
  出てきて「住所を教えろ」と云っているようだった。
  後日、電話会社から切手代より安い金額の釣銭の小切手が郵送されてきた。

これらは、現地のシステムややり方が、自分の知っている(無意識に
当たり前と思っている)日本式と異なることによって、
外国語がよく分からないと思ってしまう例であるが、
これは英語能力の問題ではない。
多くの場合、こんな日常生活上の問題は何とかなってゆき、
数週間〜数か月で日常会話と共に慣れてくるものようだ。 

 3.TVでニュースを見る。内容を知っているニュースは何となく
  云っていることが分かるが、知らない話はチンプンカンプン。
  どこまでが言葉の問題だろう。

 4.パーティなどでの会話。最初は聞きとれなかった内容も、
  何を話題にしているかが分かってくると、内容も何となく分かる
  ようになってくる。しかし、分かりかけた頃に話題が変わる。
  また出発点へ逆戻り、発言の機会を逃す。最初からテーマが分かって
  いる場合は入り易い。

6)語彙を増やして誤解を減らす

以下のこともよく認識して置く必要はあるだろう。
外国の言葉にも、同じ言葉でも多くの意味を持つものが多い。

例えば“conductor”は、列車の車掌さん、旅の添乗員、音楽の世界では
オーケストラの指揮者、科学の分野では金属など電気を通す物体=導体
(トランジスターなどの半導体=semi- conductor)など、分野ごとの
色々な意味を知っていないと話が分からなくなる。

「ベートーベンと半導体の微妙な関係の話」らしいと思い込んでしまうと
理解できなくなる。この問題は語彙の問題、つまり英語力の問題だ。
日常会話レベルの会話を流暢にとか、流行り言葉を使った旨い言い回し
などに関心を持つより、自分の専門分野の単語、言葉の使い方の学習に
持てるエネルギーを注ぐべきだろう。
これも努力のやり甲斐のある問題である。

7)使わないと錆つく

その後、海外旅行には個人で出かけた。空港、機内、ホテル、レストラン、・・・
特に言葉を意識することなく歩き回れた。
しかし、仕事や日常生活で英語を使う機会のほとんどなかった約20年後、
久しぶりに海外出張をした。機中泊ですぐ会議にでて「オヤッ」と思った。

「これ、どう云うんやったかな〜」「これ、どう云う意味やったかな〜」、
知っていたという認識はあるのに、その言葉や表現が出てこない。
しかし、半日くらい経つと徐々に英語脳の方も動き出す感じになってくる。
使わない機能は錆びつくと云う感覚を実感した。
その数年後、もはや半日では戻らなくなっていた。
最近は日本語も中々出てこない。

それでも3日後に思い出したりするから、まるまる記憶が消えた=脳細胞が
壊れたわけでもないようだ。脳細胞の繋がり=ネットワークの性能が低下
しているらしい。使っていると少し戻る。

最近こんなことで、脳の記憶や認識の階層構造が何となく実感できる
ようになった。ニューラル・ネットのAIの理解に役立つ。
老化も悪いことばかりではない。

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・東 京【第192回】10月18日(水)@下北沢「みうら」
・東 京【第193回】12月20日(水)@赤坂「エルカミーノ」

・広 島【第42回】 12月1日(金)〜2日(土)@未定

◆開催実績:

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編集後記: 10月と言えば?と聞かれると、我々ビジネスマンは、上期が終
わり残り半年の「下期の始まり」でしょう。一般的には「食欲の秋」「スポーツの秋」
等々でしょうね。でも・・・最近は、10月と言えば=「ハロウイーン」だそうです。
いつの間にこんなに広がったんでしょうね???誰の仕業なのでしょうか???
今月のコラムで公江さんが書かれている外国語の件ですが、実は私が英語を話す
(話せる)ようになったのは、国際会議で英語圏以外の方々の英語を聞いてから
なのです。発音やイントネーションは変だし文法は結構無視していても熱心に
話し言いたいことを伝えようとしているし伝わってもいる!ということに気が
付いたからなのです。結局、私には伝えようとする勇気が足りなかったのです。
日本人は、言ったり行動したりした後の影響を考えて、言わなかったり行動し
なかったりする傾向がありますよね。上手く伝わらない!と嘆くより、伝える
努力が足りない!と考えるのが正しそうです。コミュニケーションは双方向です。

※10月といえばランキング。1000人アンケート
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※こよみ博物館/暦に関しての資料や各種うんちく
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※英語力を上げなくてもペラペラ話せる方法/PRESIDENT Online
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