<人生60年:はじめての大病に見舞われた(2009年10月)>
Hit Counter
 
発症〜入院〜退院
 

経緯は・・・

10/6の発症(背中に刺すような強烈な痛み)から1週間以上かかって、
<その間、色んな診療科を行ったり来たり>
10/14にようやく病名が確定です。
<ひょっとしたらと疑っていた、親父と全く同じ病気>
その場で入院が決定!! 救急車で恵比寿から五反田まで搬送されました。
<生まれて初めての救急車でしたが乗り心地は良かったです>

・・・で、19日間の入院を経て、11/1に退院してきました。


とはいっても、何かが良くなった訳ではなく、
血圧を下げながら患部の悪化と再発を防ぐ、という状態です。

現状では、大動脈の内壁が上から下まで裂けており、
大動脈の内壁が裂けた(解離した)まま本流と支流に分かれて血液が流れてます。

<これは直らないようです>

病名は・・・「大動脈乖離(だいどうみゃくかいり)」(Aortic dissection)

 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E5%8B%95%E8%84%88%E8%A7%A3%E9%9B%A2
 
http://homepage2.nifty.com/gtr-iwasaki/kairi.htm

なんらかのきっかけによって、3層構造を作っている大動脈の内壁の
真ん中の層の膜(中膜)に血流が入り込んでしまい、
層構造が別々に剥がれていく(解離してしまう)病気である。
「乖離」とも「解離」とも書く。
解離によって生じた空間は仮性動脈瘤となるため、大動脈瘤の一種
として分類されることがあり、別名を「解離性大動脈瘤」という。


大動脈の壁は3つの壁が重なってできています。
ベニヤ板のように3層構造になっており、簡単に壁が破れないようになって
います。内膜、中膜、外膜とよばれており、中膜はいわばボンドのように
内膜と外膜をくっつけているようになっています。その中膜が弱くなって、
内膜の一部が裂けて内膜と外膜がはずれるのを、解離といいます。
ほとんどが突然起こる病気で、破裂する危険性があり恐ろしい病気の一つです。

かつて、石原裕次郎や加藤茶がかかったので有名になった病気。
「突然の背中への激痛」がこの病気の特長です。
<大動脈がモロくなってるところに、血圧ほかの引金で内壁が裂かれる現象>
<一応「死亡率10%」くらいだそうです>

何で病名が分かるのに9日間もかかる?・・・

10月6日の「発症」から本当の「病名」が判明するまで9日間もかかって
しまいました。整形外科、内科、泌尿器科、循環器内科と各診療科を巡りました。
で、「大動脈乖離」は予測した中では最も悪いシナリオでした。

親父が60歳後半に全く同じ「大動脈乖離」を発症し、外科手術に始まり、
カテーテルでのステント挿入手術も6〜7回もやっていました。

もう20年近く前で、カテーテルでの施術が国内でも珍しく、
試行錯誤しながら医師の方々が苦労されている姿を見ていました。
で、それと同じ病気にかかるなんて思いもしませんでした。

「病名」の判明が遅れた原因は、
1)動脈の太さの変化が無かった、
2)血圧や心電図などへの異常値が出なかった、
ためだと思われます。


最初の接点が心臓・血管系の医師だと違う判断があったかもしれませんが、
・・・親父の場合はもっと時間(1ヶ月以上)がたってしまっていたので、
なかなか判断が難しいのでしょうね?


治療方針は・・・

私の場合、入院時で、すでに発症から1週間以上が経過しており
「緊急度が高くない」と判断され
(本当にひどい状態だと1週間も生きてられない)

破けた場所がもう少し上(心臓に近い方)だったら、
危険度が非常に高く、緊急外科手術になっていたようですが、
とりあえず絶対安静で血圧を低く抑えながら様子見、
2週間後を目処に再検査をして、 保存療法か手術路線かを決める、
という結論だったようです。


とんでもない刺すような痛みも3日目くらいで消え
安静状態をキープしながら血圧を100前後に下げて安定させ
保存療法(患部の悪化と再発を防ぐ)をといったのが治療方針です。

今後は・・・

何しろ、一歩間違えば命が無くなっていた大病ですので、
「運が良かった」と前向きに捉えることにしています。
血管が破けていたら「一巻の終わり」でしたが、
とりあえず、今回は命は助かったので「不幸中の幸い」なのでしょうね。

今後は血圧のコントロールで再発と悪化を防いで行く という措置のなので、
  ・降圧剤の服用(100〜110/50〜60)
  ・減塩の徹底(これって結構むつかしいよね)
  ・禁煙(!ザンネン!)
  ・節酒(適度には飲んで良いらしい)
  ・適度の運動(何処までが適度かの判断が難しい、ゴルフは無理のようです)


いずれにせよ 「大動脈乖離(カイリ)」とジックリ付き合う人生になります。

雑感・・・

3週間ほど寝たきりだったのですが、そのせいで
・筋力が弱り、最初は距離を歩くのがツライ状態。
 60歳でこの状態ですから、年寄りの病気が命取りは理解できる。
・声が出づらい。<コレにはビックリ>
 病院ではしゃべらないので声帯が固くなる。プラス、腹筋も弱るので
 音程の制御や発声時間が短くなってします。

まだまだ本調子には遠いですが・・・ガンバリマス!(*^_^*)!

★2010年4月の定期検査で、血液の炎症マーカーが平常値に戻りました。
 発病から約半年で裂傷部位の炎症は治まりました。

 


<病名> 大動脈乖離=「乖離性大動脈瘤」 大動脈解離(大動脈乖離とも、だいどうみゃくかいり、Aortic dissection)とは、なんらかのきっかけによって、3層構造を作っている大動脈のうち真ん中の層の膜(中膜)に血流が入り込んでしまい、層構造が別々に剥がれていく(解離してしまう)病気である。解離によって生じた空間は仮性動脈瘤となるため、大動脈瘤の一種として分類されることがあり、別名を解離性大動脈瘤と言う。
<雑感> 10月6日の「発症」から本当の「病名」が判明するまで9日間もかかってしまいましたが、予測した中では最悪のシナリオになってしまいました。
親父が60歳後半に全く同じ「大動脈乖離」を発症し、外科手術に始まり、カテーテルでのステント挿入手術も6〜7回もやっていました。
もう20年近く前で、カテーテルでの施術が国内でも珍しく、試行錯誤しながら医師の方々が苦労されている姿を見ていました。
で、それと同じ病気にかかるなんて思いもしませんでした。
「病名」の判明が遅れた原因は、・動脈の太さの変化が無かった・血圧や心電図などへの異常値が出なかった、ためだと思われます。最初の接点が心臓・血管系の医師だと違う判断があったかもしれませんが、・・・親父の場合はもっと時間がたってしまっていたので、なかなか判断が難しいのかも?
★大動脈乖離に対するQ&A ★心臓血管外科 最前線情報
http://homepage3.nifty.com/mickeym/No.201_300/291dai-hakuri.html

 

http://www.cardio-vasc.com/index.html

 

Q1:大動脈解離はどのような病気ですか?  
A1:40〜70歳の男性に最も多く見られます。大動脈解離は、10,000人におよそ2人の割合で発生します。大動脈解離は別名「解離性大動脈瘤」とも呼ばれております。20世紀の大スター石原裕次郎さんがこの病気になったことで一躍有名になりました。 Bitmap Bitmap Bitmap
Q2:大動脈解離はどのような特徴を持っていますか?
A2:大動脈の壁はバウムクーヘンの様に3層構造から成り、血液が流れる内側から内膜、中膜、外膜と呼びます。その内膜が裂かれて、裂けた穴に血流が勢いよく流れ込むために、内膜と中膜が引きはがされるので、ものすごい激痛を訴えます。多くは大動脈の内壁の開裂または損傷が原因と考えられます。大動脈解離の原因は、外傷、感染などが考えられますが、先天的に大動脈が弱くなっているマルファン症候群では、高頻度に起こります。外傷性障害による大動脈解離もあり、自動車事故で胸腹部を打ちつけることが主な原因の一つです。危険因子として、動脈硬化症と高血圧があります。胸腹部から聴診すると、大動脈上で、噴出するような心臓の異常音が聞こえます。大動脈が破裂すると、急激な失血、ショックなどで半数が死亡します。
Q3:大動脈解離の症状にはどのようなものがありますか?
A3:突然の鋭い突き刺すような、引き裂くような、切り裂くような胸痛がおこります。この痛みは胸骨下、肩甲骨下、背中、肩、首、腕、などへ走り放散します。不安、蒼白、速脈、大量の発汗、乾繰した皮膚・口腔、口渇、悪心、嘔吐、めまい、失神、息切れ、呼吸困難などがみられます。
Q4:大動脈解離の診断はどのようにしますか?
A4:大動脈造影、MRI、CTスキャン、心エコー図、胸部レントゲン、超音波検査などの画像診断で行います。心電図検査も必要です。血算を実施して、出血の程度をみることも必要です。
Q5:大動脈解離の治療法はどうなっていますか?
A5:高血圧を下げるために降圧剤、激痛には鎮痛剤が必要です。大動脈の解離した部分を修復、置換する大手術を実施します。大動脈解離が起こると、大動脈が破裂する危険性が大となります。破裂する前に修復、置換手術が必要です。
 

<<< 発症〜入院〜退院までの経過 >>>

日付   時刻 症状 診断 診療科
           
2009/12/1 PM 外来診療    
2009/11/16 PM 検査のみ 下肢CT造影検査  
           
2009/11/1   <退院>    
2009/10/31        
2009/10/30   心電図のセンサーが外れた    
2009/10/29     動脈硬化検査(四肢圧変移)  
2009/10/28   31日に退院方向 造影CT+レントゲン+血液検査  
2009/10/27   <シャワー+洗髪>    
2009/10/26   階下の売店(コンビニ)までの徒歩移動とシャワーも許可になった。 レントゲン+血液検査+尿検査  
2009/10/25        
2009/10/24   <洗髪>    
2009/10/23   レントゲン(1階)のついでに2階の公園へ(久しぶりの外の空気、晴天で気持ちよかった)看護師に連れて行ってもらった。
食堂まで(20mに)徒歩移動可能になった。
レントゲン+血液検査  
2009/10/22        
2009/10/21   ようやく、病室を出てナースステーションまで歩いて良い、
(といっても10mですが)許可が出ました。
レントゲン+血液検査  
2009/10/20   今朝から点滴が無くなりました。
やっぱりヒモ付きで無い方が楽ですねえ(*^_^*) <洗髪>
   
2009/10/19   (見舞い客と話していたりすると血圧が上がります) 乖離に伴う炎症反応はだいぶ下がってきたらしい  
2009/10/18 8:00 今朝で、点滴で入れていた降圧薬が外れた 現在は、104前後  
2009/10/17   今日から、ベッドから降りて部屋の中のトイレに行ける    
2009/10/16   前夜は、発症以来はじめて朝まで熟睡できた。 <洗髪> 目標血圧は、110〜100だそうです。(現在は、120程度)
レントゲン+血液検査
 
2009/10/15   夜に「6日以来はじめて、9日ぶりに便通あり」
 
   
2009/10/14   16:00 NTT東日本 関東病院
 (旧:関東逓信病院) 5B病棟3号室
http://www.ntt-east.co.jp/kmc/
東京都品川区東五反田5-9-22 〒141-8625
TEL:03-3448-6305
レントゲン+血液検査
持参資料検証の結果・・・しばらく様子を見ることに。
(私の場合、すでに発症以来1週間以上経過しており緊急度が高くないと判断し(本当にひどい状態だと1週間も生きてられない)

とりあえず絶対安静で血圧を低く抑えながら様子見、
来週あるいは再来週には再検査をして、自然治癒路線か手術路線かを決めるようです。)
循環器内科
           
2009/10/14   12:30 厚生中央病院  全国土木建築国民健康保険組合
http://kohseichuo.jp/
東京都目黒区三田1-11-7 〒153-8581
TEL:03-3713-2141
厚生中央病院では、緊急外科手術への対応ができないので、
転院先の病院探す。

==>対応先として、NTT東日本関東病院(心臓血管科)に決定。
==>救急車で移送
 

循環器内科
2009/10/14 9:30   MRI撮影動脈の異常の可能性発見のため、
造影CT画像
を撮影
==>12:30
「大動脈乖離」確定のため循環器内科へ
整形外科
2009/10/13   11:00   超音波エコー検査
特に異常は認められないので、整形でのMRIを勧められる。
泌尿器科
2009/10/13 9:00   血液検査+尿検査
炎症反応等は収まっているが、腰に違和感があるので、泌尿器科での検査を勧められる。
総合内科
2009/10/12   空腹感が感じるようになり、食事が少しできるようになる。
(これまでは、空腹感も無く、ほんの少量で十分だった)
   
2009/10/11   この日あたりから、
痛み止めが無くても夜が寝られるようになってきた。
   
2009/10/10        
2009/10/9        
2009/10/8 9:00   血液検査+尿検査+胸部CT
胸部CTからは異常が認められないが、血液が尿に少量出ているのと炎症マーカーが高いので、まずは炎症を治ようめと、「
抗生物質(5日分」を処方される。
総合内科
2009/10/7   鋭い痛みから「鈍痛」への変化、とともに痛い場所が上から下へという変化が出てきたので、内科系受診を==>    
2009/10/6   20:30 あまりに痛みが強いので、夜間外来(整形外科へ)、内科的な可能性もあるので・・・とも言われる 心電図+レントゲン
異常が認められず、
痛み止めとシップ薬で様子見の結論
整形外科
2009/10/6   19:30 タクシーを降り家までの徒歩区間で「身体の中央で違和感は感じる」。帰宅後、横になろうとするも、痛みが強くなり、横になってもじっとし照られない状況に徐々になってくる。 時間で落ち着きそうもないので厚生中央病院へ。  
2009/10/6 19:00 客先で飲んでいる最中に「背中に刺すような痛みが走る」。痛みは数分で治まるも、「冷や汗」が出てくる。 10〜15分で落ち着いてきたところで、三田からタクシーで帰宅。  
           

My Memorial 60 years  還暦パーティー(5/14)

オールインクブルーの綺麗な「MOSRITE '63 Reissue 2003年製 (USA)」  今の愛車は「レガシィ・アウトバック2.5XT」(初めてのワゴンタイプです)  1963年製のビンテージ「MOSRITE '63 (USA)」
 
ミッキー君とカサブランカ  『原始家族フリンストーン』(1960)の直筆サイン入りオリジナル・セル画  還暦祝いの「深紅の薔薇」60本
 
美味いものMAP つれづれなるままに My CARs My Guitars the Moonsalt

「F+S Forum」って? 「F+S Forum」活動総括 活動日程等